文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1094
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (710ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043620081

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪とは何か。がわかる本。

    この本の魅力は、達磨先生による京極節妖怪解説もさることながら、豆腐小僧をはじめ、妖怪たちがコミカルで、愛らしいところである。

    また、現代から見た語りがテンポよく洒落ていて、筆者の言の葉を操る力を改めて感じる。阿呆加減を表現する言葉が、こんなにたくさんあるとは思わなかった(笑)。
    そして、当然のように、この厚さにも関わらず、頁をまたぐ文章は存在しない。

    理屈のある妖怪たちに出会うたびに、豆腐も持っているだけで何の意味もない豆腐小僧の概念について、様々な妄想を膨らませる。
    最後の見せ場では、豆腐小僧を応援する自分がいた。

    狸、狐の妖怪について、格式の違いや、古い日本の神様がでてきて(漢字も読めない)、なかなか頭に入ってこない。もっと日本の宗教史、文化史にくわしいければ、より楽しめたに違いない。

    この本のおかげで、科学に淘汰され、忘れられた妖怪たちをたくさん感得できた。
    袖引きはいつ、私の袖を引いてくれるのだろう。

    豆腐小僧は、今日も私のデスクの脇にちょこんと立っている。

    「訳の解らぬ怖いモノを、畏怖心、嫌悪感、不快感を細分化し、更に様々な解釈を加え、それぞれに規定して、爪を抜き牙を抜いて飼い馴らし、最後には笑い物にしてしまう-その笑いモノこそが我等妖怪なのだ」

  • なんとなく読む気がしなくて未読だったものの、映画化されるということで図書館で借りて読んだ。予想外に面白かったので、文庫で買い直した。妖怪とはなんぞや?をわかりやすく説明してくれる、妖怪解説小説だと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「妖怪とはなんぞや?」
      へぇ~面白そう!読んでみようっと。。。
      京極夏彦の作品は「百鬼夜行シリーズ」しか読んでいなくて、、、
      「妖怪とはなんぞや?」
      へぇ~面白そう!読んでみようっと。。。
      京極夏彦の作品は「百鬼夜行シリーズ」しか読んでいなくて、、、
      2013/06/10
    • レイさん
      コメント、ありがとうございます。
      図書館で見かけた時にでも、読んでいただければ嬉しいですv
      コメント、ありがとうございます。
      図書館で見かけた時にでも、読んでいただければ嬉しいですv
      2013/06/12
  • 表紙は元のヤツのほうが好き。

    にしても、豆腐小僧が愛くるし過ぎる。
    豆腐小僧が人前に姿をあらわすシーンで、鳥肌がたった。

    ストーリー展開及び、語り口調に騙されるなかれ。
    結構深い考察といつもながらの蘊蓄にあふれた作品。
    わし、こんなんが読みたかってんや。

  • 長かったぁ。すらすら読める文じゃなくて、説明が多いからなかなか進まなかった(笑)
    豊富な説明で、妖怪について勉強できたけども。
    頼りないへなちょこだった豆腐小僧が、最後は頼もしく思えました。
    妖怪は絶対いる!会いたいのになぁ。

  • いちいち言い回しが面白いんだよなぁ。無駄に声に出して読みたくなる。京極作品の登場人物が話すベッタベタな江戸弁や大阪弁が大好きなんです。「何ほざいてけつかんねん」とか…罵り言葉なのにちょっと言われてみたいもの。
    作中の妖怪論は京極ファンならもう馴染み深いもの。でもそれを妖怪自身が喋るなんてお話を書いちゃうのは流石です。分を弁えた妖怪たちのなかで唯一自分のアンデンティティに疑問を持つ豆腐小僧のお話。自分探しの旅ですね。

    地味に時代が幕末なのも面白い。岡田以蔵や近藤勇が名前だけでも出てくるし。続編出るならその辺もうちょっと絡んできたりするんだろうか。

  • 分厚い本だから読むの時間かかりそうだなぁと思ったけど文章が読みやすくて、内容も楽しい物語でした。

  • 小説としては凡々。本来短編一本分で収まるストーリー。
    見どころはなんといっても、妖怪雑学( ´ ▽ ` )ノ。
    雑学というか、本当なら独立した研究本・論文として書かれるべきものを、落語調にひょうひょうと綴っているところが妙( ´ ▽ ` )ノ。
    先に現象・恐怖心があって、その後説として妖怪が生じるとか、原理が証明されると過去に遡って妖怪の来歴が書き換えられたり存在が否定されるとか、ほんと面白い考察( ´ ▽ ` )ノ。
    妖怪発生要因・存在理由の数々ある中で、全く無意味な代物である豆腐小僧を主人公に据えたのがミソ( ´ ▽ ` )ノ。
    邪魅はじめ姑獲鳥とか魍魎とか過去作登場の妖怪たちがゲスト出演していたのが楽しかった( ´ ▽ ` )ノ。いにしえの東宝怪獣映画みたいだ( ´ ▽ ` )ノ。まあ、ストーリーも最後は妖怪大戦争みたいになるし( ´ ▽ ` )ノ。


    ただいかんせん、長いな(´ェ`)ン-…。
    豆腐小僧おちょくり文(「こいつホントにバカですな」云々)がいくら何でも多すぎて、そこでもたれてる感(>_<)。
    ねっちり緻密な書き込みは、シリアスものだと美文で済むんだけど、こういうユーモアものだとただくだくだしいだけ(´ェ`)ン-…。


    ブクログのサムネで初めて知ったけど、これ、アニメ化したの(゚д゚)!?
    つまんないだろうなあ……(´ェ`)ン-…。
    映像向きのストーリーとは思えないし、鳥獣戯画っぽいセル画ならまだしも、ツルツルしたCGじゃなあ……(´ェ`)ン-…。
    テレビでやってもたぶん見ないわ(´ェ`)ン-…。


    前に同じサマーの豆腐小僧小説を読んだはずだけど、これの続編だったのかな? なんかよく覚えてないな……(´ェ`)ン-…。
    いま自分のブクログレビューを確認してみたけど(「豆腐小僧その他」)、本書の続きではないみたいだ……。
    ググったら、続編は「おやすみ」らしい。まあ、ブックオフで見つけたら読んでみるよ( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/08/18

  • 131/10000
    『豆腐小僧双六道中ふりだし』 京極夏彦
    豆腐小僧、それはただ豆腐を持って立っているだけの子供の妖怪。
    父親は見越し入道、姉はろくろ首という妖怪界のサラブレッドでありながら、当の本人は人を驚かすこともできず、ただ豆腐を持つことしか脳がありません。
    これこそまさに「キャラクター」妖怪。
    そんな豆腐小僧は自らの存在理由を知る為に旅に出ます。
    その道中で色々な妖怪と出会うのですが、その掛け合いがとても楽しかったです。
    豆腐小僧のお馬鹿っぷりもまた可愛らしく。
    ユニークな語りでありながら、妖怪とは?存在とは?と色々考えさせられました。
    豆腐小僧を通じての妖怪論であり、妖怪哲学でもあり、妖怪入門としても最適の一冊

  • 2015/2/6

  • 「おやすみ」を先に読んでしまったので
    こっちを慌てて(笑)

    豆腐を持った小僧の妖怪「豆腐小僧」のおはなし

    長いし、薀蓄も多いけど、「おやすみ」よりは読みやすい感じ。
    ラストの人と妖怪、大集結の大騒ぎ!ってところは
    なるほど、アニメ化のほうが楽しそうだな~。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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