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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043659012
感想・レビュー・書評
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「神々に告ぐ(上)」(安倍龍太郎)を読んだ。
『近衛前嗣』がいかなる人物なのか全くの白紙状態のまま読み始めたのだけれど、これはまたなんとも興味深い公家さんだ。戦国の世をどう生きていくのかこの先が楽しみ。
なお、前嗣の前に立ちはだかる『松永久秀』は私の妻がご贔屓の武将なのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
剣豪将軍・足利義輝と三好長慶、松永久秀との争い。
織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討つ以前の話だが、
政の中心地である京の都ではどのような権力闘争があったのか、
そのような視点から物語る作品はなかったように思う。
主人公は近衛前久、本作では前嗣であるが、朝廷を軸として、
戦国時代のみならず、日本を通時的に読み解くうえで、
たいへん勉強になるものだった。目から鱗が落ちるとはまさにこのことだ。 -
本作の主人公としての近衛前嗣…面白い!!朝廷をリードする近衛家の後継者で、若くして関白に任じられた貴公子であるが、朝廷や幕府の明日を考えて「自ら動く」人物である。能書家で笛の演奏が得意で、学識が在る他方で、縁が在る薩摩の島津家から献上された短筒を愛用する射撃の名手でもあり、鷹狩りや乗馬も得意だ…こんな近衛前嗣が、躍動する物語である…