現代百物語 嘘実 (角川ホラー文庫 い 3-7)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043596072
感想・レビュー・書評
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下手な怪談よりも怖いかもしれない、ある意味実話恐怖の百物語第二弾。サブタイトルどおり、ここで語られるのは「嘘」。
傍目には面白く思える話も多いのだけれど。これ、ネタじゃなくて本気でそう思っているのなら本当に怖い……。嘘をまるでつかない人はそうそういないと思うけど、それでも限度ってものがあるよねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
様々な嘘をテーマに集められた現代百物語。お化けが出てくるという意味の怖さではなく、そこはかとなく引っかかる怖さ。
この本からシリーズにはまってしまい、しばらく聞き続けることに。 -
意味不明な言動や目的の分からない厭な目に遭う話が続く。眉をひそめて読んでいたら、「私にとって幽霊と男は同じ。大好きだけれど信じてない」って著者の言葉が不意にスッと入り込んできた。胸につかえていたものが下りて束の間気持ちが和む。
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2ページで一話、簡潔にしておもしろいため気負いなく読める。
なんて思ってるとゾクリとするほど怖い話が時折登場する。
どの話を怖く感じるかは、生い立ちや環境などで人それぞれだろう。
それに、現状も。
私の現状だと、生き霊の話が一番怖かった。 -
怖い話が好きだ。
ぞっとする話も好物。
そして常々思うのが、幽霊よりも、生身の人間のほうがオカルトでホラーだったりする。
この本は、あらためてそう実感させてくれた。
お風呂で汗をかきながら読み切った。見開きのページで1話となっており、ちょびちょび読むにはちょうど良い。
さて内容。さまざまな人物が顔を出す。正直、奇天烈・奇怪てんこもりの迷惑系な輩ばかりだが、まったくの他人事だから「へえ」と楽しめた。とはいえ、わたしの身の回りにも、本に登場する方々に質が近い人たちがいる。でもあえて思い出さないようにしよう。
距離が平穏の鍵を握ることもあるのだ。 -
著者が耳にした現代で起こる、日常のホラー
「電話の後ろにいるのは?」 「R子さんとV美さん」ほか、霊感、狂人、風俗、それぞれに関係するホラーの話が百篇、かなりよかったです -
類友、なのかな。。?
この本自体が本当なの?と思う。本当だったら気の毒な方だし、嘘だったら、イヤな方だ。
時々、発作的にこの手の本が読みたくなるが.....結局、買ったことを後悔するんだよなぁ....最後まで読んでしまったが。
1話目が特にイヤ!だったので、ビリリ、と破ってから読み進めた。
読了。そして、さようなら。
手元に残して置きたい本ではないし、古書店に持っていくものでも無いな。 -
噂話だとか身近にいる奇妙な人の話だとか。
全部見開き1ページだから岩盤浴中にぱらぱらと読んでた。
岩井志麻子の語り口ってなんか好きなんだよね。
近くのテーブルで語られる噂話に聞き耳をたててる感覚で読める一冊。 -
あなたのまわりにはなんでこんな人たちばっかりがいるんですかと
問いかけずにはいられない99話。
タダの嘘つきで済むならいいけど、みんな病的で怖い。
それにくらべりゃ自分の置かれた環境なんてまだ全然マシ。