新選組烈士伝 (角川文庫)

制作 : 縄田 一男 
  • 角川書店
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本棚登録 : 173
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043671038

感想・レビュー・書評

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  • 同じ事件、同じ人物でも、作者によってとらえ方が
    こうも違うんだなと感じられる新選組アンソロジーです。

    かなり大雑把にいうと、
    タイトルに隊士の名前を使用していない作品の方が
    ストーリー性を多く含んでいて、より楽しめました。

    「薄野心中」は読了感が爽やかで、ラストにもってきた編者のセンスに拍手です。

  • 2004.9.7 読了

  • 最後の斉藤一のエピソードが最高にカッコいい!

  • 新選組アンソロジー。
    どの作品も読みやすくて、面白かった。

  • 「散りてあとなき」、「橋の上」が好きです。
    山南さんは今まで興味なかったけど、
    読んで良かったなと思いました。

  • 時代小説の有名どころが執筆した新選組小説アンソロジー本。
    新選組の小説は沢山出版されており、正直どの作家のものが自分に合うのか悩ましいところがある。こういったアンソロジーで短編を試してみることで、そんな悩みもある程度解決できるかと思う。
    本書でもっとも読み応えがあったのは編者でもあり解説者の縄田一男氏であったと、個人的には思う。

  • 前記『興亡録』の姉妹編。短編一編につき一人の人物を描いている。作品リストは以下のとおり:

    津本陽「近藤勇、江戸の日々」
    池波正太郎「色」(土方)
    三好徹「私説・沖田総司」
    南原幹雄「血汐首」(芹沢)
    子母沢寛「人斬り鍬次郎」「死損ねの左之助」
    司馬遼太郎「壬生狂言の夜」(松原忠司)
    早乙女貢「散りてあとなき」(山南)
    井上友一郎「武田観柳斎」
    立原正秋「橋の上」(永倉)
    船山馨「薄野心中」(斎藤)

    私的には最後の「薄野心中」が良いと思う。それと、「色」と「壬生狂言の夜」がまあまあ気に入ったかという程度。それよりも縄田一男さんによる巻末の解説に新選組研究および創作の略史が載っているのだが、正直そっちのほうが面白かった(苦笑)。アンソロジーはどうも作者によって人物の捉え方やイメージが違いすぎるので、なかなか馴染めないのが問題……。

  • 興亡録の方が好きかもしれません。

  • アンソロジーということで、色んな作家さんを一気に読めてお買い得です。
    特に最後の2編「橋の上」「薄野心中」は維新後の生き残った永倉さん斎藤さんがそれぞれ主人公なのですが、心理描写がすごくリアルでぞくっとさせられました。
    普段3トップが主人公の話ばかり読んでいて、他の幹部は脇役扱いになってしまっているものが多いのでとても新鮮で良かったです。

  •  新撰組隊士にまつわる色んな作家さんの短編を集めたアンソロジー。津本陽、池波正太郎、三好徹、南原幹雄、子母沢寛、司馬遼太郎、早乙女貢、井上友一郎、立原正秋、船山馨。

     めあては司馬遼太郎さんの短編だったのですが、そっちはそっちで面白かったのだけれども、最後にのっていた船山馨さんの『薄野心中』が、すごく好きでした。
     五稜郭から逃げ落ちた斉藤一が、名を伏せて札幌の土塁工事の人足に紛れていた……という設定で、二十六ページの短いストーリー。
     北海道開拓使の伊牟田は、人足の中に名を変えて紛れていた斉藤一と、それからもと旧会津藩士だった石坂という男に目をつける。けれど、「反乱軍に所属していた者でも、新政府への叛意があきらかでなければ処罰しない」という方針が政府からは示されているため、表立って彼らをどうこうすることはできない。けれど斉藤一は新撰組で名の知れた憎き敵で、伊牟田はどうにかして斉藤を暗殺しようと、画策をはじめる。
     その伊牟田に、石坂は恨みがある。かつて恋仲だった志津という娘が、戦乱のさなかに伊牟田に手篭めにされ、挙句女郎として叩き売られてしまったのだという。その志津と妓楼で再会し、それまでの経緯を聞いて、石坂は伊牟田を殺すつもりで刀を持ち出す。けれど斉藤から思いとどまるように説得されて、やがて苦悩の果てに考えを変え、志津と逃げだして、ふたりで新時代を生き抜こうと決意する。
     けれど伊牟田はその石坂に、汚い手段をつかって濡れ衣を着せ、殺してしまう。
     自分が暗殺されかけても飄々として、争いを嫌い、穏便に札幌から逃げ出そうとしていた斉藤だったが、これを知ってひとり伊牟田の前に立ちふさがり……

     いいな、こういうのすごく好きです。自分のことは何をされても飄々としている人が、友達がひどい目に合わされたときは激怒するっていうのって、読んでてすっごく胸が熱くなります。

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著者プロフィール

津本 陽(つもと よう)
1929年3月23日 - 2018年5月26日
和歌山県生まれ。東北大学法学部卒。会社員生活をしながら同人誌『VIKING』で活動し、掲載作「丘の家」が第56回直木賞候補。1978年に和歌山を舞台にした『深重の海』で第79回直木賞を受賞。1995年に『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞している。1997年に紫綬褒章、2003年旭日小綬章をそれぞれ受章。2005年には第53回菊池寛賞を受章した。
ほか、代表作にベストセラーとなった『下天は夢か』。多くの歴史小説、企業小説を記してきた。

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