追憶列車 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 99
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043690022

感想・レビュー・書評

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  • 100円コーナーでゲットした、軽く読める短編集。

    多島氏の創作の傾向がなんとなく窺い知れる。

    「追憶列車」切なさ瑞々しさと、ミステリ的反転、叙情に富む幕切れ。傑作「黒由合」の原型を見た。

  • 多島斗志之の短編集。以前に読んだ本もレポートを脚本化したような話だったので、ミステリではないだろうと思ってはいたが、結構多彩なのね。

    最初の2作は、現代もので、うち1作はブラックユーモアっぽく軽くて読みやすい。表題作を含む後半2作は時代物というか、そういう背景での文学。

    日本人の幼妻を貰った、裏切り者でドイツには入国できないのユダヤ人を眺める日本人からの視点や、幕末の斬り斬られる時代における、復讐で追われている者を逃したい視点など、それぞれの葛藤をうまく描いている。

    ただまあ、読みづらいんよね。特に幕末。敵味方が解りづらいというのは、侍ものの宿命なので仕方のないところで、そこをそれなりに読みやすくはかかれている。結局は、個人的に苦手というだけのことなのだが。

  • 2014/8/17
    症例Aを読んでよかったので、短編集も読んでみた。

    意外といろんなタイプの話があり、どれも読みやすかった。オチもすっきりとしていた。お蝶ごろしは特によかった。

  • やる女は強い。

  • 以前読んだ短編集と2編の入替え。

  • 【失踪中の多島斗志之さんの息子さんが情報提供を呼びかけ中】
    身長170cm位痩せ身、
    ぐるりとツバのあるサファリ帽・眼鏡着用の可能性高、
    黒髪、ヒゲ(あご髭は白)
    目撃情報などは息子さん(Twitterで @suzilard 宛 or ブログ<http://ameblo.jp/suzilard/>)か、伏見警察署 生活安全課  0756020110 へ

  • 「症例A」のイメージで読んだが、全編同じ作者が書いたとは思えない、多様なストーリーの短編集だった。(残念ながらあまり好きなタイプではなかったけど)清水次郎長の妻の話「お蝶ごろし」はドキドキした。

  • 初読:2008/10/20

  • 5つの短編は時代や設定は様々だが,
    共通点は人の情念にスポットを当てていることである。
    やはり,著者の心理描写は秀逸である。短編の完成度は高い。
    また,ミステリー要素も含まれており,その点も楽しめる。
    個人的には「お蝶ごろし」が良かった。

  • こちらは全5編の短編集。現在の主婦を主人公にした作品から順に

    海外や過去を舞台にした作品に移行していく構成が読みやすい。

    驚いたのはどの短編も最後に仕掛けに気付き感心させられること。

    伏線があまりにさりげないからストーンと決められてしまう。

    文章や会話が素っ気無さすぎるぐらい淡々としているのに

    じんわり効いてきてもの哀しい読後感が残るのも不思議で

    一作だけ読んで持っていた多島斗志之のイメージがまるっきり変わってしまった。

    長編の「CIA桂離宮作戦」に感じた物足りなさもなくこの短編集堪能できました。

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著者プロフィール

1948年生まれ。広告ディレクターを経て、1985年『〈移情閣〉ゲーム』でデビュー。おもな著書に『症例A』『離愁』など。丹念な取材と計算しつくした文章で、一作ごとにまったく異なる世界を緻密に描きだし、本読みを中心に高い支持を得る

「2016年 『感傷コンパス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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