風車祭 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.56
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本棚登録 : 209
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647064

作品紹介・あらすじ

九十七歳の生年祝い「風車祭」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。あの世の正月と云われる節祭の日、島の少年・武志はオバァのさしがねで美しい盲目の幽霊・ピシャーマと出会い、恋におちてしまう。そのせいでマブイ(魂)を落とした武志の余命は一年弱。彼は無事、マブイを取り戻すことができるのか!?沖縄の祭事や伝承、歌謡といった伝統的世界と現代のユーモアが見事に交叉する、沖縄版「真夏の夜の夢」。

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄を舞台にした小説が読みたい第二弾!

    前回読んだ「カフーを待ちわびて」とは
    全く違った世界観なのに、
    どちらも沖縄らしさを感じる素晴らしさ。
    こちらはコテコテの沖縄!って感じ。

    97歳の風車祭を人生の糧に生きてきた
    物凄くキャラの濃いおばあちゃんと
    それに振り回される主人公の関係が楽しい。
    沖縄の風習や歌なども出てきて、
    ますます沖縄に興味が湧いてくる!

  • 沖縄の暑い日差しの中、九十七歳の生年祝いを迎えるオバァ。それに翻弄される少年、親族、六本足の豚。沖縄の方言が飛び交う中、物語は右往左往しながら進んで行く。面白い!

  • 感想は下巻にまとめて。

  • 石垣島を舞台に、数え年九十七歳の祝いである風車祭を楽しみに生きてきたフジと、マブイを落としたことでこの世ならぬ妖怪やマブイの姿が見られるようになった高校生の武志の一年。肉体や帰るべきグソーはなくなっていた。一年が、マブイを落としたまま生きていける人の限界だそうだ。しかしマブイを入れてしまうとピシャーマの姿は見えなくなってしまう。ピシャーマに好意を抱く武志は悩む。ピシャーマをどうグソーに行かせてやれるか考える。
    マブイについてピシャーマの子孫のオバァが言っていた、石垣島に生まれてそこで子々孫々と受け継がれていくもの、みたいな意見、やはり沖縄に生まれ育たない限り持ち得ない文化・宗教観なんだろうなと思った。よしもとばななが沖縄の人に「本土にはマブイを落としている人が沢山居てびっくりした」みたいに言われてたけど、別の土地で生まれた別の土地の人同士が一緒になって生まれた子にマブイの持ちようがない。

    表紙が上下巻並べて見るととても綺麗です。沖縄の温かな空気、風車祭の様子、ピシャーマとギーギーまで描かれています。

  • 日本だけど日本じゃない、
    ふしぎな風習にまじないに
    言葉に唄に
    場所に歴史に。
    ちょっと違う世界軸に来たかのよう。
    ファンタジーはぴったりです。

  • 図書館で。前に読んだ本が面白かったので借りてみました。
    いやあ面白い。本読んで声出した笑ってしまったの久しぶり。なんて言ってもフジオバァのバイタリティには圧倒されます。若干16だか17だかの少年など手玉に取られても仕方ない。だって96まで文字通りサバイバルゲームに生き残ってきたのだから。そして「だからさー」の達人になりたい。が、なったら痴呆になるような気がする。その辺りも紙一重なんだろうな。

  • 九十七歳の生年祝い「風車祭」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。
    あの世の正月と云われる節祭の日、島の少年・武志はオバァのさしがねで美しい盲目の幽霊・ピシャーマと出会い、恋におちてしまう。そのせいでマブイ(魂)を落とした武志の余命は一年弱。彼は無事、マブイを取り戻すことができるのか!?

    沖縄の祭事や伝承、歌謡といった伝統的世界と現代のユーモアが見事に交叉する、沖縄版「真夏の夜の夢」。

    。・゜*・。 ・゜*・。 ・゜*・。・゜*・。

    H26.4.13 読了

    沖縄旅行へ行くので沖縄が舞台の物語を読もうと思い、こちらをチョイス。

    テンペストが好きだったので同じ作者の作品を選んだのだけど、少し読みにくい・・・??
    物語の内容としては楽しく進んでページをめくるのだが、読んでいると誰が言ったセリフなのかだとか、だれの思いや行動だったりかが分からなくなってくる。
    相性が悪いのかなぁ・・・。

    下巻に期待!

  • タイトルの風車祭は、沖縄で97歳の生誕祝いの祭りだそうです。
    舞台は現代の沖縄(石垣島)で、不思議で美しい幽霊との出会いを切なく幻想的に、そしてところどころでコミカルに書いた作品です。
    沖縄が舞台という事で、言葉もところどころで沖縄の言葉が出てきて、陽気でどこかあっけらかんとした雰囲気が味合えます。
    沖縄には行った事ないんやけど、なんとなくながら陽気なラテン系な場所を想像しながら読みました。

    最初は沖縄言葉にちょっととまどって、ページをめくるスピードがゆっくりやったけど、慣れてきたらその妙に軽快な言葉にはまりました。
    要所要所で大いに笑わしてくれるんですけど、この小説結構ホロリと来る。
    結構ベタベタなんやけど、やっぱりいいものはいい。
    俺は不覚にも目頭が熱くなりました。

    相変わらず、無茶苦茶な展開が多く呆れる所もありますが、それが気にならなければ、最高に面白い小説だと思います。

  • 石垣島などを舞台とした作品です。

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プロフィール

1970年沖縄県生まれ。早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。96年『風車祭』で直木賞候補に。沖縄の伝承と現代を融合させた世界を確立。圧倒的なスケールのエンタメ作品を次々と発表。著書に『レキオス』『シャングリラ』『テンペスト』『黙示録』などがある。

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