ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 394
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611126

作品紹介・あらすじ

僕は運命を変えてみせる-。剣と魔法と物語の神が君臨する幻界でワタルを待ち受けていたのは、さまざまなモンスターに呪い、厳しい自然、旅人に課せられた数々の障害だった。大トカゲのキ・キーマ、ネコ族のミーナらとともに、ワタルは五つの宝玉を獲得しながら幻界の旅をつづける。先をゆくライバル、ミツルの行方は?ワタルの肩にかかる幻界の未来は?胸躍る場面が次々展開する和製ファンタジーの金字塔!

感想・レビュー・書評

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  • 北の帝国や種族差別、カルト宗教、そして「ハルネラ」。本書が示す「ファンタジー」は単なる冒険活劇ではなく、我々現実社会の暗喩である。確かに仲間とともにミッションをクリアしていく様はRPGゲームさながらだ。しかし、所々強烈な現実を織り交ぜてくる。例えば毒の沼での出来事は人間の抱える闇を描く象徴的出来事だ。

    本書の中で特に印象に残ったシーンは母親と一時再開するシーン。弱くなった母親の姿をみた亘が決意する姿に、不覚にもウルッときてしまった。

    これが子ども向けとされ、実際に子どもが興味を持って読んでいるということは、、、私は大人としてまだまだということなのかもしれない。

    小学校でくだらない文部省公認の教科書をみせるより、本書を読ませたほうが数万倍有益だ。

  • 個人的には、上巻より中巻です。読み始めたら息を吐く間もあたえないほどの展開と面白さでした。
    願いを叶える旅、魅力的な仲間たち、優しさ、出会い、裏切り、真実、危険…幻界の全てが亘を強くしていきます。

  • たしかにアドベンチャー物語風の展開なんですが、承前の上巻の内容だけに、冒険ファンタジーとひとくくりに出来ない重いものがあります。<BR>2006/8/24

  • 2018/1 2冊目(通算2冊目)。現実世界から幻界へと話の舞台は移り、いよいよ冒険譚らしくなってきた中巻。ワタルが酷い目に遭ったり、宝玉を見つけるために活躍したりと話はまるでRPGをプレイしているかのよう。ゲームが好きな人は面白いかも。幻界はファンタジーな世界観ながらどこか現実的な思想を元に舞台が作られているような感じがする。ワタル自身の希望を叶えるために幻界の人々を犠牲にしなければいけない展開に最後はどうなるんだろうとハラハラしながら読んでいる。下巻も読んでいきたいと思う。

  • 久しぶりに、ファンタジーを読んだが、そこまで好きじゃないかもしれない。。
    前半は幻界の説明が増えてしまい(ファンタジーなので、生物や登場人物を説明しないといけない)、ダラダラした感じ。
    しかし、後半になると、亘の気持ちの揺れなどが描かれており、自分に重ねて読むことができた。
    最初は読み続けられるか心配になったが、読み終わったときには下巻が読みたくなっていた。

  • あなた自身を見つめなさい。

    グサリとくる言葉。
    自分の弱さや醜さ、どうしても目を背けてしまう。背けたくなってしまう。
    けれど、それら全てが "自分" であることを、忘れてはならない。

  • 不幸な運命を変えるため、〈幻界〉に旅人として訪れた亘。この巻では、前半はRPGのような設定どおり、5つの宝玉を手に入れるため奔走する姿が描かれる。自警団のようなハイランダーという組織に加入したり少し遠回りのような感もある亘の旅だが、ようやく1つ目の玉を手に入れ、旅を共にするキ・キーマやミーナといった仲間も得る。
    ただ後半は〈幻界〉の在り方に疑問を抱く。現実の人間の心を映し出す〈幻界〉。特に亘が旅をするこの世界は亘の心を映し出しているはずなのに、他種族差別や〈幻界〉を守るためのヒト柱の制度など納得のいかないことばかり。亘は自分の運命を変えてくれるはずの女神を信じられなくなってしまう。
    さらに〈幻界〉からヒト柱の制度をなくすお願いをしようとするが、女神が叶えてくれる願いはひとつだけであり、二度と訪れることのない〈幻界〉のために現実世界の母を不幸な運命から救ってあげないのかと亘は悩む。しかし、そんな中で運命を変えても自分が変わらなければ意味がないことに気づいた亘は、自分が本当に必要としているものを求めて旅を続ける。
    子供向けのファンタジーではなく、大人も楽しめる作品。

  • やっと物語が動き始めた。
    読み始めたら止まらなくなる。

  • ゲームをしているかのように、ぐいぐい物語に引き込まれた!

    前半はワクワクするような展開が続いてページをめくる手がとまらない!!
    宝玉を集めて旅をするっていう展開は、よくあるRPGの王道。

    だけどそんな甘い話じゃない。
    だんだんとワタルの前に滲み出てくる幻界の黒い影、そして、露わになっていくワタル自身の闇。

    幻界は現世に住む人間の想像力のエネルギーによって創られる。
    その言葉をひしひしと感じながら読みました。

  • H28,6/9 読了
    続きが気になる作品。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。

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