ユリイカ EUREKA (角川文庫)

  • 角川書店 (2002年6月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784043656011

作品紹介・あらすじ

バスジャックに遭遇した運転手の沢井は、ともに生き残った乗客の兄妹と心の再生の旅に出るが……。カンヌで世界の絶賛を浴びた映画作品が、小説として新たな世界を創り上げた! 第14回三島由紀夫賞受賞の感動作品

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の心の再生を描いた物語は、バスジャックという凄惨な事件を背景に展開します。運転手の沢井と生き残った兄妹が共に旅をしながら、壊れた心を再生していく姿が印象的です。映画版を先に観た読者からは、小説なら...

感想・レビュー・書評

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  • 自分の時が恐縮だけれど、
    どこかやはり小説家ではなく映画監督が書いた本であるなという実感がした。

    バスジャックで受けた凄惨たる出来事により、
    完全に壊れてしまう人間たち。が再生していくという稀有な物語でした。

    映画は既に観ていたので、何となくは事前に知っていました。

  • バスジャック事件で人質となった運転手の沢井は、乗客の兄妹直樹・梢と共に助かるが、心に深い傷を負う。彼は街から失踪し、兄妹も母の家出、父の自殺後心を閉ざし二人だけの世界に引きこもってしまう。二年後、街に戻ってきた沢井は、兄妹の家に同居し家族のように暮らし始めるが、同じ頃連続して殺人事件が起き、そしてー沢井がとった行動とは…。カンヌで世界の絶賛を浴びた映画作家が描く『癒し』と『再生』の叙事詩。デビュー作にして第十四回三島由紀夫賞受賞。早くも文庫化。

  • つまらなくて最後まで読みきれなかった。

  • 【ユリイカとは、見つけたという意味】

    繋いだ、繋いだ、繋いだ、手と手離して。繋いだ、繋いだ、繋いだ、ココロ話して。

  • 映画を見る前に監督が自らノベライズした小説で予習。序盤はただひたすらに暗いしちょっとしんどいな、と思ったけれど従兄がやってきて、みんなでバスに乗って旅立ったあたりから少し柔らかな光が見えてくる。映像で描ききれない部分を言葉で補足しすぎて読みにくさはある。本職が映画監督だからそれは仕方がないのかなぁともおもうけど語尾が一律で~だった。ばかりでちょっとなぁ…と。2013/155

  • 東野圭吾の「真夏の方程式」についで、偶然手にしたこの作品も、贖罪がテーマ。

    といっても東野作品の「これからの贖罪」と「終わった贖罪」ではなく、
    まさに贖罪を真っ正面から捉えているのはアングルをこととするけれど。

    映画になっているとは聞いていたけれど今回は、
    あまり先入観を持ちたくなくて文庫本に。

    正直最初はすごく読みづらかった。
    (あきらかに過去なのに)現在形の文体も読みづらいし、
    まだ慣れていないのに登場人物がてんこもりに出てきては、
    しかも「沢井」とか「梢」とか、関係もわかりづらい。

    情報の出し方がもしかしたら、映像的なのかなと思った。
    場面の切り替え、景色の説明のしかた、右脳的なインスピレーションに溢れている。
    光とか色、ニオイもたっぷりつまってる。

    美しい再生の物語ではあるのだけれど、
    反面、あまりにも映像的すぎて、
    内面の独白までもが断片的で少しわかりづらい印象。

    映像で賞をとったというのが、少しなっとく。

  • バスジャック事件で生き残った運転手と幼い兄妹の再生への物語。最初は読みづらいと感じたが、美しい物語。

  • ずいぶん前に映画化された作品ですね。図書館でたまたま目にしたのでまた再読してみました。

    バスジャックに遭遇した被害者の再生までを描いた作品です。事件そのものがなぜ起こったかや加害者についての記述はほとんどなく最初から最後まで生き残った被害者の兄妹とバスの運転手、その家族の視点で描かれています。

    連日ニュースで悲惨な事件が報道されますが、事件の概略だけでその事件によって生まれる被害者のことまでは伝わってきません。この本を読んで思うのは事件とともに被害者が存在するということ。そしてその事件が時間の経過とともに関係のない人たちにとっては過去のものとなっても被害者の人たちにはその後の人生に大きく暗い影を落とすような出来事であり続けるということです。

    被害者の事件後の生活を心情も踏まえ丁寧に書いているので読んでいて辛くなる箇所が多々あります。特に被害者の家族が崩壊されていく様子は事件の及ぼす影響の大きさとともに読んでいて怖くなるほどです。

    それでも最後は希望が見えます。最後まで読んで思うのは事件によって生まれた心の傷は、時間の経過だけでは解決しないということです。やっぱり人との関わりによって回復していけるんだろうと思います。辛い思いを共有できる人と共にいることであったり、少しずつ言葉に出していくことだったり。

    決して楽しい本ではないですが生きることをあきらめた人が再生していく様子は心に迫るものがあります。力強さをもらえる本です。

    *ユリイカとはギリシャ語で「見つける」という意味だそうです。

  • バスジャック事件により死と直面した運転手と乗客の兄妹の再生物語。
    カンヌって感じ。

  • それでも生きていかなくちゃ。

  • バスジャックに遭い生き残った運転手と乗客の兄妹の話。殺されかかった者達にしかわからない恐怖と狂気。逃げても逃げられない、やり直すにはきちんと向き合わなければならない場所が誰にでもあるのかもしれない。悲しいばかりではなく人間のつながりって素晴らしいなと思えた。

  • 傷ついた心の再生の話。人間って怖いし、愛しいな。たくさんの人間が一つの事件で人生を狂わされている様が見える。映画監督さんのノベライズだからか、すごく視覚に訴えてきた。ある女性の走馬灯?のシーンの言葉の羅列がすごい。

  • 映画を観る前に読んでおこうと。
    面白かったです!
    映画を観るのが楽しみです。

  • 所謂ノベライズ本だが作者脚本監督した思い入れのある作品なので違和感無く楽しめた

  • 081226(n 090111)

  • 映画→本の順で。<br>
    この順番だとたいていは後悔するんだけど(本を先に読めばよかった〜!と)、今回はなし。本の内容がどう映像化されたかのわくわく感が味わえなかったのが残念だけど。
    <br>
    映画と小説、両方いいです。両方体験することをおすすめします。(でも映画は長いぞ〜。)

  • 2007.1.20

  • 人の心の弱さと強さをとてもよく描いている本。
    人の心はもろいものだと改めて知ったと同時に壊れてもまたやり直せるという希望も感じた。
    人は被害者意識を捨てて、つらい場所に正面から立ち向かった時はじめて新しいスタート地点にたてるのだと思う。

  • バスジャックに遭った運転手とそれに乗り合わせた兄妹の話。
    最初はつまらないけど、どんどんと引き込まれていきます。
    映画は3時間。
    宮崎あおいのほんとの兄妹が兄妹役をしているそうです。
    まだ3時間も見る勇気がありません。

  • 映画の原作本

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著者プロフィール

1964年7月13日、福岡県北九州市門司に生まれる。立教大学英米文学科卒。
1996年『Helpless』で劇場映画監督デビュー。2000年『EUREKA』がカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。同作の小説版が三島由紀夫賞を受賞。2011年『東京公園』でロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞受賞。2015年度まで4年間、多摩美術大学映像演劇学科教授。2016年度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科の学科長を1年のみ務める。2020年公開の『空に住む』が遺作となった。2022年3月21日逝去。

「2023年 『青山真治クロニクルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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