ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 8549
レビュー : 826
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611119

作品紹介・あらすじ

小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界-幻界へと旅立った!

感想・レビュー・書評

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  • きっかけは、大好きな歌「決意の朝に」。

    "人の痛みには無関心
    そのくせ自分のこととなると
    不安になって人を嫌って
    不幸なのは自分だけって思ったり

    与えられないことをただ嘆いて
    3歳児のようにわめいて
    愛という名のおやつを座って待ってる僕は

    アスファルトの照り返しにも負けずに
    自分の足で歩いてく人たちを見て思った

    動かせる足があるんなら
    向かいたい場所があるんなら
    この足で歩いていこう"

    この歌は、アクアのヴォーカルさんが、映画ブレイブ・ストーリーの大まかなあらすじを聞いてイメージして作ったと聞き。

    まずは映画を見てみた。

    そして今度は原作に。


    この上巻は、とりあえず物語が動き出すまでの前置き。
    亘が幻界へ行くまでの、伏線のちりばめ。

    とはいえ、なんせ460ページあるので、長いなあと感じる人は多いかも。

    でも、でもね、

    優れた作家さんが書いたものは構成が巧みなのです。
    小説ってのは、最初の伏線の散りばめは確かにつまらなく思えるかもしれないけど、ラストがものすごく面白かったり盛り上がったりするのは、この伏線のおかげだから。
    これを乗り越えると、あとは一気です。

    これだけ散りばめちゃったら伏線の回収大変やろなあと思ってたけど、下巻を読んでる今のとこ、ちゃあんと確実に回収されてます。
    楽しいです。

    プロットが綿密で秀逸なんでしょうね。

  • 主人公の周りの世界が
    どんどん
    崩れていく
    でも
    主人公、
    小学生の無力さに
    どうすることもできない運命の重さに
    涙があふれた
    私は子供だから
    共感できる部分が多かった
    でも
    大人でも
    楽しんで読めると思う
    子供向けの内容だけでない
    苦く苦しい現実も含む
    そんなバランスのとれた一冊
    だと思った

  • 幻界に行くまでが長すぎて心が折れそうになりましたが
    その分、亘の心理描写がたくさん入っていて
    両親の離婚を突き付けられたリアルさが伝わってきました。

  • 生きていくうえで、辛いことや悲しいこと、どうにもならないことって
    たくさんあって、嫌でも何でも諦めなきゃいけないこと、
    折り合いつけなきゃいけないことってたくさんある。
    そういうことがだんだんわかってきて、何食わぬ顔で
    やり過ごせるようになることが大人になるってことなんだろう。

    諦めて、そこで周りを恨んで腐るか、
    諦めて、それでも前を向いて歩いて行こうと思うかで
    その先の道って全く変わる。

    前向きに頑張ろうっていう気持ちになれる物語です。

    それにしても主人公の父親が身勝手で本当にひどい。
    実際にこういう人いるんだろうなぁ…。

  • 感想は・・・おもしろかったかな。


    あんまり書くとネタばれになってしまうので、
    やめますが...


    じゃあ何書けばいいんだ!??


    あれを2時間でまとめるのは、期待しすぎなので、
    映画を見るなら、新しい映画を見る気持ちで行こうと
    思います。


    今まで、宮部みゆきは「レベル7」とか、「魔術はささやく」
    しか読んだことなくて、なのでこういう長編ファンタジーは
    初めてなのですが、宮部みゆきということを忘れて
    おもしろかったですね。

    物語の持って行き方がうまいというか。
    あらすじはだいたい読めたのですが、
    大事なのってそういうとこじゃないですし。

    主人公のワタルが成長していく姿をみて、
    私自身勇気がでたというか。

    え、お決まりなパターン??(笑)



    でも一つだけ、最後ミツルと話をさせて欲しかった・・・


    映画と関係なく楽しめる物語だと思うので、
    ちょっと興味がわいた方は読んでみてください☆
    (あ、でも3巻読むのってけっこう大変ですが・・・)

  • 映画で名前だけは聞いた事があったので、手にとって読んでみた作品。知り合いからは映画とは全く違う内容だから映画から原作に入ると驚愕する、と言われたからどのような感じなのだろうと思ったが。
    確かにCMで見たような定番のヒーロー物語!・・・という感じではなかった。むしろもっと現実的でドロドロした展開が盛りだくさんだった。

    個人的には現実世界での主人公の話が面白かった。とてもリアルにそして繊細に書かれている。そのせいもあってか、ファンタジー世界に入ると最初の方はとても安っぽく感じてしまう。ありきたりな、どこにでもあるような、スーファミ時代にたくさん出ていたファンタジー作品のような展開になる。
    しかし、それでも作品の中へと読者を引き込んでしまうのが宮部みゆきの作品なのかもしれない。下巻を読むのがとても楽しみだ。

  • 【再読】

    すごく好きな作品。
    もう1度読みたくなったので
    何回目かの再読。

    以前は"幻界に行くまでの話が長い。
    早く中巻読みたい。"と思っていたけど
    やっぱりこの上巻がなかったら
    ダメなんだなぁと改めて感じた。

    ただ、人に勧めても
    「上巻で挫折した」という返事をよく聞くので
    そこは残念だなぁと思う。

  • 主人公の少年ワタルは、運命を変えるために「幻界(ヴィジョン)」という異世界に行き、仲間と共に5つの「宝玉」を見つけ、女神のいる「運命の塔」を目指すために旅をする。

  • 読み終わった
    友達に借りて読んだ、宮部みゆき最初の一冊。

  • 文庫版で上中下の全三巻。
    宮部みゆきのファンタジーは世界観がしっかりと描きこまれているのが魅力。
    トカゲのような姿の獣人、活気のある街の様子…下手に映像化されるよりも鮮やかです。読んでいるとぐいぐいと引き込まれる。
    かなりの量があるにも関わらず一気に読んでしまいました。

    ファンタジーですが、離婚や浮気、自殺未遂等どろどろとした現実も描かれています。
    大人が読んで面白いファンタジーだと思う。
    映画化もされましたが、やはり原作をお勧めします。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2018年10月、『宮部みゆき 全一冊』を刊行。

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