浄土の帝 (角川文庫)

著者 : 安部龍太郎
  • 角川グループパブリッシング (2008年12月25日発売)
3.27
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043659050

浄土の帝 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 後白河法皇になる以前の、丁度鳥羽法皇が崩御されて、後白河天皇~後白河上皇時代の保元の乱、平治の乱前後の物語。
    昨今平清盛の評価が昔の悪役のイメージから変わっていく中で、清盛と関係の深かった後白河天皇に興味があったので、この本を読み始めましたが、結構面白いので一気に読めました。

    後白河天皇は歴代天皇の中では、権謀術策に長けた悪役のイメージが強いが、恐らく鎌倉幕府側から見たイメージだろうと思う。直木賞作家の安倍龍太郎によって、新しい後白河天皇(上皇)が誕生した。

    この本を読んで、藤原不比等が祭政を分離、つまり神事は天皇家、政は藤原家が司る仕来りを作ったのを知った。
    そのような時代の流れから、悪役の信西法師が現れ、また後白河天皇が、その枠組みを壊してゆくプロセスの中で、源義朝や平清盛の武士団が勢力を増していく様がよく分かる。また傍流ではあるが崇徳天皇(上皇)の悲劇や西行法師などが彩を添えて、新しい歴史の見方なり相関関係が明瞭になってゆく楽しみに満たされる。

    ただ登場人物が多いので、大まかな時代の流れを頭に入れておかないと混乱するので、その点が要注意。

  • 本作では“間接的”にではなく、“直接的”に後白河院の様子が描かれる。小説の視点人物に据えられているのである。彼の眼線で、当時の貴族達の駆け引きや、武士達の戦いが活き活きと描かれている。そんな中で後白河院が目指したもの…或いは「天皇と日本人」、「日本人と天皇」というような深いテーマをも考えさせてくれる内容だ…

    “時代モノ”の中には、こんな時代を背景にした作品は豊富とも言い難く、やや馴染みが薄い人物達が活躍している作品だが、これが面白い!!

  • 安部龍さんの後白河法皇を主人公にした作品
    通説の天狗のような法皇ではなく、さっそうとした人物像で描かれている

  • 後白河法王の話。朝家(天皇家)の方々は御霊感がお強く、御兄弟同士がおテレパシーを用いられ、会話ができてしまわれるらしいッス。これを読んでから作家は膨大な資料から史実に基づきつつ想像(妄想)を膨らましているので歴史小説はあくまでもなんとなく史実っぽいフィクションエンターテイメントと思うことにしている。
    そう思うと堅苦しさが抜けて格段に面白くなる。

  • ちょっと人物が見えてこない。ああそういう見方もあるのかなという感じ。冗長。

  • 源平合戦物には必ず登場する平安時代末期の有名人。
    頼朝が評した「日本一の大天狗」という悪役イメージが強い人物だが、実際は祖父の白川法皇や父の鳥羽法皇ほど絶大な権力を握ることが出来ずに、裏で時の権力者(藤原家、平家、鎌倉幕府)に反抗することで精一杯だったのだろうと想像できる。
    本作は即位前の青年期から平家が勃興する直前までの内容。
    後白河上皇を主人公にという着眼点に興味を覚えたが、やはり思うままにならない人生を延々と綴られてもなぁというのが正直な感想。
    後白河上皇の破天荒さが描き切れていなかったと思う。

  • 後白河がこんなに苦労していたなんて…。

  • アホだと伝えられている後白河法皇のお話。平清盛や源頼朝のお父さん等々絡んできますが。
    この中では、後白河法皇を「良い人」と言うイメージで物語を進めていますが、息子との確執や参謀から見捨てられる等、良い人ではどうやっても書ききれない部分が多く、無理を感じた。
    逆に「とんだアホだ~」と書き進めた方がすっきりしたかも。

  • 2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入

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