最後の忠臣蔵 (角川文庫)

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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043687107

感想・レビュー・書評

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  • 男の悲哀、女の切なさ。こんなのが好きなのは私、嗚呼日本人だ。

  • 2004.11.4 ~ 8 読了

  • 映画は観てないけど小説をと思い。
    よくある忠臣蔵とはまた違う良さだったし、たぶん映画より小説の方がいいのでは?と思う内容。
    ちゃんと描ききれたのかしら…?って。思う。
    討入りに参加したけど参加してない人
    もしくは途中で逃げた人、お家大事でじっと堪えた人
    愛する人を待っていた人などなど
    色んな人が出てくるけどそんな寺坂吉右衛門。
    最初も途中も最後も泣けるやん…
    まぁマニアな人が横から、いや史実云々言うかもしれんが
    そんなのは百も承知。うるせぇよ!!と。
    討入りした志士ももちろん壮絶だけど
    残された家族や、参加していない300人の藩士達のこととかも含め
    今後の活計まですべてお見通しな大石内蔵助。
    とにかく物語の見せ場が上手いというか、ジーーーーンときた。

  • 佐藤浩市と役所広司の映画は見たことある。今度(16年4月)から04年に作られた上川隆也と香川照之のドラマがBSプレミアムで再放送されると云うので原作も読んでみた。なるほどなあ・・・ 寺坂吉右衛門、「ちかえもん」でもやたら名前が出てましたなあ~

  • 予定のない寂しいクリスマスイブに一気読みしました。良かったです。最後の見せ場がうまい。

  • 四十七士一党の中で、ただ一人生き残った話だから、どれもやるせない。
    大石内蔵助の命で「義のために立っている」と言っても、分かち合う者が
    いないのは辛い。
    討ち入り後は自分の意思で戦っているわけじゃないのが、また切ない。
    輿入れに旧藩士が集うシーンは、涙なしには読めなかった。
    それぞれに忠の尽くし方があるけど、孫左衛門はあまりに悲しいし、
    いつも残される吉右衛門は可哀想。

  • 忠臣蔵のその後の話。
    たいてい討ち入りとせいぜいが切腹で終わりの忠臣蔵の、その先について、寺坂吉右衛門を主人公にしているがために描けた話。

    寺坂の死に対する覚悟と生きる辛さも格好良かったんだけれども、死してなお残る大石内蔵助の格好良さがすごかった。
    死んでもなおこれだけの人に愛され、尊敬され、残したことがまだまだ人のために動いているっていうのがすごいよ大石内蔵助。
    忠臣蔵の物語は討ち入りが終わった時点で終了しているかもしれないけれども、切腹した人たち以外の人生はまだまだ続いている。吉良家臣も浅野家臣も、討ち入りをした人もしない人も生きた人も死んだ人も、すべてひっくるめての「忠臣」の物語。

    ひとつ前に読んだその日の吉良上野介に出てきた三郎兵衛なんかがちらりと名前が出てきたり。その日の吉良上野介を読んでおいたおかげで誰だかわかってよかった。

  • 吉良家討ち入り四十七士のうちの1人で足軽身分だった寺坂吉右衛門さんが、大石内蔵助さんの指示で捨てたはずの命を死ぬより過酷な生き証人として生きていくお話。

    みんなから誤解されて、本当につらかったと思う。
    同じように討ち入り前に内蔵助さんの指示で「抜けた」形になっているおじさんのお話も良かったよ。

    らじが好きな浅田次郎さんと同じで、本当に悪い人はいないってスタンスのお話が良かったです。
    現実には本当に悪い屑みたいな人間もいるからさ。
    せめて物語のなかでは、環境とかタイミングが悪かっただけで、本当の悪人がいない世界を楽しみたいじゃない?
    良いお話でした♪

  • 吉良邸討ち入りの後、一人生き延びて後世に真実を伝えるよう命じられた、寺坂吉右衛門を主人公とした連作。「命なりけり」では、吉右衛門を幕府に自首させた上、綱吉にうまく働きかけて、浪士遺児の赦免を勝ち取った進藤長保の手際は見事。
    全編を通じて、失業した赤穂浅野家の全家臣やその家族の活計が立つようさまざまな手を打った大石内蔵助の深謀遠慮が光る。

  • 舞台は元禄15年12月14日、大石内蔵助率いる47人の赤穂浪士が元藩主浅野内匠頭の仇を討たんと吉良上野介の屋敷へ討ち入りした後の話である。

    主人公である足軽、寺坂吉右衛門に大石内蔵助から極秘の命令が下る。それは討ち入りに入ったものの親族にその顛末を伝える生き証人となる事、そして生活を苦にしている者がいれば助ける事。「侍の本文は美しく生き美しく死ぬ事」と言っていた内蔵助からの生きろという命令だった。

    まだ赤穂浪士に幕府の目が光っていた当時である。吉右衛門は決して恥じて隠れるような事はしなかったが訪れた屋敷では全てがあたたかい対応をしてくれたところだけではなかった。

    それでもその役目を果たした時吉右衛門は落ち着く場所を見つけていた。とある女性のところである。しかしそれも無いものになってしまった。侍の本文を貫いたゆえの事ではあったがどうしてこうも報われないのか。やるせなくなる。

    吉右衛門は討ち入り直後に浪士と離れたが討ち入り直前に脱盟した男がいる。吉右衛門と同じく足軽であった瀬尾孫左衛門という男である。吉右衛門は討ち入りの六年後京都で偶然孫左衛門と再開するのだが、孫左衛門には密かに内蔵助から託された使命があった。

    これから先はネタバレになるので言えないがここから最後までのクライマックスが感動する。目が潤んでしまった。

    作者についてはよく知らないがあとがきを読むとシナリオライターとして活躍していた方のようで情景を伝えるのがたくみだった。映像が目に浮かぶような細かい描写を無駄の無い文章で書かれていたという印象を受けた。

    こちらの勉強不足でまことに恥ずかしいのだが、作者の学が深すぎるせいか読めない漢字、意味の分からない故事が多かった。

    それと時代小説はそういうものなのかもしれないが、前準備として出来事のあらすじと登場人物を知っていないとしっかり楽しめないような気がした。他の忠臣蔵関連の話と比較するくらいになればまた楽しみ方も変わるだろう。

    この作品は『四十七人目の浪士』が映画、ドラマになった際に改題されたものである。

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