菜摘ひかるの私はカメになりたい (角川文庫)

著者 : 菜摘ひかる
制作 : やまだ ないと 
  • 角川書店 (2001年12月21日発売)
3.26
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  • レビュー :22
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043635016

菜摘ひかるの私はカメになりたい (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 風俗の世界を渡り歩いたという女性のエッセイ。
    気丈に明るく振る舞っている反面、繊細で危うい所が
    彼女の魅力だし惹かれる理由だと思う。
    自分の内面を分析をすることは大事なことだけど
    行き過ぎる事は心の平穏を乱す事に繋がっていそう。
    30歳を余裕をもって迎えたいと書いていたけど29歳で
    亡くなっているそうで残念な思いでいっぱい。

    風俗で体を売るということに共感できないけれど、普通のお姉さんって
    感じがするから共感できるところがあった。

  • 女性視点のエッセイ。
    女性受けはするのかな。

    残念ながら、自分にはあんまり響かなかった。

  • 愛情を文章に変えられる人。この人、凄くすき。

  • 論理的には理解することがほぼ不可能な女心?を吐露しておられる本。

  • 再読。

    菜摘さんのサイト、大好きでよく見に行っていました。
    もう叶わないけど、またあの日記が読みたいな。

  • 解説香山リカ。

  • わたしは菜摘ひかるになりたい。

  • 筆者は、その早すぎる死も含め、アダルトチルドレンだったのではないか。
    あとがきで「自分に自信をつけて、あと二年後、余裕の三十代を迎えたいと思っている」って言ってたのに、29歳で死去とは。

    今頃どこかで、好きなカメに生まれ変わっているのでしょうか。

  • どんな人間関係でも、いつか別れることをつねに念頭に置いてつき合った方が、わたしはいまを俄然積極的に楽しめるような気がするのだ。
    別れを意識することで、緊張感が持てる。いつどうなってもあした死んでも急に嫌いになっても、また嫌われても後悔しないように、現在に対して最大限の努力を払えるようになるんじゃないか。


    わたしのダイエットは、ただ痩せてキレイになればそれでオッケーってもんじゃなくて、心と身体の甘さを叩き直す自分改造ゲームなのだった。


    わたしは食べることでストレスを解消するタイプではないらしい。
    一日に何度も食欲を感じ、欲に振り回されてしまう愚かな自分の肉体と弱い心が、好きじゃないのかもしれない。
    人と一緒の場合は、「人と過ごす」って目的のための食事、として考えられるからまだいいのだ。なんでも美味しくいただける。しかしひとりメシだと、ほんとうにわたしは、悲しいくらいなに食っても一緒。
    食べるのがめんどくさい、というのはきっとポーズなのだ。
    食欲に負けそうな自分を知っているからこそ、食べ物に興味がないというポーズを取り自分でも思い込もうとしている。非常に滑稽だと思う。


    欲しくなったらなにがなんでもそれを手に入れないと嫌。ほかのものは諦めるから、たとえ多少無理をしてでも、せめてお金で買える好きなものぐらい、自分の手もとにおきたいと思う。


    デニムのパンツは楽ちんアイテムってよくいわれている。誰でもそれなりに様になるし、実際楽だから穿いてるって子が多いと思うけど、私にいわせりゃそれはとんでもない間違いだ。
    骨格とか身長とか体重とか関係なく、バランスの取れた美しい身体はより美しく、ラインの崩れた醜い身体はより醜く、明暗ハッキリわかれちゃうのがジーンズのはずだ。


    たいがいのことは自分次第でどうにでもなるらしいというのがわかった。


    いつ失うかわからないと自分自身が構えているものほど、実は意外と、失ったときにやたらと取り乱し狼狽するものである。
    お願いだから、誰もわたしの側からいなくならないで欲しいと思う。


    サングラスをかけると、当然視界にはフィルターが一枚かかった状態になる。レンズにもよるけど、視界が狭まるし、最低限のものしか見えない。それが快適なのだった。
    じっくりちゃんと、見たいものを手に取ったときだけ、目が見えればいい。そのほかのものは、見えても見えなくても、実はわたしに大した影響を与えないというのがわかったのだ。
    望むのは安定。情報の量を自身で選択する自由。
    わたしの希望は、なるべく刺激のない生活がしたい、極力揺れ幅の少ない人間関係を築きたい、それだけだ。
    なのに、世の中はなにかと眩しすぎる。困ったものである。


    濃いネイルを塗るときはいつにも増して爪とその周囲のケアが怠れない。キューティクルトリートメントとオレンジスティックで優しく甘皮をオフして、カラーリングしたあとも、オイルやハンドローションでしっかり保湿。乾燥して角質が溜まってたり、ささくれだらけの指じゃ格好がつかないだろう、やっぱり。
    手指がキレイでも、先端のわずかな色欠けも目立つため、いつ何時でもフォロー出来る体勢が必要だ。赤はもっとも女を感じさせる色だから、生活にかまけて剥げかけた赤いネイルは悲しすぎる。
    ハッキリいってめんどくさい。自分自身にパワーがあるときじゃないと、こんなこととてもやってられない。しかしシャキッと背筋が伸びるような、強制的にでも伸ばされるような、そういう緊張感がわたしはなんとも好きなのだった。


    逃げない。避けない。変に諦めたり半端に踏ん切りつけたりしない。思いっきり沈んで、ヘコんで、自分を責めまくって相手を恨んで、ダラダラウジウジ、いつまでーもしつこく引きずってただひたすら考え続ける。考えるのもいい加減飽きるくらいに、アホほど原因を念入りに検証したり。クドクドと。
    そのうち絶対、あんまりにも考えすぎて、それが果たして事実なのかどうか、そしてほんとに自分はショックだったのか如何様にショックを受けたのかもあやふやになってくるから。で、いきなり心底どーでもよくなるときが来るんだよ。え、なんでしたっけ?ぐらい。ほんとだって。


    地味に地道に朗らかに、がわたしの人生のモットー。

  • 【B】

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