サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.88
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本棚登録 : 318
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043661022

作品紹介・あらすじ

南国のスコールの下、タンゴに取り憑かれた国籍も年齢も不詳の老嬢の口から、長い長い恋の話が語られる……東京、ブエノスアイレス、サイゴン――。ラテンの光と哀愁に満ちた、神秘と狂熱の恋愛小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 全編アルゼンチンタンゴを聴きながら読むのが心地良い、とても素敵な恋愛短編集だった

  • ちょっと一味違った恋愛小説の短編集。個人的には2番目の猫の話が好き。

  • 非常に失礼な言い方で申し訳ないが、上手くなった!というのが一番の感想だった。
    文章は昔から流麗な方だが、今まで読んだものでは密着していた物語と書き手との間に、適度な距離があってとても読みやすかった。
    しかし切れ味は変わらず、どれも読後に充実を覚えた。
    ただ、密着したあの独特な息苦しさがないと、今度は少し物足りなさも感じてしまう。
    自分のわがままに呆れながら、また次の作品を楽しみにしたい。

  • 電子で気になって、紙の本を取り寄せたら意外と分厚くて、読み切れるかなと不安だったが、短編集だったため、読みやすかった。
    文体も軽やかに進んでいくので読みやすい。
    そして内容も面白いのでどんどん次の章も……と進んでしまう。
    著者の他の作品も読みたくなった。

  • How can you have a day without a night? You're the book that I opened and now I've got to know much more.
    Massive Attack, UNFINISHED SYMPATHY

  • 5つの短編。舞台はブエノスアイレス、京都、横浜、ホーチミン、ハノイとさまざまだが、どの話にもタンゴが何らかの形で関わる。そして不運というか貧乏籤をひいてしまったような女の人達が登場する。それでも逆境に負けずに踏ん張る姿は好感が持てる。

    しかし、最後の『サイゴン・タンゴ・カフェ』だけは趣が異なる。いろんな愛の形があっていいとは思うけど、主人公達の生き様に共感できない。

  • 28.1.25読了。
    久しぶりの中山さん。中山さんなのに狂気じみていない恋愛もの!しかも異性愛!驚きの短編集でしたが読みやすさは変わらず。一気読み。

  • "タンゴ"なのに、なぜ"サイゴン"?
    そんな事を思いながら読み進めた。
    特に表題作は内容が濃い。
    様々な要素が込められている。
    いやぁ~この人の文章はイイわ。

  • 2015.3.26

  • タンゴにまつわる短編集。不思議な雰囲気で引き込まれるように読み進めてしまった。
    どの話も好きだけどやはり表題作かな。そんな小説みたいな話あるわけない!

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。著書多数。

「2022年 『感情教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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