みぞれ (角川文庫)

  • 角川書店 (2008年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784043646067

作品紹介・あらすじ

思春期の悩みを抱える十代。社会に出てはじめての挫折を味わう二十代。仕事や家族の悩みも複雑になってくる三十代。そして、生きる苦みを味わう四十代――。人生折々の機微を描いた短編小説集。

みんなの感想まとめ

人生の様々な局面を描いた短編小説集は、思春期から四十代までの人々が抱える悩みや喜びをリアルに映し出しています。各物語は、登場人物たちの息遣いや心情が細やかに描かれ、まるでノンフィクションのように感じら...

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    短編面白かった
    それぞれの人生があって、ノンフィクションのよう
    「メグちゃん危機一髪」は、切なさとこれからの人生頑張れ!と言う応援の気持ちでいっぱいになった

    「みぞれ」は親が年をとった時
    これから私も直面する事だなと、、、
    人ごとではないなと思いながら読みました


  • なんてことない毎日の中に、良くも悪くもちょっとだけ特別な日ってたまに訪れますよね。
    そんな日のお話です。
    些細な心情描写に流石の一言。

  • この本は11編からなる短編集です。
    あとがきに「息をするように「お話」を書きたい」とかかれています。
    まさに そのような作品集でした。
    内容的には今まで読んだ作品に似ていたり、違う方向から語られたりですが、さすが重松氏と思わせる作品ばかりでした。
    特に表題にもなっている最後の「みぞれ」は心にズシッと響くものがありました。
    次も重松氏の本を読もうと思っています。

  • それぞれの物語に登場する人たちの息遣いが聞こえてくるような作品でした。
    短編のお話が11編集録されておりそれぞれ違う立場の人たちのお話ですが、最後は暖かい気持ちになる生きる勇気をもらえる物語でした。
    重松さんにしか書けない作品です☺️

  • 定期的に読みたくなりますよね。
    重松清さんの作品って…
    個人的に重松さんの大人(ミドル世代)を描く短編集って大好きです。
    子供を描かせてもピカイチですが。
    今回も胸に来る話が色々あり、好きなのは
    砲丸ママ、遅霜おりた朝、石の女、ひとしずくなど。
    やっぱり良いですね。ただ本作に収録されているものは温かい感動よりも寂しくて胸が痛む作品が多かったような気がします。

  • 石の女 涙が 止まらなかった、10年前 に死んだ愛犬の姿が思い浮かばれ 心が震えました。

  • あぁ、重松さんらしいな…と思わされる短編集。

    高校生や元アイドル、夫婦、リストラ候補のサラリーマン…悲しい現実があっても、それを受け入れてやっていくほかない人々。希望を残して終わらせるのは重松さんの優しさだけど、リアルにはそれもなかったりするのかな。

    子供に恵まれない夫婦のお話が二篇あり、悪気の有無は別にしても彼らを傷つける無神経な人々の言動に本気で腹が立った。未婚の私ですら感じるのだから当事者なら尚更だろうな…

    卵子凍結保存とかしておくべきなのだろうか…。

  • 石の女で大号泣。全ての話が面白かったですし、寝に染みたり、ほっこり笑えたり。本当に良い読書時間でした。人に薦めたい本、ナンバーワンかもしれません。皆さん、読んでもらいたいです。

  • 短編ではあるが、いずれも秀逸。その中でも『メグちゃん危機一髪』『石の女』が、面白い。

  • 17/02/01 ⑨
    11の短編集。読んでて胸がきゅってなる切な悲しい話が多い。(とくに子供のいない夫婦の話とか読んでてつらい)
    一個目の「拝啓ノストラダムス様」がいい。というかこれだけがいい。

    ・おいこら、ノストラダムス。ほら吹きオヤジ。一九九九年七月に人類は滅亡しなかったけど、オレのすぐそばに、ひとりぼっちで滅亡したがってる奴がいるんだよ。どうすりゃいいんだよ。(P32 拝啓ノストラダムス様)

  • 久々の重松さん。リアルな4,50代の悲哀?のようなものを描きながら
    強く生きていくこと・・・がテーマかな。短編集です。
    年代としてはドストライクなんで読んでいてイタイものが多いんだけど
    自分たちの老い、将来、親の介護、これまでの人生の中で諦めてきたもの、、、
    つい目をそむけたくなるけど 見据えていかないといけないことなんだなあと思う。
    親の老いに戸惑いつつ穏やかに受け入れる、表題作『みぞれ』が良かったなあ。

  • 短くて読みやすい反面、いきなり核心から話が始まるので、何のことを言っているのか解らず戸惑ってしまう。納得できる部分とできない部分があるのも仕方ないのかな。

  • 命とか人間関係を題材にした短編集。
    あとがきにもあったが、どれもわりと地に足がついていて空想ではないリアルなお話しだった。

    個人的に刺さったのは、架空の息子と飼い犬をめぐる「石の女」と老齢の両親を故郷にかかえる「みぞれ」の二つ。

    前者の面白さは社会的には少し古い考えかもしれないが跡継ぎを欲する両親からの抑圧や子供がいて当たり前という中での不妊夫婦の生きづらさが妙なリアリティがあってモヤっとするところ。

