- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043661039
作品紹介・あらすじ
結婚というルールを超えて結ばれた、無垢で生々しい愛の喜びと痛み。苛酷な別れがいつかきっと訪れるとわかっていながら愛さずには生きられない女の五つの出会いと別れを鮮烈に描く、珠玉の短篇集!
感想・レビュー・書評
-
最高です。恋愛小説で一番好きです。本当に本当に苦しい。
-
セクシャル・マイノリティの人達の短編集。
最近ではそういう人達のことも理解されつつあるが、この話が書かれた平成16年というと18年前。
まだ、そこまで世間に公開するという時期でもなかったような気がする。
そんな中、作者の中山さんは同様の作品を多く書かれている。
逆に今のようなオープンになりつつある世の中で、どんな作品を手掛けているのかも気になる。
2022.4.3 -
性的マイノリティの描かれ方が作品発表当時のステレオタイプのように感じられ、美しく作られた世界である。とはいえ短編集なので、そこに光る話もある。
-
短編集になっていて、それぞれの物語に引き込まれてしまった。どれも切なくなる愛のかたち。
-
「鶴」を読んであまりに濃密な世界観に驚いてしまって他の4篇を読まずにそのままにしていた。松浦理英子や森奈津子を経て、中山可穂もおもしろく読めるようになった。
-
女性の同性愛の短編集。初中山さん。
最初の「鶴」読んですぐ、蠱惑的で、妖艶な言葉の数々に引き込まれた。それでいて太鼓、入墨などがぱっきりと清々しい。
自分のものではないからこそ燃え上がる愛と自分のものではない切なさ。女性同士の官能と、自分が男性ではないもどかしさ。
他の短編も、愛が始まった時は何もかも素晴らしいのに、いったん上手くいかなくなると、未練も恋も残っているのにお互いが傷付いて別れてしまうのが悲しい。
最後の老婦人だけ、添い遂げられて、哀しい話だけど救われる。 -
最後の話がなんとも切なかった。
-
「鶴」が好き。
-
「鶴」読んでいて胸が苦しくなるほどの愛。
中山可穂の本は、どれも痛過ぎです(この本は未読)。
中山可穂の本は、どれも痛過ぎです(この本は未読)。