「おじさん」的思考 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.67
  • (25)
  • (69)
  • (40)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 558
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043707058

作品紹介・あらすじ

こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る…。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った、知的参考テキスト。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 元気がない時には内田先生を読む。

    そういえば若い頃、元気がない時にはビートたけしさんの本を読む、という時期があった。今はあまり読まなくなってしまったけど、今私にとってその役目を担っているのが内田先生の本である。どれを読んでも、心地よい。

    特別新しい発見はないけれど「そうそう、そうです先生!」とか「うーむ、なるほどなあ」となって元気が出るのであった。ちょっと昔の文章だからか、やや硬い感じもする(気のせいかもしれない)

    とある大学の生徒が「研究したいテーマ」として「カミュトルとサル」と書いてよこしたのがいた、という記述に爆笑した。

  • MBSラジオ「朝からてんコモリ」に季節ごとに登場される内田 樹氏。
    いつもとてもいい話が聞ける。
    その内田氏の本を本屋さんで見つけたので即購入。
    その「「おじさん」的思考」を読みました。
    内田氏の生き方、考え方について書かれたとても面白い本でした。
    特に第一章の「「おじさん」の正しい思想的態度」では教育やエロスについて、第4章の「「大人」になることー漱石の場合」では人間として大人とは?について、とても興味深く書かれていました。

    この本は一つの生き方のテキストとして、手元において何度も読みた本です。
    内田氏の他の本と夏目漱石の「虞美人草」、「こころ」も見つけて読みたいと思います。

  • 文章が読み易い。たまに読んでいて爽快に感じる書き方があって、それがとても心地いい。薄々感じていた、思っていたことを文章化出来なくてモヤモヤしていたものが明確に書かれていると嬉しくなる。「そうか、それでいいんだ」って思える箇所が多くて生きるヒントになった。幾つになっても、自己解体と自己再生を続けていきたい。

  • 永江朗『おじさんの哲学』の感想を聞いて、読みたいなぁと思い書店に行くと、こっちのほうが目について購入。
    ダイジェストよりそりゃまるごと「おじさん的」なほうがいいよな、ということで。

    内田せんせの2冊目のエッセイ。「るんちゃんの旅立ち」で不意打ちを食らい思わず泣いてしまった。

  • 初めての内田樹さんの本。
    大人、とは。他にも、教育のこととか色々なことにも触れていて興味深かったです。この本に収まっている文章は2000年前後に書かれたものなのですが、今でも当てはまることが多いと思います。

    ただ、カタカナ(どういえばいいのでしょうか。外国語の言葉をその音で表す)が多すぎると私は思いました。それがちょっと苦手です。

  • 久しぶりに内田樹を読んだけど、やはり同じことを言っている。同じことを言っているのに読んでしまうのは、同じことを言っているからである。僕は大人になりたいんだと思う。

  • 「インテリジェンスとは「おのれの不能を言語化する力」の別名であり、「礼節」と「敬意」の別名でもある。それが学校教育において習得すべき基本である」、「師とは弟子のポジションに身を置いたものだけがリアルに感知できるような種類の幻想」。
    という事を踏まえた上で教師としてどうあるべきか。生徒に「何か自分にはよくわからない世界がある」と感じさせるような存在でいる。そのためには、やはり知的であろうと努力することでしょうな。

  • 最近文庫化されたが、単行本としては古いもので、
    内容は約10年前に書かれたもの。

    しかし、今読んでも十分意味はわかるし、
    その時分氏が憂いていたことが今も変わらないのだな、と感じる。

    この方の世間の見方はとても冷静で、
    ややもすると悲観的にとらえられるかもしれないが、
    基本的には人間や肉体・精神に対する愛情を感じるので、
    心やすく読むことができる。

    個人的なパラダイム・シフトをもたらしてくれる作家の一人。

    最後の夏目漱石云々が長くて少々辟易はしたけれど…。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「それは自分の視点だけでは難しいのです…。」
      判ります。私も何をテコにすれば答えに近づくか判らない時は、色々読んで混乱します。
      やっぱり信頼...
      「それは自分の視点だけでは難しいのです…。」
      判ります。私も何をテコにすれば答えに近づくか判らない時は、色々読んで混乱します。
      やっぱり信頼出来る発信者を見つけて、指針にすべきですよね!

      「9/13何があるんでしょう?」
      「辺境ラジオ」の公開収録でした。内田・名越両人ヒートアップしたア!っと言う間の2時間でした。
      この放送は9/23にありますが、放送が受信できない方もポッドキャストで聴けますのでどうぞ!
      http://www.mbs1179.com/henkyo/
      2012/09/18
    • みのさん
      現在、前回のポッドキャストを視聴中。
      名越先生と内田先生…どっちだ…。
      いや、たぶん合ってるかな。
      内田先生、声にとても艶がある。

      それに...
      現在、前回のポッドキャストを視聴中。
      名越先生と内田先生…どっちだ…。
      いや、たぶん合ってるかな。
      内田先生、声にとても艶がある。

      それにしても、おもしろいですね!
      初めて聞きましたー。これを生で聞けるなんて、うらやましい限りです!!!!
      2012/09/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「うらやましい限りです」
      ちょっぴり自慢、、、まぁ私は関西に居るので、講演会の情報が割りと入ってくるんです(とは言うものの何度も行けずに聞き...
      「うらやましい限りです」
      ちょっぴり自慢、、、まぁ私は関西に居るので、講演会の情報が割りと入ってくるんです(とは言うものの何度も行けずに聞き逃してます)。
      2012/12/28
  • 烏兎の庭 第一部 書評 5.4.03

    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/ojisany.html

  • 私が読んだのは単行本です。内田樹(たつる)著「おじさん的思考」、2002.4発行。軽い読み物と思いきや、何とも理屈っぽい作品、哲学の書でしたw。こういう見方もあるのかなという感想です。①大義名分を立てて戦争するより、大義名分のない平和にしがみつく方がずっとむずかしい。憲法九条と自衛隊、歴史上、もっとも巧妙な歴史的妥協。②フリーターの社会的機能は失業者の隠蔽。主体的なフリーター、勉強をしない大学生、家事をしない専業主婦(日本だけに存在する社会集団)が失業率の緩衝材。③教育では学ぶためのマナーを学ぶことから。

全56件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学を 2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の現代思想』(文春文庫)、『サル化する世界』(文藝春秋)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』(以上、ミシマ社)など多数。第3回伊丹十三賞受賞。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2020年 『日本習合論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田樹の作品

「おじさん」的思考 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×