ベトナム怪人紀行 (角川文庫 け 4-2)

著者 :
  • KADOKAWA
3.44
  • (17)
  • (16)
  • (76)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 232
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043662029

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この旅行記はもう20年も前の、昔のベトナムの姿だ。
    私が行っていたころは10年くらいまえだろうか。
    10年前であっても行く度にその発展の度合いには驚かされたものだ。

    魚料理、そう。輪切りででてきますねwww
    アオザイの高校生のまぶしかったこと。
    ホテルや空港、フォーマルな場ではアオザイでした。
    祖国と家族をとても大事にし、333が大好きで、もーはいーばー、
    っていつも嬉しそうに騒いでいました。
    仲良くなるととても人懐っこいひとたちでした。
    いまはどうかなあ。

  •  COVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが旅情を誘います。

     この本は、いわば雑誌の企画的なノリなので、お気楽に読めます。手乗り鹿を食べさせてくれる店を探す、抱きビアでぼったくられる、おかまの中学生にインタビューする、おかまディスコに乗り込む、ベトナム戦争の砲弾跡に流れ込んだ天然のエビ穴を探しに行く、相部屋相手が夜中にオナニーしている等々、かつてはテレビ局、今はYouTuberがやるようなことを地でやっているような紀行ものです。所々挿入されている写真のコメントに時代を感じます(20年前だから仕方ないか)。同時代の私としては時々吹きつつ楽しく読めました。戦争カメラマンのカモちゃんとガイドの鈴木君とのドタバタ道中が物語に花を添えます。

     もう一つ、ちょっと小真面目に読むとすれば、ベトナムという国に深く横たわるベトナム戦争の悲惨さについてでしょうか。同じ民族同士が殺し合うという悲劇。殺さないと自分が殺されるという切迫感。戦争が終わっても勝ったほうも負けたほうも貧しい生活。このような状況を引き起こした国際政治への疑問等を感じてしまいます(なお米国はベトナム戦争について公式謝罪は一切していない)。戦争参加者のインタビューは、お気楽な旅行気分を一気に冷まします。ホーチミンにある戦争博物館や那覇のひめゆりの塔等を見たことがある方は何となく分かる感覚ではと思います。

    ・・・

     旅行好き、東南アジアに興味がある方にはおすすめです。最近流行りだしたフーコックやコンタオ等に20年以上前に行っているですからなかなか筆者の目の付け所はいいと思います。そういうマイナーな土地の記述も趣深い。
     全般的には肩の凝らないドタバタ紀行ものですが、妙な風俗自慢みたいなものも出てこないのでその点では比較的健全に思えます。

  • ベトナム

  • 長い休みをもらって、こんな旅行をしてみたい。

  • 外で読むとニヤニヤした怪しい人に見られるのでやめた方がいいくらい笑えます

  • 旅がしたい。特に東南アジアへ。

    私のような歴史の知識がない人でも戦争の歴史に触れた感じだけする。
    よくわからないけど、この人の顔が好きだ。

  • ベトナム戦争が西東京エリアの暴走族の勢力図で示されててとてもわかりやすかった(笑)
    でもベトナム・・・行く気がちょっと失せた。

  • 100625(n 100809)
    100817(a 100822)
    101120(s)

  • ゲッツ板谷と鴨志田穣の旅行エッセイ。
    「旅行エッセイ」と書くと、おいしいものを食べて、古きよき建造物を鑑賞。
    その土地の歴史を肌で感じ、優雅なだけじゃなく人間の本質が云々かんぬん。。。

    これ、そんなエッセイじゃ全然ないからね!
    ベトナムという名の怪人に勝負を挑んで、ドンドンドーーン!ってされるお話。
    やっぱりすごいんだね、ベトナムって。という感想しかはじき出されなかったぐらい。


    個人的には、タイのやつのが面白かったかなぁという気がするので★3つ。
    でももうだいぶ前に読んだから、あんまり覚えていないという・・・
    タイ・インド含めて、もう一度順番に読んでみたいなぁと思います。

  • なっていったて
    西原と鴨ちゃんが出でいるだけで読む価値あり
    でも、ゲッツはおまけだ

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年東京生まれ。フリーライターとして活躍。2006年に脳内出血で倒れるも無事生還。著書に『タイ怪人紀行』『板谷バカ三代』『わらしべ偉人伝』など多数。

「2018年 『とことん板谷バカ三代 オフクロが遺した日記篇 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ゲッツ板谷の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×