ぼくのキャノン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647101

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  • H31.2.21 読了。

     沖縄の豊かで美しい村の守り神である、帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。だが、そこにはある秘密があった。村を統べるマカトオバァ、海人で女性がほっとかない魅力のある隻腕のジュオウオジィ、盗みが得意なチヨオバァの三人の老人。
     笑いあり、サスペンス、ハードボイルド、ファンタジー(?)、戦中、戦後の沖縄も垣間見える要素などなどが、ちりばめられた珠玉の一つ。最後は感動で涙が止まらなかった。
     アニメ映画化して欲しいなあ。

    ・「我らは村を守るために命を捧げると決めた。たとえ時代が変わっても、我らの思いは変わらない。たとえ歳月が我らを衰えさせても、決して思いは枯れない。たとえ命果てても、我らは永遠に村を守りつづける。」・・・村を愛してやまない3人のオジィ、オバァの誓いの言葉。

著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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