- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043647057
作品紹介・あらすじ
ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?ゲリラ豪雨、石油価格の高騰、CO2の取引など、2004年に既に現在を予言し、SFを現代小説に転換した傑作長編。
感想・レビュー・書評
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上巻の勢いは中盤で陰りを見せ始める。読書がこんなにキツかったのは久しぶり。私はファンタジーであっても芯の部分で一本筋が通っていないと納得できないので、何でもありの御都合主義バンザイは許容できない。何の説明もなくこの人間は不死身、この妖怪は死ぬと分けられても…。エログロも脈絡がなく度が過ぎる。Unlimitedで良かった。
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国造りの神話を土台に、近未来のディストピアの中で新たな経済の仕組みや価値観(新たな国造り)が生まれる迄の物語。
個性的なキャラクター(エグイ人もたくさん)がこれでもかというくらい動きまわり、どんでん返しの連続、エピソードがてんこ盛りでフィナーレへ。
疾走感が凄く面白くはあるが食傷気味な読後感(^^)。 -
アニメが予想以上に面白かったので原作を手にとってみたものの。
アニメとはけっこう違うのにビックリ。
エグい描写が多いのにもビックリ。
いろいろ過剰なせいかちょっと長く感じる。途中失速しながらなんとか読了。
各設定はとても面白い。
炭素経済はアニメでわかりにくいところを小説で、小説でわかりにくいところをアニメの記憶で補えた感じ。
アニメではモモコさんがカッコよくて好きだったけど、原作ではミーコの活躍ぶりも負けてない。 -
なんでもあり
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【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
未読
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アトラス計画の全貌、國子と美邦の出生の秘密、暴走する人工知能、何度も何度も繰り返される小夜子と涼子のバトルに次ぐバトル。
収まるところに収まったが、母性と執念で何度も復活する小夜子と、狂気と美貌とバトルのたびに新しい設定が盛りに盛られまくる涼子が不死身すぎて、さすがにくどい。挙げ句の果てにどちらも死なない。
美女同士の生臭い殺し合いが作者の性癖なんだろうと思うが、本筋が霞むほどに繰り返されたので食傷しながらも読み終えた。
思ってたんと違う……。 -
複数巻を平行に読了する祭。
アトラスへの攻撃から、中間層に飛び込むことに成功した國子。中には新東京が形成されているのだが、偽装材が駆使されているために、目まぐるしく景色が変わっていく。そこにもう一人のトリプルAの美邦の護衛をしていた小夜子、小夜子のライバルの涼子が現れ、三つ巴の戦いが始まる。
『帝都物語』の未来版というようなストーリーなのだが、とにかく浅いので、表面をつるつると読んでいくので、飛ばし読みでも十分内容を理解することができる作品だ。
フェーズとしては、コンピューター同士の戦い、時期皇太子候補になるための三種の神器の奪い合いという2つのストーリーに、植物からの攻撃や水蛭子など、何でもかんでも詰め込みまくったせいで、浅さが際立っているのは微笑ましいというかなんというか。
ライトノベルではよくある話なのか知らないが、はじめて見たものを「これは!」と理解しているのは、普通の説明があるのが当たり前と思って読んでしまう癖があるので、理解する前に拍子抜けしてしまう。
また、脇役キャラについては、予想はしていたけれども、何回死ぬんですかね。「断末魔が」と書かれても、ああこれは死んでないなと思うと案の定復活。で、草薙って何やったん?
まあ、高校生くらいだと楽しく読めるかもしれない。にしても長いけどな。 -
メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。
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ぐいぐい引き込まれるストーリー展開はすごく引き込まれるものがあったけど、いかんせんブーメランやらメスやらちょっと無理があるかも…?が気になりすぎた。
思ったよりも中二病感がすごかった。 -
小説としては1ページごとに文句を付けたくなるほど酷い
しかし溢れかえるサイエンスファンタジーとしての魅力は
くやしいが認めざるを得ない
次回作ではましになってるとかなので読んでみよう -
圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。
キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。 -
超人オリンピック。
読み終わったときに頭に浮かんだ言葉はこれでした。話の根幹を考えると、そう思わせる人物が多数出てくるのは当然のことなんですが、完全無欠な人物よりも欠点が見える人物の方が共感できて好きだな。
でも、スケールの大きなお伽噺で、久しぶりに自由に空想の羽を広げられる小説の面白さを味わうことができて、楽しい時間を過ごせました。 -
筒井康隆さんの解説の通り。
少年漫画とみなして読めばいいのかも、と思った。
炭素経済という発想は本当に面白く、その点は読み応えがある。 -
凄い勢いで真相が明かされ、怒涛のごとくエンディングに向けて突き進む。そんな中、細かいことをあげつらっても意味はないと思うし、まるで漫画のようなこの世界観を、ただ純粋に楽しめば良いのだと思う。でも、どうしてもあまりにご都合主義的過ぎるところが鼻についてしまったりもするのです。フィクションの世界では、生き返るのも、逆に名もないキャラAがあっという間に消されてしまうのも珍しい話じゃないにせよ、ちょっとというかだいぶ気になっちゃいました。環境と経済まで絡めた世界観は面白かったですが。
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上巻からの読書速度は高めのギアを保持したまま、いきなり「飛んだ」内容に入ってもスピードが落ちなかった。國子が飛行中の軍用機の機外でブーメランを振り回しミサイルを撃落としてみたり、小夜子も涼子も不死鳥のように蘇り、肉体の神経系にケーブルを突っ込んで電脳空間を操作したり、突っ込みどころ満載!それでも結末まで虜にされてしまった(笑)アトラス第零層の結末も「何だかな~」という感じ。そもそもそこに、その古墳があるの?なんてのは野暮ですかね~。解説に我が心の師・筒井康隆氏だったのが良かった。
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「それはないでしょっ」ていう設定が多くぶっ飛んでいた。
最終的には愛の話が強く心を打ち、とても良い物語でした。
関連する小説があるようで、そちらも読んでみたい。 -
あれもこれもと世界観もテーマもぐっちゃぐっちゃだけどファンタジーとして面白く読めた。
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表紙に騙された!!
