ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.49
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本棚登録 : 742
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595075

作品紹介・あらすじ

望みどおりの結末なんて、現実ではめったにないと思いませんか? もちろん物語だって……偉才のミステリ作家が仕掛けるブラックユーモアと企みに満ちた奇想天外のアンチ・ハッピーエンドストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 読み慣れた方はオチを薄々感づいてしまうような、大がかりでは無いもののブラックな雰囲気が効いている短編集

  • おねえちゃん★★★★
    サクラチル★★★★
    天国の兄に一筆啓上★
    消された15番★★★
    死面★★★★
    防疫★★★
    玉川上死★★★★★
    殺人休暇★★★
    永遠の契り★
    In the lap of the mother★★
    尊厳、死★★★

    タイトルにある様に、全てアンハッピーエンドな物語。
    ただ、最近良くあるイヤミスほど、嫌な後味は無いので、個人的には面白く読了しました。

  • 短編集だがタイトル作はない。このタイトルにも意味があった。この作家だからこその流れやオチが読めてしまい、残念。でもそれは作家のせいだけでもないか。

  • 文体が少し苦手だが、10年前の作品と考えると、今にも通じる話題が数々(YouTuberとか児童虐待とか)あり面白かったのかなと思う。ただ終わり方がどれも味気ないというか、物足りないかなーと思ってしまった。

  • 11編、全て不幸な結末

    読み始めは何も問題ない一見して幸せな物語が続きますがラストで一転して落とします。タイトルの通り「ハッピーエンドにさよならを」です。
    こういう短編集は好きなので一気読みでした。
    たった5ページで終わる簡単な不幸な物語から怒りが出る不幸な物語、哀しくなる不幸な物語。全てなんかゾワゾワします。

  • タイトル通り、ハッピーエンドではない話が集まった一冊。ものすごく短いものもある。
    印象に残ったのは以下。

    ・サクラチル
    駄目夫に苦労させられている妻…と近所のみんなが思っていた家。その妻が殺したのはその駄目夫…とおもわせて、実は多浪の息子だった。叙述トリック的な話。

    ・死面
    開かずの間に保管されていた、幼い頃亡くなった少女のデスマスク。
    それを悪戯に被った少年は叔父に殺されてしまう。実は少女は昔、叔父が殺していた。

    ・永遠の契り
    憧れの女の子をついに自宅に誘った男子。
    爆発しろと思ってたら爆発した(マジで)。

    ・In the lap of the mother
    パチンコ屋で車の中に子供を置き去りにして殺す親に憤りを覚えた主人公の女性。
    しかし自分の子をパチンコ屋に同行させ、子供はパチンコ玉を誤飲して死亡。

  • 毒のある結末。ハッピーエンドはなし。だからこそ小さな幸せの日常をふりかえる。

  • アンハッピーが軽いタッチで書かれています。読みやすく、時には考え、感情が通り抜けていきます。短編集好きですが、これはなかなか読んで良かった一冊。

  • 歌野晶午はね、こういう無慈悲な話を書くのがピカイチ上手。

    密室殺人ゲームのときから思ってたけど、理由のない理不尽な話がわたしは好きなのかもしれない。歪んでるかなぁ。

    特にお気に入りなのは、プレゼントを送りつけられる女の話と、パチンコ狂いの母親の話。
    どっちも加害者の方は罪に対して無自覚なの。とっっても自己中!
    プレゼント送りつけられる女の話は、最後の一文がゾワっときた~こわい!

    2018.04.22

  • 短編11作品を収録した物語。
    タイトルの「ハッピーエンドにさよならを」のとおりどの物語もハッピーエンドとは遠い結末になっている。
    読んでいて感じたのは、「これってミステリーだろうか?」という思い。
    「おねえちゃん」にしろ「死面」にしろ、ミステリーというよりもホラー色が強い感じがした。
    登場人物たちはどれも強烈だ。
    思い込みの激しさは、そのまま事件へと繋がっていく。
    平凡な人間が何かをきっかけに間違った方向へと突き進んでいくのか。
    スイッチが入っていないだけで要素は最初からあるのか。
    それとも少しずつ積み重ねられていく何かがあふれたときに間違えてしまうのか。
    人の抱える恐ろしさを垣間見るような物語が多かった。

    これといって突出した物語はない。
    歌野さんの物語を初めて読む人には他の物語をお勧めしたい。
    けっして出来の悪い物語ではないけれど、最初に読む物語は歌野さんらしい傑作が他にもある。
    これぞ歌野!という物語を読んでほしいと思う。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」共に第1位、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞。10年には『密室殺人ゲーム2.0』で史上初、2度目となる第10回本格ミステリ大賞を受賞。その他の著書に、『世界の終わり、あるいは始まり』『家守』『ずっとあなたが好きでした』等がある。

「2019年 『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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