世界は幻なんかじゃない (角川文庫)

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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043599028

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  • ミグ25に乗ってソ連からアメリカに亡命したベレンコ中尉と対談、と言うのに興味を惹かれ手に取る。その前に、大陸横断鉄道でゆっくりとアメリカを横断する旅を挟みつつ。フォークナーの稀覯本に目を輝かせ、アメリカ娘とのささやかなすれ違い、そして再開時の気遣い、「カウボーイにはボスはいない。あらゆるものから自由な者がカウボーイだ」「俺たちは、牛と仕事があればどこへでも駆けつける。たった一人でも仕事をやり遂げる自信がある」という本物のカウボーイたちとの出会い。巻末近くに、ベレンコの元へ。当初は注目を浴び、再婚もし、様々な引きがあったが、今はリスキーな投資に破れ、家族にも去られ、細々と働きながら、けれどもアメリカには選択の自由がある、亡命したことは悔いていない、といい次なるビジネスのことを捲したてる、最後の最後に、ソ連に残してきた息子のことをどう思う?と訪ね、それだけは質問するな、とかえってきたやりとりが印象に残る。

  • 途中に挿入されている旅の途中の写真が結構好きだった

  • 辻仁成の、ソ連からアメリカへ亡命したベレンコ氏を求めて、アメリカを横断する旅のエッセイ。

    著者の目線から見た、アメリカと自由が描かれている。
    アメリカが肯定的に描かれていて、なんだか久し振りに親米の話を聞いた気がする。

    自由について、多くのページが割かれていたけど、私にはいまいちどれもピンとこなかった。

    でも、いーなー、こういうの。
    なんというか、大人になるのを拒否してる、ピーターパンシンドロームを体現しているような1冊。

  • フォトエッセイ。
    アメリカでのお話。
    彼はひとつの夢を実現した。
    ベレンコとの対談の部分はあんまり好きじゃないかな。言葉がわざとらしくて。

  • 辻仁成のアメリカ横断フォト・エッセイ。「自由」の意味を考えさせられる。

  • 初恋の人に会いにいったら、ひどくオバサンになっていてがっかりしたみたいなオチがよかった。

  • 辻仁成が、憧れのベレンコ中尉に会いに行くまでを綴ったフォトエッセイ。古き良き時代のアメリカやベレンコ中尉に関しての、辻さんのコメントが面白いです。

  • 文句なしによかった。一気に最後まで読んだ。

  • 彼がアメリカ大陸を鉄道で横断した旅のエッセイ。
    彼にはある人に会うという目的があった。

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著者プロフィール

作家。東京都生まれ。1989年『ピアニシモ』ですばる文学賞、1997年『海峡の光』で芥川賞、1999年『白仏』のフランス語翻訳版『ル・ブッダ・ブラン』で仏・フェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞。著作多数。詩人、音楽家、映画監督としても活躍。絵本の翻訳には『ママの小さなたからもの』(早川書房)などがある。パリ在住。

「2021年 『おなじ星をみあげて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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