中身はかなりキャラクターもの。
世界の設定が個人的にツボなだけにもったいない。
登場人物をもっと好きになれれば楽しく読めたかもしれないがそうじゃないと辛い。
アニメとかに向いてる -
図書館で。前にハードカバーで借りたことあったわ、と読み始めてすぐに気が付いたんですがとりあえず再読。最初に読んだときはどんなジャンルの本かも知らずに読んだので違和感しかなくなんだこりゃ?と思ったのですが何作かこの作家さんの作品も読んだ後だったのでナルホドこういう系統なのね、とそれなりにスムーズにお話に入り込めた気はします。が。長いよね。
炭素経済って考え方もメデューサなしにこのお話は語れない所なんだけどやっぱりその辺りがなんか長いし面倒くさく感じる。凛香ちゃん、だったかな?が可愛くないし。そして倒れない小夜子も小夜子のライバルの…怖い人も超人過ぎる。が、それが良いのかな。うん。なんかアニメ化したら面白そうだなあと思ったらアニメになってたんですね。で、ビジュアルを見て圀子は黒髪じゃなきゃダメだろう、と瞬間的に思いました。イメージ的にはセーラー服と機関銃でしょう。(古い)
まあそんなドタバタ劇の中でやはりモモコさんが光る。彼女はかっこいいし優しいし強いし最高です。女としても男としても母としてもね。 -
久しぶりのギブアップ。上巻36頁まで読んだところで積読へ。多分このまま終わりそう。全く入り込めず、強化期間中にこの浪費はつらいので諦めた。言い訳ですが池上永一作品は基本好きなのが多いです。「風車祭(カジマヤー)」は傑作、デビュー作の「パガージマヌハナス」や「アタシのマブイ見ませんでしたか」、それに長編の「テンペスト」、それぞれ良かった。ただ、元々ちょっとぶっ飛びがちなところを、ウチナー色でなんとかフックかけてたようなところが有ったので、ウチナー色の全く無い本作はつらく感じるのかも。36頁で言っちゃダメですが、ごめんなさい。
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かいつまんで概要を説明すると、物語は近未来の東京です。
世界はCO2作減のために、炭素主導の経済に移行。炭素税が導入され、炭素の排出量によって税率が大きく変わってくるという、炭素が経済に大きく影響を与えていく世界。
そして、日本は膨大なCO2作減のために東京一帯を森林化し、かわりに超高層都市「アトラス」を建築する。
しかし、東京都民全てがアトラスに入居できるわけではなく、あぶれた人達は難民となって、森の中で反政府ゲリラとして生活していく。
そして、主人公はそんなゲリラの若き女総統。政府への反乱を通して、自分自身の存在やアトラスの真の意味が明らかになっていく。
というようなストーリーなんです。
最初は近未来の危機を描いた小説かなと思ってましたが、読んでいるうちに壮大なSF小説であることが分かってきました。
上巻では、まだ展開もありえる範囲のものばかりでしたが、下巻になると、もう展開が性急すぎてついていけない。
あれやこれやと色んなものが、ありえない接点で繋がったりと、もうビックリです。
はっきりいってほとんどマンガの世界です。
実際にこの小説が原作のアニメが既にできているみたいです。
多分、アニメでやったらこの話はかなり面白くて見応えありそう。
でも、この小説自体は決して面白くないわけではないよ。
世界観はかなり壮大やから、物語に入ったらおもしろくて抜け出せんかもね。
ほんとはゆっくり時間をかけて読むつもりだったんですが、あれよあれよという間に手が進み、気がつけば二日で上・下巻、合わせて1000ページ超を読破してしまいました。
まるで、ドラクエを徹夜でクリアしたような感じですな(´∀`) -
2013/12/22
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面白い物語!