アレキサンドライト (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 391
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043702039

作品紹介・あらすじ

氷のような美貌の貴族シェリルは、隣国の軍人マクシミリアンに捕らえられた。彼は妹を死に追いやったシェリルに復讐を企んでいたのだ。狂おしいまでの、男たちの官能の美を描く長編耽美小説の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 凄まじいという表現がぴったりなのではないでしょうか?
    読み手を選ぶかもしれませんが、深く怪奇な純愛だと思います。
    人間の持つ、暴力的で支配的な感情、残虐さの中にある後悔の優しさ、憎しみと許し。暗闇の世界を抜けだす二人の愛でした。
    両性具有として産まれたシュリルは、実父に厭われ誰にも愛されなかったために、愛を知らない。
    シュリルに離縁され自死した妹の復習のためにシュリルを陵辱するマクシミリアン。
    シュリルに執着するラモン。
    愛憎でありながら、シュリルとマクシミリオンの一目惚れでもあるような
    愛情表現が力で押さえ付ける陵辱なので、暗く暴力的に感じますが、その中に隠された優しさや深まる愛情を感じます。シュリルが感情を発露させ人と成る流れもわかります。
    暴力的愛情表現が苦手な人には不向きな作品かもしれませんねー。

  • アレキサンドライト (角川文庫)

  • 王国×耽美×同性愛×官能×両性器
    色々な要素てんこ盛りでした。
    ここまで設定が濃厚なのも久し振りで、もうお腹いっぱいです。
    全体的に淡い紫色のフィルターがかかっているような色気フェロモンむんむんの雰囲気で、本当にこれ角川文庫から出てていいの?

  •  
    本の裏面の紹介文に「憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン」ってあって、ちょっと盛り過ぎな紹介文よね、と思ったらそのまんまだった…全然盛ってなかった…!
    これでもか!ってくらいの昼ドラ的ドロドロ展開と、それを上回るどエロさで、何ていうかお腹いっぱいです…
    あと愛憎劇だけあってムリヤリ系で、受けが攻めからもアテ馬からも陵辱されっぱなしなので苦手な方はお気をつけください…(※最終的にはハッピーエンドです!)

  • 両性具有ということで取り寄せて読んでみました。
    私が希望する両性具有って、妊娠も出来るのが理想。
    この場合、Hするのに2本差とかに使われる事がほとんど。この話もそういう感じでした。
    レビューを見てJuneっぽいということでしたが、かなり昔の話ですが、私的にはJuneって悲恋・鬼畜ってイメージがあって、この話の場合は陰部の表現が「花」で芽とか蕾で表してあるので、時々考えないとどこをどうやってるのか混乱しちゃいくらいで、この話はBLだなと。
    まあ、内容は鬼畜なところもありましたけど…。
    文庫本の割には結構読むのに時間がかかりました。
    (笑)

  • 嘆美なふたなり本
    ラストの唐突なハッピーエンドがちょっと釈然としなかったが
    そこまでに至る過程は美味しいからよし

  • BLじゃなくて耽美で官能だった!!でも下品じゃなくてとてもとても美しい世界。
    20年前の作品だというけれど、そんなことちっとも気にならない作品!!
    主人公に振りかかる辛い出来事がずーっとずーっと続いて、このままバッドエンドかって、物語が終わる3ページ前くらいまで確信してたんだけれどトートツにハッピーエンド。
    ……そこだけが違和感wwww
    まぁ、この先は余韻と妄想で補完せよってことかな。
    世界観が素晴らしすぎて私なんかには補完できそうにないですが。

  • 初山藍せんせい作品。

    シュリルの壮麗な美しさが匂い立つような文章で、なんともきらきらしい。
    素敵でした。

    気高いシュリルの儚く脆い一面をみて、読みながら何だかほっとけない気持ちに……!笑
    シュリル大好きです。


    なのでマクシミリアンたちの酷い仕打ちに心底怒りを感じてはいたものの……

    いつのまにかシュリルと共にマクシミリアンの魅力にとりつかれてしまう不思議。


    最初から最後まで一気読みでした。
    また読み返すと思います!

  • 山藍さん初読み。JUNE的と云うかハーレクイーンみたいだった。でも綺麗な文章はさすが。

  • これも、15年以上前よね。
    上下巻のハードカバー版を持ってましたが、画像が無いので、こちらを載せました。
    この本を読んで、アレキサンドライトという宝石に興味を持った。昼と夜とで瞳の色が変わる・・・そんな設定が神秘的。たしか、両性具有だったような。山藍先生の作品には両性具有の人物がよく出てきますが、こちらは異国の空気感も盛り込まれてて、ハードだけどやっぱりラブラブなんです^^

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著者プロフィール

1992年のデビュー以来、耽美小説の女王として君臨し、絶大な人気を誇る。著書に『花夜叉』『色闇』『アレキサンドライト』『王朝恋闇秘譚』(以上角川文庫)、『江戸繚乱』(白泉社花丸文庫)など多数。

「2011年 『堕天使の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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