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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784043636013
作品紹介・あらすじ
左目だけが色弱の少年・響一は、幼い頃から驚異的な知能指数で、色彩の天才といわれる。進学をせず、ザイールに向かった響一が出逢ったのは、霊力の森、そして「黒いマリア」だった・・・。
みんなの感想まとめ
色彩と神話が交錯する独特の世界観が魅力的な作品で、主人公の響一は片目だけが色弱という特異な障害を抱えながら、色彩の探求に没頭します。アフリカの霊力の森や「黒いマリア」との出会いを通じて、彼の視点から描...
感想・レビュー・書評
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あまりにも濃厚で鮮やかで圧倒された。片目だけが色弱という非常に珍しい障碍を持って生まれた主人公の響一は、色弱テストで浮かび上がってきた自分だけが目にすることができる光景を再現したいと思い、色彩に没頭していく。ピグミーチンパンジーの研究をアフリカでしている親戚を頼って中学を出てすぐ色彩あふれるアフリカへ。時を経てアメリカへ、南米へ。
神話は人によって生み出される。
これは現代の神話。
日本のマジックリアリズム作品の傑作じゃないでしょうか。読み終わりたくなかった。
特にローミという絶世の美女が辿る数奇な運命、神話が崩壊したにも関わらずなお神話的美しさを放つその力強さに目が眩むようだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
白人の魔力を受けるとか、シャーマニズムも面白いし、色彩で向こう側とリンクするって考えとかも面白い。奥深いよね。
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響一は左目だけ色弱という障害を持つ。特異体質の彼がアフリカのジャングルの極彩色と驚異体験を経て神の存在を知る。2部では成長した響一がハリウッドの映画製作現場にて彼が見た神を映像で具現化することに成功するのだった。久しぶりに面白い小説を読んだ気がした。小説はフクションなのだからこのくらい突き抜けていても良いのである。
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~2010年以前読了。とにかく、色彩。いろ、いろ、いろの洪水。言語でここまで色彩を豊かに表せるのかと圧倒された。ストーリーは覚えてない。再読したい度:10中6。2巡目くらい。
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なんだぁこりゃあ~
前半の出だしでいきなり興味が沸き立つ
うまい導入でワクワクしてしまう
片方の目だけが色盲のキョウイチ
キョウイチの生い立ちから一転ジャングルの生活やら
ピグミーチンパンジーの生態系
狩猟民族のお話に
傭兵軍人の話に
キリスト布教
それからハリウッド!!
わははははは~
なんなんだこりゃぁ~
摩訶不思議だ!
と度肝を抜かれた作品でした。
ワールドですねぇ~ -
左目が色弱の響一は色彩表現に秀でいる
中学を卒業した響一はチンパンジーを研究する関口と共にザイールのウライネの村に滞在するが、森本で遭難し色彩による神秘体験をすり
数年後マリアと崇められている少女ローミと出会い、彼女が身につけていた13と刻まれたタグを託される
その後ウライネの村は教会信者に襲撃を受け滅ぼされる
第二部では響一は青年となり、神秘体験を映像化しようとしている
映画監督マーティンは次回作を「すべての網膜の終わり」とし、スタッフを集めだすが、響一の作成した映像に感銘を受け迎え入れる -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4043636016
── 古川 日出男《13 199802‥ 幻冬舎 20020125 角川書店》
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何度目かの再読。
前半と後半の世界の違い。
良くも悪くも、初期の作品だなと思う。
なんか古川日出男作品の中で結構特異な分野だと思う。
読めない人は読めないかも。
でもこの氾濫する色彩と、音楽の世界っていうのはここからずっとつながっているこの作家のテーマなんだろうな。 -
最後よくわからなかったけど、途中がとても面白かったからいいと思います。
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2010.6.6 読了
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古川日出男のデビュー作。
何と言ってもこの人は文体です。力強く、短く、鋭い直線的な文章。それを無数に重ね合わせながら、物語を作って行く。読み始めると集中するのだが、あまりの密度に長時間それを維持することが難しい。だから一気読みという訳には行かない。結構苦戦しながらの読了。
前半はアフリカを、後半はアメリカを舞台にする2部構成のストーリー。面白いのは前半。この人らしい力強さに溢れ、登場人物も個性が光る。土着性が強いせいか。思いっきり話が変わる後半は、どこか散漫な感じがして、少々流し読みのようにして読了。
なかなか連続して読む気にはならないけれど、どのジャンルにも収めようもないこの人の作品には、今後も注目して行きます。 -
森からハリウッド。ラストも胸が熱くなった。
すげー面白かったけど、人に薦めると不評。なんで。 -
まいった。やっぱりこの作者、どうかしてる。なんでこんなものが書けるんだ。なによりアフリカの描写がすごすぎる。どんな方法で、どれだけ取材すればここまでの描写ができるのか。しかも、ただのドキュメンタリーじゃないわけだし。響一たちのその後が読みたい。
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インターナショナルでテンポよく流れる物語。
エンターテイメント。 -
凄いー 今回は色!
映画というか、映像化されたところが見てみたいけど…
難しいだろうなぁ
ベルカの時も思ったけど、運命 を感じるなぁ -
溢れ出る色彩、鼓動、嘔吐感、何を取ってもリアルにペインティングされたフルカワ氏デビュー時の文章。
1章でのザイールのジャングルと、2章におけるハリウッド・音楽業界という2つの舞台をキョウイチという主人公の存在でつないだ構成、さすがだなと思う。
この人の本を読むと、なぜか独り旅に憧れを感じてしまう。
それと、ピグミーチンパンジーにはテストの時助けられましたv -
読み始めました。どこで買ったっけ?
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2008年初の小説の感想です。
古川日出男。「13」。すごい。
久しぶりに、小説をワクワクしながら読んでいる自分を発見した気がします。
もちろん、いつもどんな物語を読んでるときも、けっこうワクワクしているのですが。
でも、普段は、「物語」がおもしろいと思っているのですが、この本に関しては、「小説」がおもしろいと思ったのです。
なんというか、読んでいて、ものすごく密度の濃いものを読んでいるような充実感がありました。なんか、翻訳物の小説を読んでいるときに感じる充実感と似ています。
昔、「砂の王」というメチャクチャかっこいい小説がありました。ウィザードリィというテレビゲーム*1のノベライズ。
ウィズ自体、すごくおもしろいゲームなのですが、その小説は、ゲーム以上。尋常じゃなくおもしろかったのです。
1巻だけ刊行されて、未完の小説。
でも、1巻だけで、無茶苦茶おもしろい。まさに、傑作。
続きはでないのか……と待ち続けて10年以上。
「砂の王」の続きが、別の小説として書かれているという噂を聞きました。
それが、古川日出男の「アラビアの夜の種族」でした。
今回は、この「アラビアの夜の種族」にたどり着くために、ちょっとつまみ食いのつもりで読んだだけだったのですが……。
あぁ、やっぱり、この人、おもしろいや。
第1部のイメージは、ずっと諸星大二郎でした。
わたしの中では、響一も、ウライネも、ローミも、みんな諸星大二郎のキャラクターで動いていました。
でも、第2部に入って、一気に違うものに。もう、今まで見たこともない映像です。
この落差がすごい。
えっ、どんなふうにつながるの??
えっ、でも、ピッタリくる!!
そして、なによりも、あのラスト!!
ということで、以下、ネタバレありです。
http://asobo.littlestar.jp/rin/?p=1803 -
2007/12/26読了
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未読。
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