アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 1303
レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043636037

作品紹介・あらすじ

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』-。アイユーブの術計は周到に準備される。権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。驚異の物語、第一部。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい。近代兵器を携えてフランスのナポレオンが攻め込もうとしているエジプトを舞台に、そのナポレオンに対抗する「災厄の書」を綴る夜の種族たちの物語。作中作という仕掛けがあることで、すんなりと現実世界から魔術が飛び交うファンタジーの世界に移行し、2つの世界を交互に行き来することで、次第に読者そのものを夢うつつの世界へといざなう。また、アラビアの世界という日本の読者にとってなじみが薄い設定でありながら、滑らかでどこかきざな日本語が読んでいて心地よい。そして邪神が意外とかわいいぞ。

  • 読書会のため久しぶりに再読。多分初めて読んだのは二年くらい前。やっぱり面白い、とまらない。


    ナポレオン率いるフランス艦隊にピラミッド会戦で敗れる直前のエジプト、ズールムッドなる夜の語り部が語るそれより遡ること約一千年上エジプトの奥地の国での物語。二つの世界が一つは時間が進むことによって、もう一つは語られることによって展開していく。

    魅惑の書物によってナポレオンを耽溺させ物語の世界に溺れさせる?本当に?って思っていたら実際にはどこにもそんな書物はなくて、その嘘を誠にするために語り部を探し出し夜毎話を聞いて本を作り上げていく。

    そこで語られる物語が面白くて魔法と冒険に満ちていて続きが気になって仕方ない…

  • 「やばい。おもしろい。」


    途中、こうつぶやいた。自然と口から出た。
    それからはハイペース。

    このペースのままⅡへ。

  • うーん。

    大好きな読書サイトで宣伝されていたのですごく期待していて、それが悪かったのかな?
    そこまでは、って感じ。

    ストーリーは面白いし表現も文章も濃厚でくらくらくるのは素敵なのだけど。

    やはり通勤電車で読むのはまずいか。
    これは多分、しんとする図書館やあるいは木陰で、
    時間を忘れて贅沢に読むべきなのかもしれない。

  • 「女たち三百人の裏切りの書」を読んでそのストーリー・テリングに感心。実は昔、図書館でタイトル惚れして借りたけれど読めなかった本。新しいきっかけで読むことに。2,3を大森のブックオフで108円で発見して購入していたが、神戸住吉のブックマートの100円ワゴンに1だけを偶然発見。偶然も重なって読み始めた。1は帰りの新幹線で読了。2,3と読み継げるだろうか?

  • <span style="color:#cc9966;">聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。アイユーブの術計は周到に準備される。</span>

    久しぶりに、やめられないくらい面白い小説が読みたいと思って、贔屓している書評ブログでオススメしていた本書を購入。

    イスラム世界を舞台にした本をあまり読んだことがなかったので、すっと自分の中に入ってこなかった。(マムルークなんて言葉久しぶりに聞いたよ。高校の歴史の授業以来。)
    ちょっと、期待はずれかな…って思っていると後半にいくにつれてだんだん面白くなってきた…途中でやめずもうちょっと読み進めてみよう。

  • 最初全然頭に入らず、諦めかけたところで始まった語りが面白い。
    止まらなくなった。

  • 私には合わなかった。
    最初の方は面白かったのだが…

  • 全巻読みましたがアーダムメインの話が1番面白かった。

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著者プロフィール

1966年福島県生まれ。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞、06年『LOVE』で三島賞、15年『女たち三百人の裏切りの書』で野間文芸新人賞と読売文学賞(16年)を受賞。

「2017年 『非常出口の音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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