ぼくのキャノン (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647101

作品紹介・あらすじ

今から六十年前に帝国陸軍が村に配備した九六式カノン砲。あの日村が滅びたことを子どもたちは知らない。戦後、村は沖縄で一番豊かな地区に復興を遂げた。村を守るのは巫女のマカトオバァを中心とした老人三人組。しかしある事件をきっかけに村はまた破滅の道を歩み始める。未来を託されたのはマカトの孫の雄太を中心にした子ども三人組だ。果たして村を救うことができるのか?復帰世代の作家が描いた希望と再生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄戦で傷ついた村を、
    子供たちがそのまた子供、孫たちが立ち直らせていくお話です。

    生まれ故郷を愛してやまない登場人物たちがとにかく眩しい!

  • 豊かで美しい村の守り神は何故か旧帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。

    ハチャメチャ度がかなり高い!

    後の「レキオス」や「シャングリ・ラ」の原型となった可能性もあるかも?

  • 帝国陸軍が配備した96式カノン砲を中心に繰り広げられる沖縄某村の危機と救済劇。風車祭とシャングリラの中間に位置する作品と思うが、前者の清々しさ、後者のいい意味での支離滅裂さがない。ストーリーは良く出来ていて、巫女である老女を始め全ての登場人物のキャラが立っている。しかし、さほど好きになれぬ作品だった。中途半端な読後感。また、人が簡単に殺される場面が数カ所あり、その点も後味が少し悪い。もうちょっとで傑作になったであろう惜しい作品。

  • 後半からの徐々にこれまでの歴史と秘密が明らかになっていく展開から熱さが増す 池上氏の沖縄小説はどれも濃い

  • 石垣島などを舞台とした作品です。

  • 沖縄が舞台ということと表紙に惹かれて購入。

    序盤はコミカルだったけど、登場人物に愛が持てなかった。
    でも島が危機に立たされてからは、どの登場人物も島をほんとに愛してるんだなって思えて泣きそうになった。
    大切なことがたくさん詰められた本です。

    樹王と博士が切なかった。あと雄太が「泰典ニーニー」って呼ぶのがかわいかったww

  • 過去の話がせつなかった…。

  • 結論から言えば、最後まで読みとおして良かったデス。

    眠くっても面倒でも、毎朝きちんとラジオ体操に通うと
    夏休みの終わりには何がしか(ショボいながらも)ご褒美もらえたデソ?
    そんな感じ。 
    うん。全体的になんとなく夏休み味デス。
    沖縄が舞台だからかな?
    前半の、空想小説のような 子どもの冒険小説のような 面白くないコントのような
    そんな部分をがんばって読み通せば
    その面白くない(と私には思われた)ところこそが、後半でミステリとして機能してくるデス。

    なぜ 一見つまらない禁忌を設定したのか
    なぜ そうまでして秘密を守らなければならないのか
    なぜ 自己犠牲を厭わずに村を守ろうとするのか
    なぜ キャノン砲が信仰の対象になったのか
    たくさんの「なぜ」が読み進むにつれて明かされてって ね。
    その起源がかなり切ないデス。

    ただ、前半はお遊び的な描写も多くって
    そこが面白いならともかくあんまり面白く感じれなかったから、冗長に感じてしまいまシタ。
    『お遊び』部分がもろ私の世代だったりなんで、つい厳しい目で見ちゃうのかな?
    いっそのことすぱっと削って、さくさく読めるようにしてほしいなぁ と。

    主人公の何人かは小学生だし
    いまよりももっと若いときに読んだら、もっと面白く感じたのかなぁ?
    う~ん…。
    ぃや…。
    いまだからこそ響いたのかも。
    夏休みがいつかは終わること
    切なさを伴って思い出せる年令だから。
    世代交代を肌で感じることのできる年令だから。
    しくしくしく。

  • 2010.4.11購入
    2010.4.22読了

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プロフィール

1970年沖縄県生まれ。早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。96年『風車祭』で直木賞候補に。沖縄の伝承と現代を融合させた世界を確立。圧倒的なスケールのエンタメ作品を次々と発表。著書に『レキオス』『シャングリラ』『テンペスト』『黙示録』などがある。

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