ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 8776
レビュー : 837
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611119

感想・レビュー・書評

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  • 騙されてはいけない。「子ども向け」と侮って読むと手痛い洗礼を喰らう。離婚、不倫、いじめ。理不尽な出来事が続けざまに亘を襲う。だからこそ決意を持って幻界へ旅立つ亘の姿は感動すら伴う。

    文体や内容はむしろ大人向けかと思えるが、子どもとその親が一緒に読んで欲しい。人生は時に不条理で時に残酷だ。子どもだって大人が思う以上に残酷だ。だけど大人が思うよりしっかりしてるし、とても多感だ。そして空想家だけど現実的。

    何かを守りたいと思う気持ち、そのために理不尽な世界へ立ち向かう勇気。亘を通して、筆者が伝えたいそういう思いを感じた。

  •  主人公の亘が幻界に行くまでの経緯やきっかけがじっくりと描かれています。下巻の解説に書いてあったのですが、この部分が全体の四分の一もあって、それくらいのページ数を使うくらい、ここでの出来事は重要であるといえます。
     姿の見えない甘い声、美鶴との不思議な出来事、そして幻界といったファンタジーの要素は所々でかいま見れつつ、両親の離婚という家庭問題がとても濃く浮き彫りにされています。子供であるが故に理解できなくて、分かろうとしても問題が手の届かないところで勝手に動いていて介入の余地が無い、そういったもどかしさやモヤモヤした感じが伝わってきます。まだ家の中の出来事が自分の世界の大半を占めている子供にとって、両親の離婚は自分の世界を失うのと同じくらい恐ろしいことなのだということも。
     それにしても父親が本当に身勝手!理不尽!亘は大人たちに振り回されて、本当に気の毒です。

  • RPGのような展開で、続きが気になってわくわくしながら読んだ。

  • 中学生くらいの夏休みに映画化で興味をもって読みだしたっけ。感想は下巻。

  • 下巻に。

  • 日常生活の様々なことも考えさせられた。
    世界に引き込まれていく。

  • 小学5年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子大きな団地に住み、共に新設校に通う親友のカッちゃんがいる。
    街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。
    そんなある日帰宅した亘に父は「この家を出て行く」という意外な
    言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。
    これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から
    広大な異世界___幻界へと旅立つ・・・。

    という冒険もののファンタジー
    私は宮部さんの冒険ファンタジーが大好きなのです
    英雄の書も面白かったし今回のもかなり面白かったです
    長い冒険をすると、そこで共にした仲間との別れもあるわけで最後は切なく感動ある
    旅そのものが自分の成長に繋がっていて現実にとリンクする所があるので
    これまでの自分、これからの自分について考えさせられる作品です
    何気に深かった
    映画もあるみたいなので、是非見てみたい

  • ホント、同じテーマ同じ設定で主人公を女の子にしたら梨木香歩さんの「裏庭」になると思う。ブレイブ・ストーリーのほうは出だしの両親の不仲部分がどんよりしすぎて、同じような経験を幼少期に積んだ者としては欝になること請け合い。物語としては定番だけれども、世界を救うことが自分を救うことにつながるという意味においては、癒しの物語になるのだろうか。
    アニメも見たが、あちらは夏休みの家族向け映画として作られているので、ラストの改変は正解だと思う。楽しく冒険映画を観るつもりの親子を、鑑賞後にドツボにして帰すのでは、商業ベースとしても子供向けとしても夢がない。
    もちろん宮部節を楽しみたい方には原作のほうがお薦めだろう。

  • ファンタジーだと思っていたけれど、かなり現実的な話でちょっとビックリでした。
    でも、その後の幻界の話に入った時は現実のイヤなところを忘れるくらいにワクワクしました!

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    おだやかな生活を送っていた男の子に、突然、両親の離婚話がふりかかる。家を出た父を連れ戻し、再び平和な家族に戻りたいと強く願う少年が向かった先は、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」だった。5つの「宝玉」を手に入れ、女神のいる「運命の塔」を目指す彼を待ち受けるものとは!? トカゲ男にネコ娘、火を噴くドラゴン。コミカルなキャラクター勢とともに、次々と沸き起こるトラブルを乗り越え、少年は強くたくましくなってゆく。

    【キーワード】
    文庫・全三巻・ファンタジー・冒険・映画化

    【映像化情報】
    2006年7月8日アニメ映画化
    出演:松たか子・大泉洋 他


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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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