僕たちは歩かない (角川文庫)

著者 : 古川日出男
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年11月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043636068

僕たちは歩かない (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いつものスピード感溢れる文体とは別、静かに沁みいるメランコリックなファンタジー。それでも冷たく光る刃物のような鋭さは古川調。やっぱりこの人の描く東京が大好きだ。それが例え時間が歪んだ異次元東京でもね。絶対零度の東京。

  • 熱くてクールなファンタジー作品。

    夢と情熱に満ちあふれた若き料理人たち。
    独創的なレシピを考えだそうと励み集う彼らの厨房は26時間制の東京にある。
    24時間制の東京から見たら、あっちの世界だ。
    夢だけが繋ぐ、あっちの世界での彼らの、冒険譚。

    そんな彼らに訪れる仲間の死。
    死んだ仲間に会いにいくため、更なるあっちの世界。
    何だか訳が分からないまま、クールにテンションが上がる、初めての感触のファンタジー小説だ。

    最後はサバイバルゲーム。
    風雲たけし城を思い出したのはオイラだけかな?笑

  • なんだか、
    背中合わせの世界のような。

    2時間多い東京。
    特定の料理とかは出てこないけど、
    そこには料理があって、
    研究会の仲間がいて。

    登場人物に、明確な存在を与えないためなのか、
    名前が全てカタカナ表記になっている。
    物語を進める人物も、
    研究会の誰かなんだけど、
    "僕ら"の"僕"には特定の名前がない。

    この物語の全てが、
    存在の狭間にあるようで、
    全てが頭の中にイメージで作り上げていくかんじ。

    ホリミナと画家は別だったけど。

    なんか、不思議。
    物語も、もちろんそうだけど、
    その存在が不思議。

    てか、名前のカタカナで、
    頭がこんがらがりそうになった。

  • えーと、今まで読んだ古川 日出男作品のなかでは、1番地味です。ふんわりとした感じ。
    そして、これもやっぱり「偽史」です。でもこれは、ものすごく狭い感じの人たちに向けて書かれている感じがする。

    「僕」が語る物語で、「僕」も物語の当事者であるはずだけれども、「僕」って誰という感じでわざと希薄にしてあります。 そこを希薄にすることで、誰でも「僕」に入り込める仕組みになっている。
    にもかかわらず、なぜかこれって、個人(小さなグループ)に向けてなお話に感じられるんですよねぇ。
    物語を書く動機が、ものすごく個人的なもののような気が。わからないけど。

  • 中村寿子さん(情報メディアセンター) 推薦

    クリスマスイブの東京が舞台の、非現実的な、おとぎ話のような世界観のショートストーリー。
    山手線沿線の方はぜひ!

  • おとぎ話のよう。

  • 不思議の国のアリスてきな作品。

  • 装丁からして、ページ数からしても、本文中の内容をとってみてもどれもとても読みやすい作品。山手線内において、「24時間制の東京」から、「26時間制の東京」へと、ある物理的方程式によって異次元空間へとワープするという、ある種のパラレル・ワールドが構築されている。また本文中の挿絵も綺麗で、作中文に織り交ぜられており、絵本感覚でサクサク読めた。著者の作品をまだ読んでない人には個人的に、この本書をお薦めしたい。

  •  あちこちの都市伝説を混ぜて、古川日出男の味付けをした物語。
     この物語では、読者は徹底的に傍観者で、好きなのに、過剰に没入したりできない。舞台を観ている感じ。
     冬の夜に電車のなかで読みましょう。お腹が空いているコンディションだと尚よし。

  • 26時間制のこちら側と言われる東京で行われる研究会。こちら側と言われる東京で出会う料理人の主人公達。こちら側に入る方法は人それぞれだが、その時間の使い方は一緒だった。研究会を結成し、料理の腕を切磋琢磨し鍛え上げる。そのこちら側の東京で出会う食通の初老の画家。その画家とは、その後主人公達は。って言うのがネタバレしない程度の筋書き。なんか"主人公達"って言う事でボヤカしたんだけど、イマイチ登場してる人達の人数が分かり辛かったかな。世界観的にはジョジョを思わせる感じ。独自の文体だから人を選ぶかもしれない。

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