巷説百物語 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2003年6月25日発売)
3.80
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本棚登録 : 5440
感想 : 485
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  • 本 ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043620029

作品紹介・あらすじ

江戸時代。曲者ぞろいの悪党一味が、公に裁けぬ事件を金で請け負う。そこここに滲む闇の中に立ち上るあやかしの姿を使い、毎度仕掛ける幻術、目眩、からくりの数々。幻惑に彩られた、巧緻な傑作妖怪時代小説

感想・レビュー・書評

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  • いいですね〜このシリーズ♪

    巷で囁かれる不思議な話。
    それを集める百介が出会った三人の怪しい者達。
    京極夏彦ならではの妖怪、伝承、事件…そして鮮やかな解決‹‹\(´ω` )/››

    時代物らしく粋!三人が粋でカッコ良い!!
    又市の決め台詞
    りん。 「御行 奉為」

    って〜わぁ〜〜素敵:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
    京極版必殺仕事人♪


    土瓶さん面白かったよ〜!!

    • 土瓶さん
      よかった~。
      なんだかホッとしました。
      続けて「続巷説百物語」をお楽しみに!
      続に出て来る話や登場人物は、今後の巷説百物語シリーズの根...
      よかった~。
      なんだかホッとしました。
      続けて「続巷説百物語」をお楽しみに!
      続に出て来る話や登場人物は、今後の巷説百物語シリーズの根幹を為すものとなっております。
      是非お見逃しなきようにm(__)m
      2025/01/10
    • みんみんさん
      やつがれ呼びがたまりません(〃ω〃)
      次が楽しみです♪
      やつがれ呼びがたまりません(〃ω〃)
      次が楽しみです♪
      2025/01/10
    • bmakiさん
      私読んでいないかも。。。
      京極夏彦さん、極めないと。。姑獲鳥から(笑)
      私読んでいないかも。。。
      京極夏彦さん、極めないと。。姑獲鳥から(笑)
      2025/01/10
  • 巷に伝わる伝承をアレンジした時代小説。(と、思います)市井の悪党を妖怪の仕業と見せかけて、恨みを晴らしてくれる、又市一行必殺仕事人グループ。そこに、不可思議なお話を蒐集したい百介が絡む。
    読み始めは、話の流れを掴めなくて、というか流れが見事で、夢か現か幻か?悪党さん達と一緒に騙されて、すっかり妖怪のお話だと思ってしまった。
    それにしても、京極さんの知識がすごい。作中に出てくる古書の類は全部読破されているんでしょう。
    しかも、妖怪大好きなのに、妖怪の仕業にはしない。
    古今東西、世の中の解決できない納得できない事象を上手く妖怪の物語に仕立ててきたんでしょうね。

    • おびのりさん
      土瓶さん、情報ありがとうございます。
      みんみんさん、怖いって、楽しみだねえ。
      土瓶さん、情報ありがとうございます。
      みんみんさん、怖いって、楽しみだねえ。
      2022/12/21
    • みんみんさん
      おびさんと一緒で
      怖いものないんだけど〜笑
      おびさんと一緒で
      怖いものないんだけど〜笑
      2022/12/21
    • 土瓶さん
      ブグログやってる女史は肝がぶっとい説あるね(笑)

      怖くて哀しいから楽しめると思うよ。
      ブグログやってる女史は肝がぶっとい説あるね(笑)

      怖くて哀しいから楽しめると思うよ。
      2022/12/21
  • 京極夏彦の巷説百物語シリーズ第一弾。
    シリーズ完結とのことで、なんとか最終巻が文庫落ちするまで追いつきたい。

    妖怪に絡んだ事件を必殺仕事人かのように裁いていく短編集。
    久しぶりに京極夏彦の作品を読んだけど、こんなにも読みやすかったかと驚いた。百鬼夜行のシリーズが難しいから、なおさらかもしれない(そこも大好きなのだが)…

    どの作品も、人の業というか、悲しい話が多い。しかも悲劇が既に終わってしまっていて、なんともやるせないことが多く、故に、又市たちの仕掛けにスカッとさせられる。
    第一作目しか読んだことがないので、次作以降もちまちまと読んでいきたい。


