神谷美恵子日記 (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川書店 (2002年1月25日発売)
3.89
  • (24)
  • (19)
  • (25)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 351
感想 : 31
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784043617012

作品紹介・あらすじ

『生きがいについて』などの著書を残し、美智子さまのご相談相手でもあった著者が、40年間書き続けた日記から抜粋、編纂した日記抄。苦しみと悲しみのあいだにひそむ、人生の静かな美しさを伝える稀有な記録。

みんなの感想まとめ

人生の静かな美しさを描いたこの日記抄は、著者の勤勉さや謙虚さ、平穏な日常への感謝が色濃く表れています。家族や周囲の人々の幸せを心から祈る姿勢は、読者に深い感銘を与えます。著者の聡明さやストイックな生き...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 勤勉であること、自分を律すること、謙虚なこと、平穏な日常や家族や周りのすべての人に感謝すること、夫や子どもたちの幸せをただ祈ること。
    聡明でストイックでとても真似はできないが、この方のような心持ちは忘れないようにしたい。

  • 『生きがいについて』の付録、坪内祐三氏の文を読み、打ちのめされ、この本を手に取った。
    私は“ヤワな”読者であるが、神谷美恵子をとても気に入ってしまった。多才で、(と簡単な言葉では表してはいけないのだろうが)そしてなんと可愛らしい人なのだろう。今の、今まで神谷美恵子を知らず生きて来てしまった。とにかく残してくれた神谷美恵子の全てを読んでいきたい。私には難しいのだろうが出来る限り頑張りたい。そして度々、この日記に立ち返りたいと思う。

  • 抜粋とは言え、努力と行動の人だったと推察される。あまりにストイックな考え方に敬服しきり。

  • 自省録の翻訳者として初めて神谷美恵子さんを知った。凡人には到底及ぶところでは無いが少しでもひととなりを知りたくて日記を、読むようになった。
    神谷美恵子のお母様が言っていた『善意に、善意に』
    はなぜか心に残った。騙されてもいいから善意に受け取ると言うのがこの歳になって腑に落ちた。読むべきタイミングだったと感じた。

  • 一連の著作における、高潔な、もしくは聖女的な印象を受ける著者の姿ではなく、(当たり前だけれど)生身の人間、生活者「神谷美恵子」の姿が垣間見える。他者に対する怒りといった人間的な負の感情、生活費についてなどの暮らしにまつわる各種葛藤…、けれども内省を繰り返しそれらと対峙し自身を律しようとし続ける姿が結局のところ高潔で美しい。

  • こんな全てをこなしてしまう女性は無条件に尊敬するが、ご自分に厳しいすぎやしませんか…

  • 共感する部分があるが故に、自分がいかに生きることをおざなりにしてきたかを考えさせられる一冊だった。

  •  戦後の日本人の精神史に大きな新境地を開いた神谷美恵子さん。「神谷美恵子日記」、2002.1発行。1939年(25歳)から1979年(65歳)に至る40年の日記の一部が紹介されています。50歳を過ぎてからは、身体の不調に悩まされ、入退院を14回繰り返されたと。この日記が数々の名著を生み出した源泉だと思いました。解説の柳田邦男さんは、「生きがい」を探し続けた日記と称されています。先日は浦口真佐さんとの往復書簡集、今日は日記を読了しました。

  • 自分に厳しい方

  • 神谷美恵子 25歳から65歳までの日記
    苦しみながら 生きていたことがわかる。苦しみに耐えられたのは 神と対話し、自分で叱咤激励しながら、社会的使命を全うしようとしたから。自身の医師や翻訳者としての功績を誇った記述はない。自己評価が厳しすぎる

    エリートの弱さを自分で克服した記録としても読める

    時間の捉え方が面白い
    *人間は〜生物が脱皮するように 過去と決別して新しい生活に移る
    *時が羽を生やした様に飛んでいく
    *仕事に熱中しているとき ひとは 無時間の中にいる

    昭和14年(25歳) 〜
    *自分の問題は 自分と神様のみで決めるべき
    *下層の人のために働く。人、人の心、体、社会を健全にするために働く
    *人の使命は 人の存在意義に関わる

    昭和47年(58歳)〜
    *神に委ねて残る日々を生きる
    *医師になっても 何一つ人間のことはわかっていないのを知る。これを知るための勉強であった
    *私は痴呆の近くまでいって ようやく全てのものから自由になった。何より 自分の限界を〜知った
    *痛み〜来るべきものが来た。すはおに頂こう

    昭和54年(65歳)
    *くるしみに耐えること、ことに他人に与える苦しみに。

  • おそらく、専門学校時代に読んだ本だ。

    人生に迷っていた時、出会った本。

  • "思慮深い言葉、愛情、勤勉、育児、医学への情熱などなどがつづられている。
    1939年から1979年までの40年間のごく一部の日記。
    学問へ取り組む矜持も素晴らしいし、家族へ投げかける愛情も伝わってくる。
    神谷さんはハンセン病診療所長島愛生園で患者と向き合いった精神科医。

    この方が記した本がほかにあれば、それを読んでみたくなる。"

  • ただただ、著者の情熱に圧倒され続けた。

  • OAZOマルゼン、¥500.

  • 「学ぶ」ということにこれほど切実に実直に真摯に向かっている人を僕は知りません。
    身が引き締まる思いです。

  • 神谷さんが御苦労なさった痕跡がよくわかる。
    そして、どれほど心優しく強い使命感がおありだったかも。
    彼女のような生き方を手本にしたい。

  • もともと日記文学が好きなのと、ヴァージニア・ウルフ研究者という面で、どんな方か興味があったので、彼女の他の著作はまだ読んだことがなかったが、読んでみた。
    書きたい、表現したいと強く思っている人によくある葛藤の日常と、医療従事者として、家庭の主婦としての三つ巴の高い志は、少女のころから亡くなるまで変わらず高くより強固に変化し、その意思の強さに頭が下がる。家事育児に時間をとられていることも葛藤は感じつつも、彼女の著作の泉の形成の一端を担っているのだと思った。今現在仕事と家事との葛藤を抱える自分にとっても風穴的な一冊だった。
    他の著作を続けて読むことにした。

  • 筆者は精神科医にして、大学教授夫人、2児の母。

    65歳まで40年つづった日記の、ダイジェスト版。

    密度の濃い人生とは、こういうのを言うんだろうな。
    育児と仕事での葛藤にはすごく共感。
    しかし、「育児・家事は女性がやって当たり前」という時代背景をそのまま背負って立った筆者は、大変だっただろう。
    働くママの自分が、もっと仕事をがんばろう、家事をがんばろうと思える一冊。

  • 自分も真摯に自分と向き合い誠実に生きたい。

  • 3位
    私は弱い人間です。去年、何度もくじけそうになりました。そんな時、力を与えてくれたのがこの本です。この人の内省の深さや心の気高さに支えられ、励まされました。

全24件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1914-1979。岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒業。1938年渡米、1940年からコロンビア大学医学進学課程で学ぶ。1941年東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)入学。1943年夏、長島愛生園で診療実習等を行う。1944年東京女子医専卒業。東京大学精神科医局入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957-72年長島愛生園精神科勤務(1965-1967年精神科医長)。1960-64年神戸女学院大学教授。1963-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

「2020年 『ある作家の日記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神谷美恵子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×