巷説百物語 (角川文庫)

著者 :
制作 : FISCO 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4302
レビュー : 425
  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043620029

感想・レビュー・書評

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  • 人の心にあるどろどろとしたものに妖怪の名を付けて祓い落とし
    事件を解決する京極堂シリーズに対し、
    どうにもならない事件を妖怪の仕業にしてしまうことで
    決着を着ける巷説百物語シリーズ。
    事件を妖怪の仕業にしてしまう御行一味の手際は実に見事です。
    http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-118.html

  • 再読。時代小説や怪談、あまり得意ではないのに何故か読めてしまう。古い言葉を使っていても、リズムが良いから頭に入ってきやすいのかな?巷説百物語シリーズ一作目。又市さんや百介さん達の細かいところは出てこないけど、この先いろんなしがらみが出てきて面白かった気がします。スッカリ忘れてしまっているので楽しみ。

  • うまい!

  • あらすじ(Amazonより)

    怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。
    御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。
    長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。
    闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。
    その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。
    小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。
    世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。

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    絵師・竹原春泉が描いた妖怪になぞらえて、闇の一味が悪に制裁を加えるという必殺仕事人系の作品。
    7篇の短篇集で読みやすい。
    制裁を加えられる側にもそちら側の道理(正しいか正しくないかは別として)があり、勧善懲悪のような単純なものではなくて面白い。

    憎しみ・怒り・嫉妬・恐れといった、人の心から生まれる強い負の思いが面妖なものを生じさせ存在させる。
    全体的に陰鬱でモノクロなイメージで、独特の雰囲気を醸し出している。
    昔放送されていた「日本昔ばなし」の怖い系の画みたいな作品、と言えば、ある一定以上の年令の人には伝わるかな。

  • 再々読くらい。小豆洗いのしょきしょき音がなんともいえない。

  • 百鬼夜行と人気を博する巷説シリーズ…“鵺の碑”が刊行される前に制覇できるかな!?
    日本古来の怪談会スタイル百物語に倣い、人を殺め裁を奔逸した悪名高き凶悪犯に小悪党乍らも愛すべき仕置人達が鉄槌を下す勧善超悪型の短編時代小説です。
    土地に纏わる妖怪奇譚と自身の犯した悪事の一致に、みるみる戦慄する下手人達。
    巧妙なシナリオと、小気味良い語り部の手法で分厚さも難なく読破出来ました!!

  • 妖怪が出るかと思いきや、それを逆手にとった痛快話。本当に怖いのは生きている人間なのです。

  • 読みごこちか好きな文体。夏の少し蒸し暑い夜に読みたい本。

  • 公には裁かれない人たちを裁く、御行一行の話。
    怪異譚を集めている山岡百介も関わるようになる。

    短編集。
    どの話も読みごたえがあって、面白かった。
    中盤くらいまで、何が何だかわからない感じなんだけど
    最後には全てが明かされて、ああそうだったのか、と。
    非常にスッキリする本でした。

    又市、おぎん、治平、百介の4人が主要人物なのかな。

    幽霊とか、祟りとか、そう見える物事が起こっても
    それは決してその通りではなくて、人間が行なっていること。
    というのが、なんか京極さんだなぁと思った。
    不思議は登場しない。死人は何もしない。
    何かするのは生きている人間だけ。

  • 怪異伝説の蒐集譚かなと思いきや、それをベースにした世捨て人たちによる勧善懲悪モノの時代小説。短編の形式なので、飽きずに最後まで読み切れた。個人的には遠野物語のときのように昔の話を現代語で親しみ易くしたものを所望していたけれど、これはこれでありかな。テレビで水戸黄門を見る感覚で、期待を持ちすぎず、肩の力を抜いて見るのがベター。

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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