天下布武 上 夢どの与一郎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043659067

作品紹介・あらすじ

織田信長軍団の若武者・長岡与一郎(のちの細川忠興)は、仲間の万見仙千代、荒木新八郎らとの勝負を経て、彼らの友情に支えられ、信長の養女にして重臣・明智光秀の娘・玉(のちのガラシャ夫人)を娶った。信長の夢に賭ける3人は、厚い友情で結ばれていたが、本願寺攻めに出陣した与一郎は、新八郎の父・村重の謀叛に気づく。本願寺を支援する毛利勢を操る「用捨一揆」の正体とは?乱世を駆け抜けた若武者たちの運命。

感想・レビュー・書評

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  • 2023.1.20

  • 長岡与一郎、のちの細川忠興について、織田信長の小姓時代から描く。
    与一郎は、織田信長よりその才覚を高く評価されていたことは、間違いなく、その辺のところは、うまく表現されている。
    織田信長が、他の小説ほど冷酷に表現されてはいない。

  • 時代モノの小説の中には「色々な要素」が入り込む余地が在ると思う。

    武芸がぶつかり合うようなアクション…妖しい術を弄する忍者の暗躍…軍勢が勇壮に戦う合戦…誰かをはめようとする謀略の仕掛け合い…事件の謎解き…家族…恋愛…青春…と、「エンターテイメント」のあらゆるモノが入っていて構わない訳だが…

    上述の「エンターテイメント」のあらゆるモノに加えて、「往時の対外国関係」を加味した仮説による、有名事件の「本当はこういうことだった?!」まで含めた、なかなかに壮大な物語だ!!

  • 天下布武というタイトルから織田信長を想像した。
    が、夢どの与一郎というサブタイトルにあるとおり、細川忠興が主人公の物語。
    荒木村重の謀反の際に、説得に向かった黒田官兵衛が捕まってしまうが、何とか無事に救出されるという史実に沿ってはいるものの、官兵衛視点で書かれた作品とは、そこに至る経緯の描かれ方が違っており興味深い。

  • 「我らは殿の子だ」

  • 天下布武、て題名だけど、信長が主人公ではなく
    夢どのとあだ名される与一郎、細川忠興のお話でした。

    安部龍太郎とい人の本は初めて読みましたが、読みやすくて、
    読み始めると止まりませんでした。
    早く下巻が読みたい。

  • 伊賀などを舞台とした作品です。

  • 「お玉大好き!」な忠興が好きなので、相思相愛ではないふたりに動揺。(色々布石ではあるわけだが。)
    また、細川父子(作中では長岡父子。)があからさまに険悪という雰囲気ではないのもやや違和感だが、これは恐らく当方の先入観によるものかと思われる。

    全体の流れとしてはテンポよく、一気に読める。
    如水が「これでもか!これでもか!」とばかりに褒めちぎられていたのが印象に残っている。如水大好きなんですね。

    荒木村重の描写が結構酷いので、村重が好きな方にはお勧めできない。

  • 主人公は長岡与一郎。のちの細川忠興で、小姓の時代から物語りは始まり、荒木村重の謀反や本能寺の変、山崎の戦いへと続きます。これらの一連の事件の裏にいる用捨一揆との戦いを中心に、数々の戦闘シーンや人間ドラマが繰り広げられる秀逸な作品です。

    2010.01.28読了

  • せっかく役者やテーマが揃ってるのになんとなく軽い。もったいない。期待していただけに期待はずれの予感あり。ただ最終評価は下巻を読んでから…。

  • 2009/12/26 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2022/10/20〜10/25

    後に細川忠興となる長岡与一郎が主人公。信長の養女であり明智光秀の娘、玉(後のガラシャ)を娶る。本願寺攻めの最中、荒木村重が謀叛を起こす。村重や毛利の後ろで糸を引く用捨一揆とは何者か?
    これまで読んできた戦国もので村重謀叛についての作品は無かったように思う。与一郎の叶わぬ恋と同輩の友情も絡んだ多重の物語。下巻へ。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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