風の音が聞こえませんか (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 112
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043705030

作品紹介・あらすじ

もし、愛した人が精神を病んでいたら-。幻聴や妄想に苦しめられ、アパートにひきこもった晃の訪問指導を引き受けた新人ケースワーカーの美知。晃と気持ちを通じあうことは容易ではなかったが、美知のひたむきさに、晃は少しずつ心を開き始める。美知も晃の純粋さに安らぎを見出していく。だが、美知は晃の主治医・佐伯にも惹かれていくのだった…。優しさ溢れる筆致、美しいラストシーンが胸を打つ、究極の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医の作品だけあってリアル。とても切なくなる。

  • 読了後に様々なレビューを拝見したところ、評価は分かれている様です。
    特に医療小説としてとらえた場合に、著者自身が精神科医であることもあって、非常に否定的な意見が多いようです。
    また恋愛小説としてみた場合ですが、最終的な結末に同意できる人、出来ない人で評価が分かれています。
    物語序盤で晃視点の場面があるのですが、後半はほとんどなくなってしまい、晃が結婚を決断する辺りの状況が判らないため、納得できない方が居るのでしょう。
    娯楽的な意味で楽しむ分には、十分な内容だと思います。

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    もし、愛した人が精神を病んでいたら--。幻聴や妄想に苦しめられ、アパートに引きこもった晃(ひかる)の訪問指導を引き受けた新人ケースワーカーの美知。晃と気持ちを通じ合うことは容易ではなかったが、美知のひたむきさに、晃は少しずつ心を開き始める。美知も晃の純粋さに安らぎを見出していく。だが、美知は晃の主治医・佐伯にも惹かれていくのだった…。優しさが溢れる筆致、美しいラストシーンが胸を打つ、究極の恋愛小説。

  • 胸にしんとくるラブストーリー。打算と自分の大切なことを貫くということの選択を迫られ、どういう決断をするか。何が幸せなのか。心の贅肉がそぎおとされて純化されるようなきれいな物語。

  • 前半、うまく行きすぎ
    後半、先が読める
    現実味が少ない。

  • 難しいテーマにもかかわらず、重苦しいというよりはむしろ爽やかな気持ちになれたのは驚きです。
    ラストの締め方も誰かの死や、元の鞘に収まって幸せに暮らすといった予定調和的で陳腐なものではなく、作者なりの考え方が充分に込められていると感じました。

  • 幻聴、妄想に苦しむひきこもり青年と担当する新人ケースワーカーとの恋のお話。
    難しい題材だと思うけど、精神科医の作者ならではの細かい描写が胸打ちます。
    純粋ゆえにせつなく、苦しい恋が描かれていて、読んでいてつらくなります。
    本人同士だけの問題ではなく、家族や友人、病院関係者との無視することが出来ない関係もちゃんと描かれている。
    現実を直視し何を受け入れ、諦めなければならいかに向き合っていく姿に感動しました。

  • 前半の二人はとてもほほえましく、若干にやけます。
    統合失調症とか忘れてしまうくらい、関係を保とうと努力する姿が眩しかった。
    読み進めていくうちに、いろんな関係が交差して、大人の世界を垣間見た気が。
    終わり方が個人的に少し腑に落ちない部分もあるけれど、次の展開がとても気になって一気に読めました。

  • 分裂病の青年と彼の主治医との間で揺れる恋。「もし、愛した人が精神を病んでいたら--」 筆者は精神科医だけあってお話がリアル。切ない気分になりたい時はぜひ。

  • 文庫化にあたり再読。
    最初に単行本で読んだときほどの感動はなかった。最初に読んだのが2年前位だと思うけど、その間に私の感じ方が変わってしまったのか。

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著者プロフィール

1960年。現在、執筆の傍ら精神科医としても勤務を続ける。2000年、『D’Z』で横溝正史賞を授賞。2002年10月、最新刊『手のひらの蝶』も刊行。

「2003年 『DZ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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