シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 1401
レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647040

作品紹介・あらすじ

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。

感想・レビュー・書評

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  • チャットモンチーの曲に似たようなタイトルがあったなー、なんて思いながら手に取った一冊。まさかこんなにのめり込むなんて。

    本屋さんで立ち読みして上下巻読んでしまいました。
    おもしろかったー!

  • 「作者:1970年生まれ、解説:筒井康隆」という情報のみを見て購入。温暖化が進み炭素本位経済に移行している近未来の東京が舞台。排出炭素を削減するために遺伝子操作した植物により都市を熱帯の森林に変える一方で、東京湾を覆うように建設している空中都市「アトラス」に数百万人が住む世界。主人公は、新大久保を本拠地とする反政府ゲリラの頭領の女の子。秋葉原が兵器ブローカーが暗躍するカオス的な都市として登場する。オタク・テイストを満たす小説。万人には薦められないが、まあ面白い。

  • 感想は下巻で

  • 哲学とか思索のあるSFというのではなく、エンターテイメント作品。ラノベのようなというか、角川ぽいというか、親しみやすさがある。

    内容については、國子のアイデンティティがよく分からないのと、戦闘シーンの稀有壮大さにあっけにとられて、ちょっと入り込めない。。色んなことが端折られている感があり、キャラの言動とかに唐突さを感じる。

    「黙示録」でも同じようなことを思った気がするが、書きたいのは話の筋自体で、だから展開がスピーディなのかなあ。

    ゼロ年代SFで面白いもの、という選定基準で手に取ったのだが、うーん。

  • 地球温暖化が進行し、国連の議決を経て炭素の吸収削減が通貨として機能するようになった世界。東京では、地上の森林化を強行し、代わりに巨大な塔「アトラス」を建設し住民を移住させる計画を立てた。しかし、政府の公約とは裏腹に実際にアトラスに居住出来る人間の数は制限され、下界に留まらざるを得ない難民が大量発生した。襲い来る森と激しい豪雨に見舞われる毎日に痺れを切らした主人公は、反政府ゲリラの一員として反逆の狼煙を上げる。う、う〜ん、ぶっとんだ設定は嫌いではないのだけど、ステレオタイプ化された陳腐なキャラクターとご都合主義的展開のために、読み進めるのに本当に苦労した作品だった。似たようなテンポのファンタジーであれば、夢枕獏の作品などの方が余程文章が巧みで強くオススメできる。まぁ本作も、例え冗長であっても、頭を空っぽにしてアクション映画を観る人が好きな人にはオススメ出来るかも。

  • 気になっていた作家。内容は、それなりに定番のディストピア小説。オカマをメインに持ってきたり、10代の少女が最強だったり、人物の造形は魅力的。いかにもありそうな近未来の東京の不気味さも迫力満点で、状況設定も言うことなし。武力戦争だけじゃなく、経済戦争的側面も貪欲に取り入れられていて、読んでいて飽きさせない。これでつまらない話になる訳ないってことで、前半が終わった時点で素晴らしい作品には間違いなし。ここからの盛り上がりにも期待大。

  • 近い未来に世界中で急速に起こる超温暖化を巡るSF小説。舞台は東京だがヒートアイランド現象を緩和する為CO2削減の施策や経済状況が極端に設定されており現代とは全く違った姿を持つ世界。
    政府と民間・経済と自然環境が複雑に絡まりながら主人公を含め色んなキャラが登場するのだが、全て度が過ぎているので漫画ぽいなと思ってたらアニメ化されていたのね。少々抵抗があったが、読み進めている内に慣れてきたのか段々面白くなって来たので下巻へ。

  • 読み進む速度がどんどん上がっていくのを感じた。書き出しは地上にいる反政府ゲリラとアトラスに住む政府との抗争という構図に、やや期待外れ感があったが、ゲリラと政府と公社と、カーボニストを巻き込んだ陰謀にはまっていく。下巻に突入~!

  • 荒唐無稽だし、細かいツッコミ所とかも色々あるんだけど、先が読みたいと諸々をねじ伏せる、圧倒的物語力!
    ザッツエンタメ!
    技術と呪術。
    時々出てくるアホな文章もこの作家の持ち味なのかなって思えるw

  • 最初は風の谷のナウシカみたいな話だなぁと思いつつ、中盤あたりからそうでもないかなと思い、結局はやっぱりナウシカっぽいなと思った。

    キャラクターの設定が人間らしくなくぶっ飛んでいる。
    炭素税の話はこれから真実味を帯びてきそう。
    物語も作り込まれていて、アクションやビジュアル面が強烈なこともあって、映画にすればかなり面白そう。

    どうなるのか期待しつつ下巻へ!

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プロフィール

1970年沖縄県生まれ。早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。96年『風車祭』で直木賞候補に。沖縄の伝承と現代を融合させた世界を確立。圧倒的なスケールのエンタメ作品を次々と発表。著書に『レキオス』『シャングリラ』『テンペスト』『黙示録』などがある。

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