- Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043646067
感想・レビュー・書評
-
様々な年代を主人公にした短編集。コメディあり、シリアスあり。誰もが経験したかも知れない事、するかも知れない事。妙な現実感。様々な読み手に答える網羅性とでも言うのだろうか。相変わらず重松清はうまいな。個人的にはやはり最後の「みぞれ」が一番グッと来たかな。同じような年齢で、同じような親をもち、田舎と都会で暮らす。どうしようもないけど、対処していかなければならない親の介護問題。まぁなんというか負担の少ない形にもっていくしかないよね。。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集どの話も「重松清」だった
切ないけど最後にはほんわか優しい話
「遅霜おりた朝」家を捨てるほど好きな人のもとへ家出してしまった母が亡くなったミーコとちょっとやんちゃな彼氏のヒロ、不安神経症になり中学教師を辞め、タクシー運転手になった修二…切なくて微笑ましくて好き
「電光セッカチ」はあんなダンナはムリ〜 -
僕たちは龍之介の“両親”だ。子供に悲しい思いや寂しい思いをさせて平気な親なんて、親じゃない、ぜったいに。
ー〔石の女〕
暖かい11の短編集。 -
日常の出来事を切りとって文章にするとこの本のようになるのだろう。主人公はいつでも自分に置き替えられる親近感と主人公を通しての物語の世界。雪よりも冷たく感じる「みぞれ」。心に降るのは陽の光か小雨か土砂降りか?それとも降りつもる雪か、みぞれか。
-
人それぞれのいろいろな人生。ありそうな話で胸が苦しくなる。じんわりしたり、ほっこりしたり。知らない気持ちを知ることができる。どの登場人物もひたむきに明日へ希望をつないで生きている。特に好きなのは『砲丸ママ』『ひとしずく』そして『電光セッカチ』
-
重松清の短編集。
気軽な小説が読みたくて適当に手を取ったが、短編集と知らずに買ってしまって少し後悔。本当はそこそこボリュームのある物語が読みたかった。
とはいえやはり面白いのが重松さんのすごいところだが、他の長編小説とは少し受け止め方が異なるように感じた。
本書は重松さんが1999年〜2007年の8年間に書き溜めた短編を集めた一冊となっている。
8年間の短編集ということで比較的長いスパンで書き集められたものであるが、それゆえ重松さんの視点も少しずつ変わっているのだろう。
あとがきにもあったとおり、それぞれの「お話」の息づかいの違いをリアルに感じ取るのがこの本の楽しみ方だと思う。
くだらない「お話」も腹の据えかねる「お話」もあったが、こちらもあとがきにある通り、その時々の世相がリアルに吐き出されたものとして受け取ると、作品としての面白みが増すように思った。 -
49/220
-
文章書くのが
上手です!!!
2015.8.9