かっぽん屋 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 718
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043646012

感想・レビュー・書評

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  • 8編からなる短編集ですが、昔のLPレコードの様にサイドAとサイドBに分かれています。
    2編は少しエッチな少年の話でしたが、どれも重松氏らしい作品ばかりでした。
    この本の巻末には3回のロングインタビューが載っています。
    これを読むと重松氏のことがよく分かります。
    この本はそういう意味でも重松ファン必見の本です。

  • 重松清もあまり読まないタイプだけれど、読んでみる。
    8つの短編集。

    『すいか』
    1話目からすごいインパクト。
    かっぽんならぬ、ぽかーん。
    この手の話には嫌悪。
    実は何気に声に出せない書名だと判明。
    知った風な方の男の子も病気かも、と悩むところは笑えた。
    文学的なのかも知れないけどよさが分からない。

    『ウサギの日々』
    辛いけれど、青春真っ盛り。
    最後どうなったのか気になる。
    どっちの歓声なんだ。

    『五月の聖バレンタイン』
    可もなく不可もなく。
    恋人を自称していた人は酷い奴だなあ。

    『かっぽん屋』
    馬鹿馬鹿しい。(誉め言葉)

    『失われた文字を求めて』
    序盤の延々と本を読む仕事のあたりはいい。
    自分もこんな仕事なら就きたい。
    好きな文字について語るところが面白い。
    「ぬ」がゲシュタルト崩壊。
    真相はいまいちよく分からなくて消化不良気味。
    センセイとか実験の意味とか。
    「戦争」の文字に飢えるのはぞわっ。

    『大里さんの本音』
    バッドエンドにならないかとひやひや。
    うまく生きていけるようでよかった。

    『桜桃忌'92』
    いい話ー。

    『デンチュウさんの傘』
    いい話ー。
    デンチュウがデンチュラに見えて仕方がない。
    発想の転換、いいね。
    でも何故怒りっぽくなるのか…。

    ロングインタビューは興味もないし、他の作品が出て来てもよく分らないのでさらっと読み飛ばした。
    興味が湧いたらいつか読んでみるかな。

    ウサギの日々、失われた文字を求めて、大里さんの本音よかった、が面白かった。
    現実的な作風だと思っていたので、後半の4作のように有り得ない話もあるとは収穫だった。

  • 男って…苦笑

  • 恥ずかしくも甘酸っぱい、妄想する思春期の男子。
    もどかしい痛み。
    重松さんは、ほんとに描くのがうまいな。

  • 「13歳の頃に当たり前だったことが、16歳になると我慢できなくなる。根性というやつは、13歳あたりがピークなのかもしれない」

    小学生の頃の授業は全て楽しく取り組んでいたのに、高校や大学になると授業中に昼寝をしてしまう人が増えるのはなぜだろうか。小学生の頃の気持ちを持ち続けるのは、簡単なようで難しいのかもしれない

  • この本も私が買った本じゃなく、家の本棚に重ねてあった奴。
    だれが買ったのかなぁ。。。

    「かっぽん」ってのは地方の隠語で、男女の営みの事。
    15歳の少年が頭にある事は四六時中かっぽんの事ですわな。
    そんな少年の悩みとか、太宰治の研究をする大学教授の話とか全8編からなる短編集です。
    レコードのようにA面とB面に別れていて、A面は青春純情物語、B面は世にも奇妙な物語的なように別れてます。
    いつもは、ホロリとさせてくれる重松さんですが、この本中の物語ではそんなのは無かったなぁ。でも、青春期のノスタルジックな気分に浸れます。

    重松さんにしては性描写がリアルな部分があるんだけど、この本、息子が買ったのかなぁ。中学生(今は高校生)には刺激が強すぎるかも。

    さて、いよいよ読む本が無くなったぞ。
    本屋へ行かなきゃ。

  • 2019/09/13

    「ぬ」まみれの話が印象深かった
    そして思春期の性への探求
    やはり昔の何もかもよくわからないまま読んでたのとは違う。
    「すいか」「失われた文字を求めて」は、また時を経て読むだろう。

  • 重松清初期の作品も含む短編集。

    重松清の描く思春期男子が好きだから読んでみたら、期待通り萌えた。
    著者は思春期の頃の性欲の強さを共感してもらうことを狙いとして書いていると思うんだけど、そういう視点ではなく、もっと客観的に盛りのついた若い男の子のどうしようもなさに愛おしさを覚えた。エロいようでエロくない、絶妙な文章だから老若男女問わず楽しめると思う。

    ただ、短編集だからそんなにおもしろくない作品も混ざっているということは難点として挙げられると思う。後半からの単行本未収録作品は話の筋がしょうもなく、あまりおもしろくなかった。

  • 短編集。
    もう何年も前に読んだものを掘り起こし、再読。
    「ウサギの日々」が、当時部活一筋だった私の心に1番響いていたのを覚えています。こんな先輩、いたよなあ。こんな気持ち、なったよなあ。
    最後の描写でドキドキ…!
    若く幼き日の、葛藤や思い、泥臭さがリアルに表現されていて、私にも、誰にでも経験あるだろうあの日あの時を思い出させてくれる作品です。
    若いって、いいな。

  • 2018年1月14日読了。
    2018年25冊目。

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著者プロフィール

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年に『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。小説作品に『流星ワゴン』『愛妻日記』『カシオペアの丘で』『赤ヘル1975』など多数。

「2020年 『ルビィ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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