- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043687060
感想・レビュー・書評
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(全巻合わせた感想)
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○良書
○清盛がおこなった国政改革や事業運営及び、藤原官僚との戦いはそのまま現代の我々に対して多くのことを示唆している。さすがは池宮氏というところ。
・戦というのは、敵味方が互いに戦意を燃やし、互角に戦っている間の死傷者は意外と少ない。それが、形勢傾き、非勢の方が浮き足立つと急に損害が増す。敵と渡り合うより避退に心奪われ、腰が引ける所為である。優勢の方は、身の危険が減少するから嵩にかかり、相手方を圧倒する。
・清盛「勝ちというものは、十のうち十まで我が手におさめぬものだ」。
・華麗な貴族文化の陰に、大多数の庶民の飢餓がある。
・彼は瀬波に浮かぶ孤舟の如く、運命の流れに棹さして、巧みにおのれと平家一門を操った。その結果が、平治以後の平家の栄達を招いた。必死に孤舟を操って、なんとか岸辺に達したらそういう結果になっていたのが真相であろう。人というのは、大概そういう生き方をするものである。
・権限を得た者の最も慎む事は、前言の撤回である。撤回は。おのれの言の信を失うことである。男子ひとたび言を発すれば、たとえその後始末にどれほどの苦があろうとも、断行すべきである。よんどころなき始末となっても、時が解決する。世の中とはそういうものである。
・人の世は時々刻々に移り変わる。今日常識としたことは明日には通用し難い。改革は常に心がけねばならない。だが、言うは易く、行うは難い。人は変革を好まず旧来の慣習を重んじ、それを固守しようと努める。冒険を避けるのは人情である。
・「権力は必然的に腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」。 -
雲仙などを舞台とした作品です。
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全4巻。
こうるさくてあんま苦手な文体。
池宮先生で読んだ中でいちばん説教くさい。
しかも言ってること浅い。
後半はもうテンション上がりすぎちゃってる。
本人のみ。
四十七人の刺客は好きだったのに。
ぐっとくるとこはあったけど。
ただね。
装丁がすごいかっこいい。
つや消しの絵の上につやつやのタイトル。
絵の使い方も好き。
ジャケ買い。