- 角川書店 (2007年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784043687145
作品紹介・あらすじ
満州事変後、国際連盟は調査団の派遣を決定する。元老・西園寺公望は、関東軍の暴走を阻止するべく秘密工作を指示。それはあまりにも意外な計画だった……。07年5月に歿した著者の処女作にして歴史サスペンス快作
みんなの感想まとめ
歴史とサスペンスが巧みに絡み合うこの作品は、満州事変を背景に、国際連盟の調査団派遣や関東軍の暴走を巡る緊迫した駆け引きを描いています。特に、外交官松岡洋右の視点から展開される物語は、彼の業績や心境を深...
感想・レビュー・書評
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友人に勧められて一読。
本当に面白かった。虚実とりまぜた究極のエンターテインメント。歴史が疎い人であればノンフィクションとフィクションの境目も分からないでしょう。
なんといっても松岡洋右。史実上の松岡といえば国際連盟脱退から始まり、日独伊三国同盟・日ソ中立条約の締結、アメリカ国務長官コーデル・ハルとの日米交渉。よくも悪くも評価の別れる、日本外交の重要な局面に関与した外交官、外務大臣だ。
小説は、松岡の業績に於ける初期、満州事変から国際連盟脱退に至るまでの間を書いている。
国連退場を決意した時の松岡の心境を考えると胸がアツくなる。戦前の日本には、国際外交の謀略を理解し、大国相手に十二分に渡り合える外交官が確かに存在していたんだなと再考。
今、世を挙げて日本の行った戦争を侵略と断じ、当事者を悪と論破している。当時の苦辛を省みる人はいない。まだ読んでない人はこの小説をきっかけに近代史に興味を持って欲しい。 -
最高に面白かった。満州事変の後戦争回避するため軍部と外交官の暗躍する戦い。歴史ものではあるが冒険ものとしても読める。佐々木譲の”ストックフォルムからの密使”以来の楽しいひと時であった。作者自身が鍵を握る人間と戦時中に接点があったところから話がスタートしているので内容に深みもある。
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内容(「BOOK」データベースより)
昭和6年、関東軍の謀略による柳条湖事件を引き金に、「満州事変」は国際紛争に発展した。中国側からの提訴を受けた国際連盟は、事態を打開するため、現地に調査団の派遣を決定する。一方、国内では、元老・西園寺公望が関東軍の暴走を阻止するべく、元満鉄副総裁・松岡洋右に秘密工作を指示。それは、あまりにも奇抜で意外な計画だった…。著者の原点ともいうべき昭和サスペンス小説の傑作。
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