シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
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本棚登録 : 1310
レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647057

作品紹介・あらすじ

ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?ゲリラ豪雨、石油価格の高騰、CO2の取引など、2004年に既に現在を予言し、SFを現代小説に転換した傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。(上巻)

    ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?(下巻)

    近未来的なSF小説。2004年につくられた作品とは思えない、2020年現在で起きているゲリラ豪雨や気温上昇による地球温暖化。さらには、石油価格の上昇などなど、予言にも近い小説で非常に面白かった。
    アトラス計画が、江戸・東京に隠されているとされる霊的な結界が元ネタだったり、日本神話がモチーフにもしてたりと面白かった。

  • アニメが予想以上に面白かったので原作を手にとってみたものの。
    アニメとはけっこう違うのにビックリ。
    エグい描写が多いのにもビックリ。
    いろいろ過剰なせいかちょっと長く感じる。途中失速しながらなんとか読了。
    各設定はとても面白い。
    炭素経済はアニメでわかりにくいところを小説で、小説でわかりにくいところをアニメの記憶で補えた感じ。
    アニメではモモコさんがカッコよくて好きだったけど、原作ではミーコの活躍ぶりも負けてない。

  • アトラス計画の全貌、國子と美邦の出生の秘密、暴走する人工知能、何度も何度も繰り返される小夜子と涼子のバトルに次ぐバトル。
    収まるところに収まったが、母性と執念で何度も復活する小夜子と、狂気と美貌とバトルのたびに新しい設定が盛りに盛られまくる涼子が不死身すぎて、さすがにくどい。挙げ句の果てにどちらも死なない。
    美女同士の生臭い殺し合いが作者の性癖なんだろうと思うが、本筋が霞むほどに繰り返されたので食傷しながらも読み終えた。
    思ってたんと違う……。

  • 複数巻を平行に読了する祭。

    アトラスへの攻撃から、中間層に飛び込むことに成功した國子。中には新東京が形成されているのだが、偽装材が駆使されているために、目まぐるしく景色が変わっていく。そこにもう一人のトリプルAの美邦の護衛をしていた小夜子、小夜子のライバルの涼子が現れ、三つ巴の戦いが始まる。

    『帝都物語』の未来版というようなストーリーなのだが、とにかく浅いので、表面をつるつると読んでいくので、飛ばし読みでも十分内容を理解することができる作品だ。

    フェーズとしては、コンピューター同士の戦い、時期皇太子候補になるための三種の神器の奪い合いという2つのストーリーに、植物からの攻撃や水蛭子など、何でもかんでも詰め込みまくったせいで、浅さが際立っているのは微笑ましいというかなんというか。

    ライトノベルではよくある話なのか知らないが、はじめて見たものを「これは!」と理解しているのは、普通の説明があるのが当たり前と思って読んでしまう癖があるので、理解する前に拍子抜けしてしまう。

    また、脇役キャラについては、予想はしていたけれども、何回死ぬんですかね。「断末魔が」と書かれても、ああこれは死んでないなと思うと案の定復活。で、草薙って何やったん?

    まあ、高校生くらいだと楽しく読めるかもしれない。にしても長いけどな。

  • メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。

  • ぐいぐい引き込まれるストーリー展開はすごく引き込まれるものがあったけど、いかんせんブーメランやらメスやらちょっと無理があるかも…?が気になりすぎた。
    思ったよりも中二病感がすごかった。

  • 小説としては1ページごとに文句を付けたくなるほど酷い
    しかし溢れかえるサイエンスファンタジーとしての魅力は
    くやしいが認めざるを得ない
    次回作ではましになってるとかなので読んでみよう

  • 圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。
    キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。

  • アニメで見たら良かったんだろな〜てな感じ。
    後半は小夜子がすっかりいいやつになってまっていいんだろうか?
    そして草薙のキャラが弱すぎて、何故出した…?

  • 超人オリンピック。
    読み終わったときに頭に浮かんだ言葉はこれでした。話の根幹を考えると、そう思わせる人物が多数出てくるのは当然のことなんですが、完全無欠な人物よりも欠点が見える人物の方が共感できて好きだな。
    でも、スケールの大きなお伽噺で、久しぶりに自由に空想の羽を広げられる小説の面白さを味わうことができて、楽しい時間を過ごせました。

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著者プロフィール

池上永一

1970年沖縄県石垣市出身。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。97年『風車祭』が直木賞候補に。2008年刊行の『テンペスト』は、仲間由紀恵主演で舞台、テレビドラマ化され、大ベストセラーとなった。17年『ヒストリア』で第8回山田風太郎賞を受賞。

「2020年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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