    後者は完全に自分を投影してしまったが、脳梗塞で後遺症を持つ父とそれを支える母の老老介護のあり方と思い通りにならない苛立ちと少しの虚しさがすごく刺さった。

  • 自分の日常でもありえそうな話がいくつかあって、それぞれの人物の感情の動きがわかった部分と、私はまだわからない部分とがあった。もう少し大人になったらわかるかもしれない。「ひとしずく」は朝読んでいたけれど、寝起きの頭でも腹立たしく感じた。きっとこの話はしばらく経っても憶えていると思う。

  • 短編集。それぞれの物語に共感でき、切なさが残る様なホッコリできる様な話ばかり。
    また、時間を置いて読み返したいと思う一冊になった。

  • 些細だけど、大事な日常。それが少し崩れるとき。いつかそんな日が、と不安に思っていた日は時折、本当にやってくる。全然、ドラマチックなんかじゃなく。ただ、自然に、当たり前のように、日常は崩れる。そんな微妙なバランスの上で成り立っている日常を生きている。後悔したって、もう崩れる前には戻れない。
    だけど、崩れたって案外なんとかなる。崩れたからこそ、そこから歩き出す一歩は強い。日常を壊すきっかけはそこら中に転がっていて、いつかその日が、と怯えながら暮らしているから、日常が崩れてしまったとき、諦めや後悔とともに少し安心するのかもしれない。それでまた、新しい日常に戻っていく。新しい日常を迎えられた人達はきっと強い。

  • つらくてしんどくてどうにもならなくて、けれどかすかに希望が見える、そんな短編ばかりが集まった作品。正直読んでてしんどかった。辛く苦しいのは現実の世界だけでじゅうぶんだ。そうおもった。

  • 短編集だからもう少し先も知りたいという気持ちが残ってしまうけど、その先を読者に任せてあるのも重松清さんらしくて。う〜んと考えさせられる日常にある出来事がさらっと書かれてある。言葉にしにくい感情が巧みに表されているので、読後にはいろんな思いが湧いてくる。人に寄り添って書かれてある優しい作品ばかりです。

  • 短編集
    拝啓ノストラダムス様:死ぬ理由も生きる理由も見つからない幼馴染の二人。  正義感モバイル:業界の雨傘班と呼ばれる弱小製作プロダクションでアルバイトをしている大学生。制作側から見た正義?悪?伝えたいこと?受け入れられ方?を悟っていく。 砲丸ママ:息子の作文課題は「両親の特技」ママの特技は砲丸投げw パパは・・・?!あわてて両親はパパの特技を探す。 電光セッカチ:パパの度が過ぎた合理主義に幼い息子の体に異変が出始める。我慢が出来なくなったママは息子を連れて家出をするが・・・。  遅霜おりた朝:元熱血教師だったタクシー運転手に乗せて欲しいと言ってきたのは、自分を捨てた母親が亡くなりその元へ行きたいという少女とその友人のやんちゃな少年。 生徒たちへの信頼感が失っていた運転手だったが同じ年頃の彼等を乗せて東京から長野まで深夜、タクシーを走らせる。 石の女:子供のいない夫婦がそうと言い出せず遊びに来た友人に一芝居うつはめに。「龍之介」は飼い犬の名なのに。 メグちゃん危機一髪:どちらかがリストラされてしまう同期2人。目黒川に現れたアザラシのメグちゃん騒動の中に思うものは。 へなちょこ立志篇:まけとし、と呼ばれる勝利、高校生。勝利になるべくホームレスに弟子入りする。 望郷波止場:色物扱いされる一発屋の歌手と彼女を今も昔も支える幼馴染のおやじ3人。夢と現実に苦しむ制作会社の若者2人は彼女に出演してもらえるべく奮闘。笑顔を届ける先は?
     ひとしずく:子供のいない夫婦の家に義弟とその子供たちがやってきた。2人の大切な妻の誕生日を、2人の思いを無遠慮に台無しにしていく義弟。彼等を追い返した後に残ったのは夫からのプレゼントのワインひとしずくだった。
    みぞれ:妹夫婦との同居を解消して田舎に戻ってしまった年老いた両親。息子は威厳のあったかつての父と同じ歳になり見えてきたものがあった。寂しさが心配が言いたい事をぶっきらぼうな言葉に代えてしまう。

    どこにでもある普通の家庭の、人の ちょっとした出来事から、 でも確実にそれまでとは違った、ほんの少し明るい方向への変化を心地よく穏やかに書いたお話たち。

     

  • 重松氏にしては、すこしだけ軽い読後感のする
    書き下ろし短編集。

    全部がもろ手のハッピーエンドというわけではないけれど、
    どこか重い情感を残す作品が多い重松氏の
    ほかの作品に比べると、
    さらりとしている…さらりとしすぎているかも。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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