彼岸の奴隷 (角川文庫 お 45-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043706020

感想・レビュー・書評

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  • 再読。記憶なし。読んだ時期も悪かったのだが、ここで死にたくないのにどうにもならないまま死ぬって事もあるんだなと再確認。意外と戦えるなと思った矢先だったので、撃沈した。

    途中、共感できる人やものが無かったので、何を伝えたくて描いた?と思っていたら、あの銃撃戦の事実がすっかり捻じ曲げられ伝えようとされていた事にびっくり。
    死人に口無しとはよく言ったものだ。
    生きている人に都合のいいように事実は塗り替えられ、世の中は回っていくんだ。と気付けたから読んで良かった。世の中は生きてる人の為にある。

    解説では作者は横溝正史の『白と黒』がお気に入りだそうで、ちょっと納得。歪んだ世界を描きたいというのはわかった。

  • やくざ系の拷問?はグロいいいー!

  • 「建物の中には狂人までいるらしい。」
    いや、お前が言うかね!!
    っていうツッコミが自分のなかで百花繚乱。狂人のオンパレードストーリー。

    なんか狂い具合と描写がスゴすぎて、犯人が誰か、とか事の真相、とかが頭の隅っこに追いやられて埃にまみれちゃうという………。

    感情移入できるシーンもキャラクターも一切なくて疲れました。
    でもなんでしょうね、両手で目を覆っているけど、指の隙間からつい覗き見てしまうこの感じは。

  • 絶対に巻き込まれたくない世界。今まで読んだ中で間違いなく一番えぐい。ちょいちょい具合が悪くなったけど、先が気になりすぐに読破。まともな人が一人も出て来なかったな...

  •  『葬列』のラストもハチャメチャ感を多少感じたが、この小説は半端なくハチャメチャで乗り乗りであった。ストーリーの本筋からはなれた、登場人物の小話などから判断して、常人はひとりも登場しないのである。狂っている人々が織り成す事件の結末は些細なことであり、著者は何を読者に伝えたかったのか謎である(笑

  • 再読。
    手首と首を切断された中年女性の殺人事件を追う本庁と所轄の刑事・・・という本筋がどーでもよくなるような異常で鬼畜なエピソードの連続。
    澁澤龍彦を引用する鬼畜なヤクザ、異常な過去を持つ刑事、ガンマニアの若い刑事、エゴマゾで暴力癖のおかしな女・・・と出てくる人物がすべて異常。そしてガンの描写がマニアック。
    ラストは、なんかひっくり返すような返さないような曖昧な感じでモヤっと・・・。
    決してうまい小説ではなく粗いところもあるが、勢いがあり、ガガッとしてる。叙述トリックだけで「したり顔」の某作家より全然面白い。

    これも横山秀夫と同じく警察小説なのね、と納得。

  • 出てくる人物は揃いも揃って,オカシイなんてレベルではない○○○○っぷりの,エログロヴァイオレンス作品。
    ただし,この作者の文章の上手さは嵌ると癖になる魅力がある。

  • エロでグロでインモラル。万人には薦められないが、間違いなく傑作。

  • 性癖と呼ぶべきか、
    愛情と呼ぶべきか。

    歪んでいるようで、
    そうでない気がする

    八木澤の最期が少し
    あっさりすぎかなと
    物足りなさを感じた

    八木澤の暴走具合を
    もっと見たかった。

  • 手と首を切り落とされた女性の死体が発見された。捜査一課の蒲生は、所轄の和泉と捜査を開始するが……。殺戮、強奪、レイプ、そして……!?横溝正史賞受賞第一作

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