彷徨える帝〈下〉 (角川文庫)

著者 : 安部龍太郎
  • 角川書店 (2005年2月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043659043

作品紹介

かつて今川了俊を謀反に導いた黒色尉の面は将軍足利義教の手に落ちた。白色尉の面に操られた鎌倉公方足利持氏の反乱も義教に鎮圧される。しかし、恐怖政治を強める義教にも苛烈な運命が待ち受けていた。次第に明らかにされる能面の秘密、そして後醍醐帝を怨念へと駆り立てた太古の記憶とは。民衆の決起は何を意味するのか?日本史から抹殺された後南朝時代に大胆な解釈を加え、「天皇とは何か」に挑んだ渾身の大河絵巻。

彷徨える帝〈下〉 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ちょっとオカルトが強かったかな

  • “能面”が秘める「重大な秘密」とは何か?それは人々や時代にとってどのような意味を持つのか?宗十郎や範冬の物語が展開し、やがて両者は争うことになって行く…

    本作は密かに伝えられる後醍醐天皇の思い、それを受け止めようとし、色々と考える宗十郎を通じて、「日本の社会というようなものは、どういうものなのか?」を問い、考えているような感もする。そうした重厚なものが、“伝奇”という華麗な包装紙に包まれて提示されている…というようにも思った…

  • 時は室町中期。混迷の元凶をなす北朝南朝の争いに端をはっした闇の時代を描く筆者懇親の作品。吉野の山奥に逼塞していた南朝方が満を持して動き出す。鍵を握るのは幕府を崩壊させる秘密を有する三枚の能面。そして能面をめぐり将軍足利義教との手に汗に汗握るあつき戦いの火蓋が切って落とされる。。鎌倉公方による永享の乱、赤松氏による嘉吉の乱など歴史上の事実の裏側に潜む謎に大胆な解釈を加え、壮大なスケールにて書き記す歴史伝奇絵巻。特徴はテンポの良いストーリー仕立てはもちろん、その場にいるかのような繊細な情景描写と場面に応じた心理描写が巧みすぎ。

  • 2013/11/23完讀

    幕府持續進行蒐集三個面具的工作,但面具帶著後醍醐天皇的意念和強大的咒念。殘暴的將軍義教被赤松家暗殺之後,幕府出兵攻打赤松,南朝聯合進攻的策略(南木的策略,例如用衝著德政令所制訂的計謀)我覺得非常有趣。最後,天皇的咒念被破除。但是其實天皇真正的企求的天下是:承天命,可以感受天的旨意,然後親自來統治天下、接觸人民。不過看小松宮朝廷就知道,這是不可能達成的幻想。

    這本書主線的兩個人物;範冬和宗十郎,還有神奇的清姬,我的感覺上不是一開始就構思好,人物的造型有點搖擺不定,是我覺得較難給予極高評價的部分。

    作品裡面的河原,自由人和雜煮的大鍋子,和對天皇的描寫,讓我想起了隆慶。雖然這本沒有像我預先設想得那麼棒(以為可以感受到更多在閱讀隆慶的時候感受到的驚豔),有些失望,但我想有機會還是接著會想試試看讀他的作品。

  • 北畠宋十郎、朝比奈範冬というその出生の秘密を持つ人物が南北朝それぞれの立場に立って対決の日が。将軍・義教が赤松祐満に暗殺される場面などは能の舞台を見るような緊張感があり、全体としても解説者・諸田玲子氏が書いているように絵巻を見るような伝記小説でした。後醍醐天皇の怨念と足利義満の怨念が継続しているというおどろおどろしい時代ですから、影の部分に光を当てるのは当然のことかも知れませんが、本格的な歴史を期待する私にとっては今一つでした。著者は網野史学をかなり研究しているということから、その部分の記述が詳しくなっているように思います。

  • この時代初めてだから人間関係がよく分からなかったよ!

    もうちょっと掘り下げようっと。

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