みぞれ (角川文庫)

著者 : 重松清
  • KADOKAWA/角川書店 (2008年7月25日発売)
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  • レビュー :221
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043646067

みぞれ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • あぁ、重松さんらしいな…と思わされる短編集。

    高校生や元アイドル、夫婦、リストラ候補のサラリーマン…悲しい現実があっても、それを受け入れてやっていくほかない人々。希望を残して終わらせるのは重松さんの優しさだけど、リアルにはそれもなかったりするのかな。

    子供に恵まれない夫婦のお話が二篇あり、悪気の有無は別にしても彼らを傷つける無神経な人々の言動に本気で腹が立った。未婚の私ですら感じるのだから当事者なら尚更だろうな…

    卵子凍結保存とかしておくべきなのだろうか…。

  • 17/02/01 ⑨
    11の短編集。読んでて胸がきゅってなる切な悲しい話が多い。(とくに子供のいない夫婦の話とか読んでてつらい)
    一個目の「拝啓ノストラダムス様」がいい。というかこれだけがいい。

    ・おいこら、ノストラダムス。ほら吹きオヤジ。一九九九年七月に人類は滅亡しなかったけど、オレのすぐそばに、ひとりぼっちで滅亡したがってる奴がいるんだよ。どうすりゃいいんだよ。(P32 拝啓ノストラダムス様)

  • 久々の重松さん。リアルな4,50代の悲哀?のようなものを描きながら
    強く生きていくこと・・・がテーマかな。短編集です。
    年代としてはドストライクなんで読んでいてイタイものが多いんだけど
    自分たちの老い、将来、親の介護、これまでの人生の中で諦めてきたもの、、、
    つい目をそむけたくなるけど 見据えていかないといけないことなんだなあと思う。
    親の老いに戸惑いつつ穏やかに受け入れる、表題作『みぞれ』が良かったなあ。

  • つらくてしんどくてどうにもならなくて、けれどかすかに希望が見える、そんな短編ばかりが集まった作品。正直読んでてしんどかった。辛く苦しいのは現実の世界だけでじゅうぶんだ。そうおもった。

  • 短編集だからもう少し先も知りたいという気持ちが残ってしまうけど、その先を読者に任せてあるのも重松清さんらしくて。う〜んと考えさせられる日常にある出来事がさらっと書かれてある。言葉にしにくい感情が巧みに表されているので、読後にはいろんな思いが湧いてくる。人に寄り添って書かれてある優しい作品ばかりです。

  • 短編集
    拝啓ノストラダムス様:死ぬ理由も生きる理由も見つからない幼馴染の二人。  正義感モバイル:業界の雨傘班と呼ばれる弱小製作プロダクションでアルバイトをしている大学生。制作側から見た正義?悪?伝えたいこと?受け入れられ方?を悟っていく。 砲丸ママ:息子の作文課題は「両親の特技」ママの特技は砲丸投げw パパは・・・?!あわてて両親はパパの特技を探す。 電光セッカチ:パパの度が過ぎた合理主義に幼い息子の体に異変が出始める。我慢が出来なくなったママは息子を連れて家出をするが・・・。  遅霜おりた朝:元熱血教師だったタクシー運転手に乗せて欲しいと言ってきたのは、自分を捨てた母親が亡くなりその元へ行きたいという少女とその友人のやんちゃな少年。 生徒たちへの信頼感が失っていた運転手だったが同じ年頃の彼等を乗せて東京から長野まで深夜、タクシーを走らせる。 石の女:子供のいない夫婦がそうと言い出せず遊びに来た友人に一芝居うつはめに。「龍之介」は飼い犬の名なのに。 メグちゃん危機一髪:どちらかがリストラされてしまう同期2人。目黒川に現れたアザラシのメグちゃん騒動の中に思うものは。 へなちょこ立志篇:まけとし、と呼ばれる勝利、高校生。勝利になるべくホームレスに弟子入りする。 望郷波止場:色物扱いされる一発屋の歌手と彼女を今も昔も支える幼馴染のおやじ3人。夢と現実に苦しむ制作会社の若者2人は彼女に出演してもらえるべく奮闘。笑顔を届ける先は?
     ひとしずく:子供のいない夫婦の家に義弟とその子供たちがやってきた。2人の大切な妻の誕生日を、2人の思いを無遠慮に台無しにしていく義弟。彼等を追い返した後に残ったのは夫からのプレゼントのワインひとしずくだった。
    みぞれ:妹夫婦との同居を解消して田舎に戻ってしまった年老いた両親。息子は威厳のあったかつての父と同じ歳になり見えてきたものがあった。寂しさが心配が言いたい事をぶっきらぼうな言葉に代えてしまう。

    どこにでもある普通の家庭の、人の ちょっとした出来事から、 でも確実にそれまでとは違った、ほんの少し明るい方向への変化を心地よく穏やかに書いたお話たち。

     

  • 重松氏にしては、すこしだけ軽い読後感のする
    書き下ろし短編集。

    全部がもろ手のハッピーエンドというわけではないけれど、
    どこか重い情感を残す作品が多い重松氏の
    ほかの作品に比べると、
    さらりとしている…さらりとしすぎているかも。

  • あなたに似た人が、ここにいる―。幼なじみの 少女が自殺未遂、戸惑いながら「死」と向き合う高校1年生の少年。結婚7年目、セッカチ な夫に最近うんざりしてきた妻。子供がいな いとつい言えなくて、一芝居うつ羽目に陥っ た夫婦。どちらかがリストラされる岐路に立 たされた40歳の同期社員。晩年を迎えた父 に、複雑な思いを抱く43歳の息子…。ひたむき な人生を、暖かなまなざしでとらえた11の物 語。文庫オリジナル短編集。

    ーーーーーーーーーーーーー
    おもしろかったー!
    短編だから読みやすいし、それでいてそれぞれテーマがはっきりしっかりでわかりやすくてたのしかった!
    あのー、物語のあるワインをガブガブのむ義弟のとこ…あのはなしはすつごいイライラしたね…
    そう思わせないといけないんだろうけと、まんまとイライラした。

    期間限定で家出する話もなかなかすきだよ

  • 短編集。
    やっぱり長編の方が好きやな。。。

  • 重松さんは長編より、
    こんな短編集の方がイイ気がする。

    何か事件があるわけじゃなくて、
    変哲もないありふれた毎日の中を、
    ちょこっと切り取ってお話にしている感じで。


    だから、どのお話を読んでいても、
    よくある話。



    つまらない・・・???
    そんなことはない。
    当たり前の日常なのに、
    どうして気付かなかったんだろう?
    なんでこんなに切ないんだろう?
    そんなことを胸に抱きながら、読むことができます。
    だから読んだ後、ちょっと胸が苦しい。



    好きな話は、
    ・電光セッカチ
    ・ひとしずく
    ・みぞれ
    どれも、自分が家庭を持っていれば、もっと共鳴できただろうけど。
    でもそれでも、胸にグッときます。

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