巷説百物語 (角川文庫)

著者 :
制作 : FISCO 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4304
レビュー : 425
  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043620029

感想・レビュー・書評

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  • 初京極夏彦

  • 導入が巧み。まず読み手に「なるほどこういった類の話か」と納得させると同時に興味を持たせるに十分なインパクトを持っている。展開の仕方にも各話ごとに波があり、どう落ちをつけるのか、どう解決を図るのか、想像逞しく高鳴らせる構造。
    出だしが軽快な反動なのか、途中で中だるみしてしまう感もあるが、最後の締めくくりでまた盛り上がるのだからすごい。

    第一印象では「仕掛人のようなものか」と感じたのですが、読み進むにつれてそれとはまったく形を異にすることの運びに感心。怨み事を晴らすのではなく、あちらが立てばこちらが立たぬ八方ふさがりを円満に纏める集団。
    なかなか面白い設定と展開。映画などにならないか少し期待している。

  • 大好きな巷説シリーズの第一弾。
    怨みを晴らすのではなく、物語を仕掛けて、妖怪とともに丸く収めちゃうお話。
    幸せな結末だったり後味が良かったりするわけではないんだけれど、シリーズを追うごとにこの悲しさやるせなさが身に沁みます…。

    無印巷説は、仕掛けられる側の視点で、又市たちの物語を楽しめるのが新鮮。語り口も京極節で、メインキャラが毎回設定を変えて登場してくるのは、読み返していて面白いものです。狸の話とか、よく頑張ったなあ…!(笑)
    皆が一緒に仕掛けをしているのはやっぱりほのぼのしちゃうな。巷説は、シリーズを通して真の魅力を痛感するお話だと思います…。

  • 素敵すぎます又市さん。

  • 初・京極夏彦。

    舞台は江戸時代末期。晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く。(ウィキペディアより)

    短編妖怪奇譚ミステリって感じです。不可解な事件・問題が起こる→怪奇な解決→種明かしという流れで毎度どんでん返しが楽しかった。

    また、この「小悪党」どもがみんな、それぞれに魅力的。
    脅す賺す丸めこむ、人を口先で騙す手練の又一や、百物語を編そうとする戯作者志望の百介(語り手)など。そんな中、「山猫廻しのおぎん」がお気に入りです。幽霊役から色仕掛け、危険な悪党の頭に詰め寄る肝の座ったところなんかかっこいい。

    表現が独特で、最初はとっつきにくかったのですが(セリフが方言・町人言葉、武士言葉、芸者の喋りと、そのままに表現されている感じ)、段々ハマってきちゃいました。

    だってねェ、なんだかこの時代の中に入っちまって、本当に話を聞いているようじゃ御座ンせんか。長いお話のようで、改行も仰山あって、存外読みやすいことも面白ゥ感じましたのよう。

  • 角川文庫を底本とする電子書籍版で読了。

  • ご都合主義的ではあるけど、それなりに面白い

  • 私は短編小説というのが少し苦手なので
    最初はなかなか思い入れが持てなかったのですが
    段々とハマッた、そんな感じ。

    江戸時代のお話ですが、読み辛さは全くと言って良いほど感じませんでした。
    「必殺仕事人」的な感じが痛快です。

  • 巷説シリーズ一作目。
    なんとなく百介のキャラが違うような気もするけどそれもまたよし。

  • 大人気妖怪時代小説シリーズ第一弾。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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