「おじさん」的思考 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.66
  • (27)
  • (71)
  • (42)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 604
感想 : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043707058

作品紹介・あらすじ

こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る…。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った、知的参考テキスト。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 元気がない時には内田先生を読む。

    そういえば若い頃、元気がない時にはビートたけしさんの本を読む、という時期があった。今はあまり読まなくなってしまったけど、今私にとってその役目を担っているのが内田先生の本である。どれを読んでも、心地よい。

    特別新しい発見はないけれど「そうそう、そうです先生!」とか「うーむ、なるほどなあ」となって元気が出るのであった。ちょっと昔の文章だからか、やや硬い感じもする(気のせいかもしれない)

    とある大学の生徒が「研究したいテーマ」として「カミュトルとサル」と書いてよこしたのがいた、という記述に爆笑した。

  • MBSラジオ「朝からてんコモリ」に季節ごとに登場される内田 樹氏。
    いつもとてもいい話が聞ける。
    その内田氏の本を本屋さんで見つけたので即購入。
    その「「おじさん」的思考」を読みました。
    内田氏の生き方、考え方について書かれたとても面白い本でした。
    特に第一章の「「おじさん」の正しい思想的態度」では教育やエロスについて、第4章の「「大人」になることー漱石の場合」では人間として大人とは?について、とても興味深く書かれていました。

    この本は一つの生き方のテキストとして、手元において何度も読みた本です。
    内田氏の他の本と夏目漱石の「虞美人草」、「こころ」も見つけて読みたいと思います。

    • いるかさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      おはようございます。
      ありがとうございます。
      ブログのぞいてみますね。。
      猫丸(nyancomaru)さん

      おはようございます。
      ありがとうございます。
      ブログのぞいてみますね。。
      2021/05/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      いるかさん
      早くコロナ禍が収まりますように、、、
      いるかさん
      早くコロナ禍が収まりますように、、、
      2021/05/21
    • いるかさん
      本当に。
      100年に一度の大災害です。
      早く収まってほしいです。
      本当に。
      100年に一度の大災害です。
      早く収まってほしいです。
      2021/05/21
  • 私が読んだのは単行本です。内田樹(たつる)著「おじさん的思考」、2002.4発行。軽い読み物と思いきや、何とも理屈っぽい作品、哲学の書でしたw。こういう見方もあるのかなという感想です。①大義名分を立てて戦争するより、大義名分のない平和にしがみつく方がずっとむずかしい。憲法九条と自衛隊、歴史上、もっとも巧妙な歴史的妥協。②フリーターの社会的機能は失業者の隠蔽。主体的なフリーター、勉強をしない大学生、家事をしない専業主婦(日本だけに存在する社会集団)が失業率の緩衝材。③教育では学ぶためのマナーを学ぶことから。

  • 『ためらいの倫理学』(角川文庫)につづく、著者の二冊目のエッセイ集です。比較的短いエッセイのほか、漱石の『虞美人草』と『こころ』を著者自身の観点から読み解いた論考「「大人」になること―漱石の場合」が収録されています。

    本書の「文庫版あとがき」には、伊丹十三のインタヴューにかんするエピソードに言及しながら、「「この稼業は一度なめられたらしまいやけ」というような鼻息の荒さが何となくこのタイトルにも、収録された文章にもにじんでいます」と述べているように、その後刊行された著者の多くの本にくらべると、かなりエッジの利いた議論の運びになっているのがめだちます。

    とくにブログでの著者の文章には、著者のファンと呼べるような気ごころの知れた人びとに向けて語りかけているような雰囲気が感じられ、議論の内容そのものは相当に切れ味のするどいものではあるものの、著者の温厚な人柄が伝わってくるような印象がありますが、本書の文章には、著者の研ぎ澄まされた思考を抜き身のままで見せられているようにも感じられました。

  • 文章が読み易い。たまに読んでいて爽快に感じる書き方があって、それがとても心地いい。薄々感じていた、思っていたことを文章化出来なくてモヤモヤしていたものが明確に書かれていると嬉しくなる。「そうか、それでいいんだ」って思える箇所が多くて生きるヒントになった。幾つになっても、自己解体と自己再生を続けていきたい。

  • 永江朗『おじさんの哲学』の感想を聞いて、読みたいなぁと思い書店に行くと、こっちのほうが目について購入。
    ダイジェストよりそりゃまるごと「おじさん的」なほうがいいよな、ということで。

    内田せんせの2冊目のエッセイ。「るんちゃんの旅立ち」で不意打ちを食らい思わず泣いてしまった。

  • 「大人になること」漱石の場合、という章、すごくよかった。
    なんだか妙な小説だなぁと「こころ」を読んで思っていたんだけど(3回読んで3回ともなんかへんな小説と思っていた)、なるほどこういうとらえ方をすればすっきり理解できるのかと。
    先生は今でいう人たらしなのか、とも思っていたけど、「先生」は「先生」であるという一点に尽きたんだなあ。

  • タイトルを真正直に受け取るようなおじさん向けの本ではない。女性の社会進出に伴い内面がおじさん化している女性は増えているはずだから、性を問わず大人になる前にこそ読んだ方が良い本。大人とはどういう状態か、どういう思考かを投げかけてくれる。また子を育てる視点についても重要な示唆がある。
    個人的には、第4章の夏目漱石の著書に登場する近代青年に関する分析が非常に興味深い。現代に生きる青年は果たしてどのような存在なのか。

  • 初めての内田樹さんの本。
    大人、とは。他にも、教育のこととか色々なことにも触れていて興味深かったです。この本に収まっている文章は2000年前後に書かれたものなのですが、今でも当てはまることが多いと思います。

    ただ、カタカナ(どういえばいいのでしょうか。外国語の言葉をその音で表す)が多すぎると私は思いました。それがちょっと苦手です。

  • 久しぶりに内田樹を読んだけど、やはり同じことを言っている。同じことを言っているのに読んでしまうのは、同じことを言っているからである。僕は大人になりたいんだと思う。

全57件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。

「2022年 『下り坂のニッポンの幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×