勝負の分かれ目(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043628025

作品紹介・あらすじ

60年代に始まった証券取引所のコンピュータ化の動きに、やがてジャーナリズムと金融システムは根こそぎ飲み込まれていく。「メディアと市場」――その知られざる半世紀の興亡を描いた傑作ノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • 上巻にもまして激流の下巻でした。上下ともに圧巻。下巻の縦糸と横糸は日経新聞とブルームバーグか。上巻の時事通信社とロイターも絡んでいきます。金融情報がマネーを生み出す時代に突入、メディアは取材報道という第三者的存在と市場の重要なステイクホルダーという立場の狭間で煩悶します。そもそもは新聞という社会のインフラのような公器が、利益追求を使命とする私企業である、という存在の持って生まれた難しさなのかな、と思いました。ちょっと本書からは外れるけど、今回のコロナ禍で新自由主義的経済への疑念を多くの識者が語っていますが、ニューノーマル時代の新聞の役割も大きく検討されるべき、なのかな…なかなか読了後、感想が書けなかったのですが、ニューヨークタイムズの新しいCEOが49歳広告出身の女性というニュースに接し、それぐらいの変革が「勝負の分かれ目」と「2050年のメディア」を繋ぐのかな、と感じ、先延ばしにはできないかな、と。そう、やっぱり、新聞っておじさんくさいんですよね。

  • 下巻。
    金融のダイナミズムを知ることができるとともに、新聞記者にはわからない通信社記者の苦労など、かなり幅広い面が深く掘り下げられて描かれている。筆者の取材能力の高さが読み取れる。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。アルツハイマー病の研究の歴史について、2000年代から興味を持つ。日・米・欧の主要人物に取材し、研究者、医者、製薬会社そして患者とその家族のドラマを積み上げる形で、本書をものした。1993年コロンビア大学ジャーナリズム・スクール国際報道上級課程修了。著書に『アメリカ・ジャーナリズム』(丸善)、『勝負の分かれ目』(KADOKAWA)、『2050年のメディア』(文藝春秋)がある。慶應SFCと上智新聞学科で「2050年のメディア」の講座を持つ。

「2021年 『アルツハイマー征服』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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