シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1746
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647040

作品紹介・あらすじ

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。

感想・レビュー・書評

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  •  普段あまり読まないけれどSF面白い。最初世界に入り込むのに時間がかかったが、気づくと一気に上巻読了。設定が面白く、地球温暖化対策のために炭素経済へ移行した近未来。東京は地上を森林化し、超高層建造物アトラスへ人々は移り住み暮らしているところから物語はスタート。最初少し戸惑ったけど、キャラが魅力的。トンデモ設定も多いけれどSFだからアリなのかな?少々グロ描写ありなので苦手な方はご注意。

  • 近未来のディストピアSF。
    炭素社会という新しい価値観が支配する時代、世界や日本の立ち位置や権力構造も大きく変化しています。
    政府、ゲリラ、アトラス公社、炭素社会にマネーゲームを仕掛ける人、太陽と月、更に思惑をもった黒幕と思われる人など、様々な要素が複雑に絡んで物語を構成しています。
    主人公を取り巻く登場人物も実に個性的です。
    物語を読み進める中でのイメージは、モモコの精神性とミーコはマツコデラックスさん、小夜子が小池栄子さん(^^)。感想は下巻にて。

    作者は「テンペスト」の方だったのですね。
    守備範囲の広さに驚き(^^)。


  • 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。(上巻)

    ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?(下巻)

    近未来的なSF小説。2004年につくられた作品とは思えない、2020年現在で起きているゲリラ豪雨や気温上昇による地球温暖化。さらには、石油価格の上昇などなど、予言にも近い小説で非常に面白かった。
    アトラス計画が、江戸・東京に隠されているとされる霊的な結界が元ネタだったり、日本神話がモチーフにもしてたりと面白かった。

  • チャットモンチーの曲に似たようなタイトルがあったなー、なんて思いながら手に取った一冊。まさかこんなにのめり込むなんて。

    本屋さんで立ち読みして上下巻読んでしまいました。
    おもしろかったー!

  • 「作者:1970年生まれ、解説:筒井康隆」という情報のみを見て購入。温暖化が進み炭素本位経済に移行している近未来の東京が舞台。排出炭素を削減するために遺伝子操作した植物により都市を熱帯の森林に変える一方で、東京湾を覆うように建設している空中都市「アトラス」に数百万人が住む世界。主人公は、新大久保を本拠地とする反政府ゲリラの頭領の女の子。秋葉原が兵器ブローカーが暗躍するカオス的な都市として登場する。オタク・テイストを満たす小説。万人には薦められないが、まあ面白い。

  • 月と太陽、凪子とタルシャン、砂時計

  • 近未来を舞台にしたストーリーで、細部までこだわった設定が本当に見事。

    加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。
    しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった…。
    CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。
    一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。
    この世界で徐々に頭角を現してきた、2人のAAAランクを持つ少女たち。

    上巻は彼女たちの力が目覚めたところで終わります

    さて、これから2人がどう成長し、関係してくのが非常に楽しみです。
    読むとハマる壮大なストーリーです。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • だめだぁ経済に焦点当てていて、あんまりすんなり入ってこなかった

  • アニメもいいよね

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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