    文庫落ち前のハードカバーで読んだよなぁと思い調べると、四半世紀、経って、いた………

  • 再読。

    改めて巷説百物語シリーズを「遠巷説百物語」まで揃えたので、第一巻の本作から読み始める。

    物怪話しにからめて、世の悪人悪事をバッサバッサと切っていくその手際がまことに鮮やか。又一はじめおぎん、治平がなんとも魅力的で引き込まれる。
    どういうふうに落とし前をつけるのだろうという話もあるが、又一達に絡め取られる悪人とおなじように、自分も見事に絡め取られて話の落とし所に納得してしまう。

    切ない話も多いのだが基本的に悪事は裁かれるので読後感は悪くない。

  • りん。
    御行奉為ー。

    御行又市さん一座が考えもつかないやり方で謎を解いていく?事件を解決していくシリーズ。

    百鬼夜行シリーズとは雰囲気も解決方法もまったく違いますが、こちらもとても楽しいシリーズでした。テーマになっている妖怪との絡ませ方が素晴らしいです。

    1話目の小豆洗いはお見事で、繰り返し読んでしまいました。狸のお話も好きです。

    又市さんとおぎんがお気に入り。
    私も一座に入りたいな...

    シリーズを一気に読んでしまうのはもったいない気が既にしていて、他の本も読みながらゆっくり読み進めたいです。

  • 百鬼夜行シリーズ以外、初めて読んだ…
    かたちを変えた憑き物落としじゃないか!

    シリーズ完結しているみたいなので地道に読んでいこう
    最終巻のこれまた分厚いこと…

  • 奇談怪談を蒐集するために諸国を旅する戯作者志望の青年山岡百助は、雨宿りに寄った越後の山奥で不思議な者たちと出会う。
    妖怪時代小説連作短編集、七篇収録。

    とりあえず「小豆洗い」から読んでくれ。話はそれからだッ!……ってレベルでなんも話せなぬ→

    小豆洗い読んで、膝を打ったよね。そういうことかぁ!って(笑)
    続く「白蔵主」「舞首」はライトな読み心地で楽しく読んで……「芝右衛門狸」でかなり読み心地が変わり、そこからの「塩の長司」「柳女」「帷子辻」と京極テイストがアップする。いやもう、最高デス。シリーズ一巻だからか→

    すごく読みやすい。「姑獲鳥の夏」は長編で読みづらいんだよなぁっていう京極ビギナーにはこちらから入るのもアリ寄りのアリ!時代小説苦手な私もグイグイ引き込まれてあっという間に読み終わったし。

    イチオシは「芝右衛門狸」の芝右衛門。あと事触れの治平。好きだぁぁぁ!!

  • 謎解きがなかなか面白い

  • 久々の京極夏彦。百物語、怪談をモチーフに、ミステリ的な展開を見せながら、謎解きされる。必殺仕事人みたいな話でもある。
    百鬼夜行シリーズの難解なイメージがあったが、小説としては非常に話がわかりやすくて、面白い。ただ、口語調であったり、読みやすくはないかと思う、

  • 一見、不可解な事件を、小悪党の御行一味があやかしに見立てて鮮やかに決着させる。変幻自在な語り口で物語を紡ぐ著者の筆が冴え渡っています。

     江戸時代末期の天保年間。怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男・小股潜りの又市、垢抜けた女・山猫廻しのおぎん、初老の商人・事触れの治平、そして、何やら顔色の悪い僧・円海。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れていく…。

     「小豆洗い/白蔵主/舞首/芝右衛門狸/塩の長司/柳女/帷子辻」の七編から成る時代小説。血腥い事件とあやかしを結び付けて着地させるだけでも凄いのですが、そこから妄執や情念、果ては人間の業まで立ち昇らせる著者の手腕に唸らせられっぱなしです。また、怪談とは言っても、単なる絵空事ではなく、それを生み出す人間の想像力を介して現実を映し出している作品でもあります。「必殺仕事人」を彷彿とさせるキャラ立ちした登場人物たちの手際の良さも堪能でき、シリーズ化も納得の著者渾身の一作です。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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