沖縄やぎ地獄 (角川文庫)

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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043614011

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄そばの麺の食感のひみつが興味深し。

  • 作者の超私的な沖縄食べまくりのエッセイ。なかでも沖縄すばの細道は圧巻である、あれだけのそばを食べまくり沖縄すばの神秘に迫ったのには頭が下がる。ここ数年の私は沖縄本島にはほとんど行かずに八重山等の離島が多いので、あまり沖縄すばを口にしていないが、この本を再び読み直して美味しいすばと「沖縄第一ホテル」の朝食を食べたくなりました。いつ行こうか?

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  • 沖縄の食べ歩きエッセイ。
    本当に美味しいものが好きという情熱が伝わってきます。
    沖縄そばの謎を解明するために、実験までしちゃうところも凄いです。
    そして、不覚にも最後のほうで泣きそうになった。きっと沖縄で読んだせいだ。そういうことにしておこう。

  •  最近では『明日の広告』『明日のコミュニケーション』で注目を集めた佐藤尚之氏。元電通シニア・クリエーティブ・ディレクターの彼は、SNSを通じたこれからのコミュニケーションのあり方について積極的に発信しており、現在の情報社会において注目される人物の一人である。

     そんな彼だが、実はもう1つ顔をもっている。それは1995年から開設している個人サイト「www.さとなお.com」の運営者であるHN「さとなお」としての顔だ。本人曰く「ほぼ毎日更新しているサイトとしては日本最古の個人サイトのひとつかも」というだけあって、非常に古くからネットに関わっている人なのだ。そりゃ新時代のコミュニケーションについて詳しい訳だ。ネットの住人としては最古参の人なのだから。
     そして今回僕が読んだのは「さとなお」名義で出版されたこの本。『沖縄やぎ地獄』である。この本はネットもSNSも関係ない、さとなお氏が沖縄で出会った美味いものに関する軽妙なエッセイ集である。1999年に出版された『胃袋で感じた沖縄』(コスモの本)の文庫化。

     沖縄好きを公言するさとなお氏だが、この本を読むとそれが決して大袈裟ではないことが分かる。沖縄に惚れ、沖縄料理に惚れ込んだ著者は忙しい仕事の合間を縫って家族とともに何度も沖縄に通い、その食材・食文化の秘密を解き明かし、その中で沖縄の言葉や文化、風習を目の当たりにして、それをリスペクトしつつ大和(本土)との違いを浮き彫りにしていく。
     まあそんな堅苦しい感じの本ではないのだけど、沖縄の異質な部分をキチンと理解して受け入れてくれている姿勢は沖縄の人間として素直にうれしく思った。

     でもそんなさとなお氏が「ぐえ~~~~~~~~! くっせ~~~~~~~~!」と心から叫んだのが山羊料理である。そう、本書のタイトルともなった「やぎ地獄」とは途轍もなくクセのある食材、山羊にハマってしまったさとなお氏の地獄なのだ。この部分は本書でも特に面白い。
     初めての山羊汁を楽しみにしていた著者の前に出現したのはものすごい獣臭(本人は「動物園の匂い」と表現)を放つグロテスクな代物。匂い消しという事で乗せられているフーチバ(よもぎ)を口に入れると「にがくせ~~~~~~~~!」ぜんぜん和らいでない!という事で泣きながら食べたという著者。
     強烈な初体験を経ながらもその後様々な出来事を経てやがて山羊の美味さに夢中になっていく様は爆笑だ。

     僕自身は会社に入った頃から飲み会の後とか普通に山羊汁食べたりしていたので、県外の人にこれほど強烈なインパクトを与えているとは思わなかった。慣れっていうのは恐ろしいね。まあ沖縄の人でもあれは苦手な人は苦手だからなあ。
     まあクセのあるところが病みつきになってしまうんだけどね。

     その他にも、沖縄そばの秘密を追いかける「すばの細道」は沖縄の人でもあまり知らないような沖縄そばの製法について様々な店を比較して検証しているし、沖縄の食堂の不思議を描いた「大量食堂」では「おかず」という名前のメニューに戸惑う。「ゴーヤー調教」では沖縄のファーストフード・チェーン・JEFに赴き4歳の娘にゴーヤーバーガーを食させる(ちなみにこの4歳の娘・響子ちゃんがエッセイのあちこちで登場するのだが、この子が可愛すぎるのだ)。実にディープに沖縄食を満喫している。
     島豆腐、うこん、ステーキといった沖縄ならではの食材を数多く取り上げ、その美味さを抱腹絶倒の文体で描いている。普段食べ慣れている僕でさえすごく美味そうに思えてお腹がすいてきたくらいだ。

     もう10年以上前の本なので少し話題が古いのだけど、それでも著者の沖縄好きがすごく伝わってくる。もちろん食以外の沖縄の話題も豊富。
     タコライスを食べに行った金武町では米軍基地の周辺のダークな雰囲気に触れ「なぜ、沖縄の人だけ、こんな思いをしているのか!?」と憤り、出張の合間にはひめゆりの塔を訪れ沖縄戦の記録に触れる。
     リゾートだけで沖縄をわかったつもりになるな!と著者が訴えるのはそういう部分もあるのだろう。

     さとなお氏はあの沖縄尚学が春のセンバツで初めて優勝した日にも沖縄にいたそうだ。その時の熱狂をこう書き残している。


     泣いている人もいる。
     抱き合う人もいる。
     夢みたい、とつぶやくおばぁちゃんもいる。

     たかが甲子園である。でも、沖縄にとってはとても「たかが」で済まされる事件ではなかったのだ。
     それは例えば、ブラジルの日本人街のサッカーチームが、ブラジルのユース・リーグで優勝したような……そう、彼らはなんというか「民族の子供」みたいな目で球児たちを見ていた。
     そして、皆がどこかで「対本土」という意識で団結していた。


     沖縄がたどってきた苦しみや悲しみをさとなお氏は正面から受け止めている。だからこのエッセイが心に響くのだ。

  • 本は面白かったけと、やっぱり自分にはなぜか沖縄は合わないんだな〜というのを再認識。どうしてなんだろう、リゾート地は大好きなのにな。

  • インターネット初期のころからさとなお氏の食べ歩き情報にていろいろおしえてもらってきた。
    うまひゃひゃさぬきうどんを片手に 家内と さぬきうどんめぐりもした。

    わが家は家内が沖縄DNA100%なので さとなおさんのように 外からみた 沖縄料理と違うが この本は氏の 沖縄料理に対する愛があふれている。
    沖縄そば、 ヤギ料理、豆腐、泡盛など基本も押さえてある。

    文章も読みやすいし、現代史の中でわれわれ内地の人間が忘れがちな側面にも触れられている。

  • 著者が沖縄旅行中に食べた沖縄料理全般に関しての食べ歩きエッセイ。
    特に沖縄そばに関してはいろんな店で何食も食べて(つなぎにカンスイか灰汁か等の統計をとって)いる。
    しかも感想が擬音満載ですげー美味しそうに書かれていて、とにかく食べたくなる。

    また、ヤギ汁に関しては自分も挑戦したことがあるが(一口でギブ)、あのくせーヤギ汁を残さずに食べた著者には、少し尊敬の念を抱いた。

  • ずばり面白かった。

  • うちなーんちゅの血が流れているモノとして、まだまだ知らないことが多すぎたみたい。
    読み終わった日のランチは沖縄料理に直行。

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