夢にも思わない (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.32
  • (128)
  • (300)
  • (927)
  • (78)
  • (10)
本棚登録 : 3220
レビュー : 237
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611027

作品紹介・あらすじ

毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。もう二十年近くも続いているという、そんな風流な催しに、僕が行く気になったのは、一にも二にもクドウさんのためだった。毎年家族で訪れているというクドウさんと偶然を装って会うはずだった。それなのに…。-殺されたのはクドウさんの従姉だった。事件は思いがけない方向に進んでいき無責任な噂があとを絶たない。僕は親友の島崎と真相究明にのりだした。大好きな彼女は僕が守る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「今夜は眠れない」の続編。
    雅男がベタ惚れしてるクドウさんとお近づきになりたいが為に行った虫聞きの会で、「中学生くらいの女の子が倒れてる」という声を聞いて現場に駆けつけるところから始まる話。

    再読なので、クドウさんが何かをして雅男をひどくガッカリさせた事だけは覚えていたけど、何をしたのかも事件の内容も全然覚えてなかった。。

    クドウさんにしたらしつこく付きまとわれて怖かっただろうし、代わりの人を与えて自分は助かったと思ったけど、その事を周囲に知られたら自分の評価が下がる事が怖かったんだろう。
    でもやっぱりクドウさんがした事は葛西さんという全然関係ない人を売った訳だし、そうされた葛西さんが同じ様にしつこく勧誘されることは分かっていたのに、周囲の大人に相談せずに彼女を売った行為はひどい行動だったと思う。

    その事をあわよくば知られないまま雅男や周りの人たちと素知らぬふりで過ごしていこうとしていたところも、雅男に責められても仕方ない子だと思った。

    でもなぁ、自分だったらと思ったら同じ事をしないか、してしまった後も誰にも何も言わず、無かった事にして過ごそうとしてしまわないか、と問われれば否とは言いにくいなぁ…

    中学生が主人公とはいえ、なかなか重い内容でした。

  • 後味の悪さのわりに爽やかに幕を閉じ、まるで何事もなかったかのようなソレに、気だるさに襲われる。サスペンスであるのに事件でなく個々の人物の心情の描写のディテールが悪にも情を持たざるを得ない、不思議な作品でした。

  • 『今夜は眠れない』の続編。
    秘かに恋心を抱くクラスメートの従妹が殺された。
    親友島崎と共にまたまた事件を調べ始めるのだが…。

    中盤あたりで犯人がわかり、「あれ?まだこんなに先があるし…。なにかどんでん返しでもあるのか?」と読み進んでいくと「こんな事実が隠されていたのね」。

    自分の身を守るための“小さな罪”
    犯罪ではないけれど、それでも“罪”には違いない。

  • ★2008年6月2日 43冊目読了『夢にも思わない』宮部みゆき著 評価B

  • 例の水族館が出てる時点で推せる。

  • 撃ち合いとか殺人は置いといて、ありそうな話。
    特に中学生くらいの時って、考え方がまだまだ未熟だから、気づかずに誰かを傷つけている。
    主人公も最後には同じ過ちを犯していると思ってしまった。

  • 『今夜は眠れない』の続編。前作が大好きなのでこの作品もわくわくしながら読み始めたのですが…あまり私の好みではなく残念。

    事件が大きすぎて、「僕」が解決にほとんど貢献せずすっかり蚊帳の外なのがなぁ…「僕」に感情移入して読んでいる読者も同時に蚊帳の外に置き去りにされた感。
    島崎と「僕」の間に格の違いというか、大きな隔たりを感じたのもショックでした。宮部みゆき作品の苦さを残すラストは嫌いじゃないけど、正直別の主人公でやってほしかった。『今夜は眠れない』の二人の関係性や余韻を残す美しいラストシーンが好きだっただけに、今作を読んでそれに水をぶっかけられたような気分になり悲しいです。

  • 登場する少女たちの描写が面白かった。
    子供の世界も大人の世界もだいたい同じ。

  • 相方がかっこいい。

  • 最初はさわやか青春ミステリーかと思って読んでいたけど、最終的に人間の嫌なところが凝縮された本だった(誉め言葉)。

全237件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

夢にも思わない (角川文庫)のその他の作品

夢にも思わない 単行本 夢にも思わない 宮部みゆき
夢にも思わない (C・NOVELS) 新書 夢にも思わない (C・NOVELS) 宮部みゆき

宮部みゆきの作品

夢にも思わない (角川文庫)に関連する談話室の質問

夢にも思わない (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする