ダンボールハウスガール (角川文庫)

著者 : 萱野葵
  • 角川書店 (2001年9月発売)
2.69
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043607013

ダンボールハウスガール (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ドキュメンタリーではなさそうな、少々どころかかなり無理の有る、少女漫画的な小説。

    会社をやめた矢先、アパートに空き巣に入られ、全財産200万円を盗まれる。その空き巣がわかった瞬間、何かが吹っ切れて、家を捨て、路上生活者となる杏。その後、生きるためにテレクラや詐欺のような家庭教師で繋いでいく…。

    こういう自暴自棄のプロットって、飯島愛の例の本みたいだなと思ったら、2001年出版だそうで、恐らく多大に影響を受けているのであろう。

    色んな意味で、そういう時代だから受け入れられたのだろうかと思うが、震災あたりから社会の価値観が変わったというか、ちょっと無理のある話と思えてしまうのは残念。

    全体に平板に思えるのは、「私(杏)」から影響が及ばなさすぎるのだ。家庭教師の子供が万引きで捕まる以外、自分以外の部分が非常に優しい世界すぎる。もっとシガラミでがんじがらめになる何かが、一つくらいあってもよいのではないのか。具体的には、犯罪に巻き込まれるなど。作者の想像力の限界なのだろうか。

    確か、電子書籍のセール時に購入したと思うのだけど、読みやすい以外の感想が無し。

  • ホームレスが簡単に稼ぐ姿に違和感がある。どうみても主人公に会社員経験があるようには思えない(感覚が世間知らずの学生っぽい)。

  • 杏(あん)はようやく貯めた200万円を、空き巣に盗まれました。手もとに残ったのは8万円。会社を辞めた直後のできごとです。

    アパートを出てカプセルホテルへ(今ならきっとネットカフェ)。杏のホームレス生活の始まりです。

    まずは8万円を節約しながら、食費、シャワー、寝場所 etc. 杏は知恵をしぼります。
    なるほどそういう手もあるのか、と感心します。

    携帯だけを頼りに、稼ぐことと、節約の双方に目配りしながらしのぎます。

    杏がその日暮らしに知恵を絞り、試行錯誤する姿は、
    体験するのはごめんですが、読んでいる分には引きこまれます。割り切りとプライドの葛藤で、両者の境界線は揺れ動きます。

    「杏が生まれて初めて体験する、退屈しない朝だった。」この小説の結びの一文です。

    文中では語られない、杏が勤めを辞めた訳や、友だちや親族を頼らない事情を想像しながら読むと、杏がどんな翼を広げたのか一段と楽しいかも。

  • 泥棒に入られてサイフの中の8万円あまりを残して全財産を失った女性が、街で生きていく様を描く。

    どうにも読んでいて辛くて辛くて、30分ほどで読了できそうな薄さの本なのに倍以上時間がかかってしまった。
    しかも途中度々中断して他の本を読みながら。
    主人公が何故他人を嫌悪し、ホームレスの道を選んだのか描かれておらずさっぱり理解できない。
    ホームレスになってまで生きていこうと言う生への執着もないし、詐欺までして稼ぐ金への執着もないし、本当に分からない本。
    収入がなくもっとカツカツで暮らしている友人たちの生活を見ているせいか、ダンボールハウスでの暮らしもなまっちょろく見えてしまうよ。
    孤独感を描きたかったとしても、それも見えてこないしなぁ。
    ああ、食べ物に対する妙なディティールからはこだわりが感じられた。それだけ。

  • ホームレス少女のお話。
    これ、米倉涼子が主演で映画化されてるのね。可も無く不可もなく。

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