岡山女 (角川ホラー文庫)

著者 : 岩井志麻子
制作 : 甲斐庄 楠音 
  • 角川書店 (2003年7月10日発売)
3.37
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  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043596034

岡山女 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    実は初めて読む作家さん。名前だけはよく西原理恵子さんのマンガに出てくるので知ってたけど。なんかもっとこう、エログロな感じなのかと思ったら違ってた(笑)

    日本人特有のなんだか生臭い感じとか、重苦しくて薄暗い感じが肌で感じ取れそうな小説。ジメジメしてるこういう感覚は日本っぽいなぁなんて思いました。(まあ海外の小説でもじめっとしたのはアルと思うけど)。

    片目をつぶされ、本人も生死の境をさまよったというのに彼女がその後も暮らしていけるための能力を授けたのかも…なんて割り切る辺りえらいサバサバしているなぁと思いました。男にあまり期待していないからそう言う諦観が生まれるのか。所詮日陰者の女性はこういう生き方しか出来ないというのか。なんだかなぁ…とちょっと思いました。

  • ちょっとぼわぼわした描写が急に場所などとんでいるようでまま置いていかれた。
    解説にもあるが、岡山である必要はない。のでタイトルは違和感。作者の郷土愛につきるだろう。

  • 題名から中身が想像できない本。短編連作。
    妾商売をやっていた人が、旦那に顔を切られて片目を失い、代わりに霊能力を授かる。
    霊媒師として生計をたてるようになって、そこで出会うさまざ生人のお話。
    全体的にじとっとした感じの話が多い。

  • 初岩井作品で、角川ホラー文庫消費月間。1910年あたりの岡山を舞台に、心中未遂で左目を失った事によって(?)、霊と会話ができるようになった主人公が事件等を解決する短篇集。

    内容としては、ホラーというよりもオカルト+ミステリという感じで、短篇集であるのも相まって、軽い印象。本のタイトルにもある岡山弁に引っかかる人も多いだろうが、会話文が相当控えめになっていたり、後半では少し増やしたりと、なかなか親切な作りになっている。

    一方で通常の文章に若干癖がある。当時の文章を意識したのか、この人のスタイルかは分からないが、淡々としすぎて、短篇の割にたくさん出てくる登場人物のだれがどうしたのかという点が追いにくい。当時のスタイルだと思うと面白いが、読むのに時間がかかる。

    主人公視点が、突然客視点や霊視点に変わるのはどうかと思うものの、全体には悪くなかった(※角川ホラー文庫にしては)。

    ただ、表紙はダメ。ホラー文庫と書いて無ければ勘違いするし、左目が無いんでしょ?なんで左向き?

  • 友達に「怖くない志麻子が読みたい」と云ったら貸してくれた本。怖くない本って云ったのに黒背表紙じゃん!って思ったけど確かに全然怖くはなかったです。
    やっぱり岡山弁すごくいいなと思う。大学の友達に岡山の子いたけどその子はほとんど岡山弁しゃべってくれなかったな。
    表紙のイラストに引きずられて上手く想像できなかったけどきっとタミエは普通に可愛い。

  • ぼっけえきょうていに続いての2冊目なのだが、この人の文章はとても読みやすくて、しかも独特の雰囲気があり気に入っている。
    えぐくない湿ったライトホラーといった感じ。

  •  妾として自分を託っていた男に日本刀で斬りつけられて左目を失い、その代わりに霊能力を得たタミエの物語を描いた短編集。


     自分の傍らにある霊を、そこに自然にいるものとして感じるタミエの感性や、タミエの生き方も霊と交わる様子はもの哀しくて淋しい。 
     タミエを始めとする登場人物はそれぞれに孤独でそれぞれに不幸せなのに、その寂寥感だけに美しく映る。
     

  • 不思議な雰囲気の小説。決して楽しい本でなく、読んでいて、ジメっとした感触を味わう。

  • 友達に進められて読んでみました。
    最初は慣れない岡山弁に戸惑ったけど、
    読んでるうちに自然と難なく読めるように。

    じわじわくる恐さがオススメです。

  • 明治末の岡山市。妾として囲われていた男に日本刀で斬りつけられ、タミエは左目の視力を失った。だが見えないはずの左目にはこの世の者ならぬ者の姿が映るようになっていた。にわか霊媒師となったタミエの元にはわけがありそうな依頼者が次々に訪れる……。

    片目を失ったことで霊媒師となった女性と死霊、そしてそれを通じた人間との関わりを描いた連作短編。一見ゴーストハンターもののような内容かとも想像してしまうが、物語の中心にすえられているのはあくまで生者(特に男女)の愛憎なのである。
    この著者、描きたいのはあくまでも男と女の物語であって、ホラーはその下地なり遠景でしかないのだろう。

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