- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043611010
作品紹介・あらすじ
中学一年でサッカー部の僕、両親は結婚15年目、ごく普通の平和な我が家に、謎の人物が5億もの財産を母さんに遺贈したことで、生活が一変。家族の絆を取り戻すため、僕は親友の島崎と、真相究明に乗り出す。
感想・レビュー・書評
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とても読みやすい。
最近は重めのミステリーとか色々と考えさせられる作品を読んでいたので、この作品は疲れずスッキリ読めました。
終盤までは、話の落ちがあるのかという感じだったけど、最後は良い感じでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突然、5億の遺産を手にする事になってしまったちょっと家庭不和気味の普通の家庭。そこから始まる難事件に中学生の息子が友人と共に奔走する。
ホームズ・ワトソンコンビの系統ですね。軽快なお話ですが、ラストに一工夫。
小学生から中学生がミステリーに興味を持ってくれそうな導入本。
宮部さんってホント何でも書ける。
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素直に面白かった!
ありふれた家族に起こったありえない事件。
家族が1つの絆で固く結ばれていると思うのは、思い上がりかもしれませんね。家族だからって、みんなが同じ方向を見ているわけじゃなくて、お互いのことを何でも知っているわけでもなく。だけどそんなことに気づかない振りをして日常を過ごしている内に、それが幸せな家族という幻想にすり替わっている……と、そんなことを言ってしまうと、家族って何だかつまらなく味気ないものになってしまいますね。でも、だからこそ何かの拍子に、自分にとって何が大切で何が幸せなのか気づくことも出来る可能性も秘めているのだと思います。そうなれば、家族は強い。ちょっとやそっとでは解けない絆が今度こそ結ばれるのではないでしょうか。
今回の事件は、中学一年生の雅男くんを幼い子どもから、きりっとした大人の表情を垣間見せるような少年へと成長させました。
宮部みゆきさんの少年が主人公の作品は、ほんの数冊しかまだ読んでいませんが、彼らは過酷な運命や試練、絶望感をいつだって背負わされます。更に子どもという立場はいつだって大人の都合によって振り回されます。今回の雅男くんもその内の1人だと思います。けれど彼はちゃんと自分の力で立ち上がります。そして信頼できる仲間とともに頭で考え行動に移し、現実を打破していきます。
宮部さんは、少年たちの持つ可能性を信じている人なんだと思いました。雅男くんが真実に辿り着くのを優しく温かい眼差しで見守っている、まるでマダム・アクアリウムのようです。
雅男くんをはじめ島崎くん、マダム・アクアリウムとその息子、彼らがとっても大好きな登場人物となりました。また会いたいです。-
突然のコメント、失礼いたします。
レビュー率100%って・・・素敵です。
思わずフォローさせていただきました。突然のコメント、失礼いたします。
レビュー率100%って・・・素敵です。
思わずフォローさせていただきました。2018/12/19 -
hs19501112さん、コメントありがとう
ございます(*^^*)
これからよろしくお願いします。
レビューは、最初の頃よりはまだマ...hs19501112さん、コメントありがとう
ございます(*^^*)
これからよろしくお願いします。
レビューは、最初の頃よりはまだマシな
(字数が増えた 笑)文章になってきたかな
と自分では思ってるのですが……^^;
と言っても、内容は読書日記とか感想な
ので、難しいことは何にも書けてません……。
語彙力とか増えたら良いんですけどねぇ。2018/12/19
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読みやすかったけど、ドタバタ感がすごくてちょっと疲れてしまった。
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母さんが突然五億円を相続することに?!仲の良かったはずの家族がバラバラになっていく…絆をとりもどために、僕は調査に乗り出した!
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再読。
え、え、え!と、最後は驚きの連続。
ところどころ読んだ覚えはあるものの、結末を全く覚えていなかった自分…。
スラスラと読める語り口もまた、宮部みゆきならでは。
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温かい読後感。
男の子の心情を描くのが上手いなぁと改めて感じた。まだ子どもだけど、どこかドライ。ちょうど娘が中学一年生なので、リンクしてしまった。 -
母親に突然謎の5億円の遺産が舞い込み、色々な騒動が始まる中、中学生の息子と友人が謎を解明すべく調べ始めます
再読。なのに話に思い切りびっくり(パラパラ漫画だけはしっかり覚えていたけれど)そしてこのブクログに433人もの人たちが感想を書いていること、一般にもこの本が読書感想文の対象になっていること、にも驚きました。嬉しい驚き。大好きな宮部みゆきさんの25年前の作品 -
昔読んだことあったのに、すっかり忘れてて楽しめた。
26年前の話だから、今だとスマホがあるし無理がある設定。それでも、まあまあ今でも通用しそう。結局5億なんてお金、急に転がり込んできたら、みんな妬んで嫌がらせとか大変だろうな。
息子目線で話は進んで、母親の若いころの恋愛を探る心境が、今の自分の年齢で読むと新鮮。結局、上手くいったし、ちょっと切なくもあり綺麗に終わって読後もスッキリ。
著者プロフィール
宮部みゆきの作品





