期間限定の思想 「おじさん」的思考2 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 316
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043707065

作品紹介・あらすじ

現代思想の研究家であり、武道家である著者が「女子大生」を仮想相手とし、成熟した生き方をするために必要な知恵を伝授。自立の意味とは?人が仕事をする理由とは?なぜ官僚は無責任なのか?希望を失った若者の行方は?…あらゆる社会問題を自らの身体感覚と知に基づき、一刀両断。話題書『「おじさん」的思考』に続く、大人になるための必読参考テキスト第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 内田せんせはどうしていつもわたしの思っていることを的確に表現してくださるのだろう、と思っていた。
    それは内田せんせが「私の専門家」だったからか〜。
    今回は「天風先生の七つの戒め」に唸る。

  • 期間限定だなんて、たしかにトピックは古いけど、内容は古びていない。巻末のリーダビリティについてを読んで納得。これまで読んだ著作ではあまり注目してなかったけど恋愛についての考察が今回目立って良かった。

  • 告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。
    保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本と出会ったから。
    「『日本は世界に誇れる国になるべきだ』なんて偉そうに言うけれど、そもそも国って何かなんて考えたことある?」
    内田先生はいつも物事を根本に立ち返って考える。だから容易に結論が出ないのだけれど、その思考の過程、有り体に言えば、「のらりくらり」とした感じが癖になる。
    そこから、それまで考えもしなかった結論が顕現する。考えもしなかったことなのに、常識的に考えれば確かにそうだと納得してしまう。「目からウロコが落ちる」とはそういうことをいうのだろうと思う。
    「日本は世界に誇れる国になるべきだ」などと軽々に口にすべきではないと反省させられる。
    それは自分の頭であらゆる知識を総動員して思考した結果、言っているのですか?―
    内田先生はいつもそう問うているような気がして、本を読むたびに粛然と襟を正すことになるのである。

  • 今信頼できる数少ない論客のひとりです。

  • 樹先生の縦横無尽の切り込みがとても心地よい。
    「おじさん」的思考に光あれ!!

  • 「内田樹」は名前は聞くけど読んだことはない…という人でしたが、読んでみたらとてもおもしろい。バッサバッサ切っていく。
    「ゆとり世代は必要」と認めるかとおもいきや、「将来は世代まるごとお荷物。まともな生活はできないだろう」なんて。
    気持ちいい。

  • 先生と生徒の会話スタイルによる断章がけっこうあって、なかなか読みやすく、面白い。アジサカコウジさんによる脱力気味の4コママンガが挟まれるのもよかった。

    「きっぱり断定する人」についての内田先生の教えにかなり納得。仕事面でどちらかというと断定されて「うっ…」となる側だったので、自分の中でこういう心理がはたらいていたのかと改めて理解した。

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  • 内田先生,ひねくれてて面白いです。

  • いつもの内田節だが毎回はっとさせられる言葉がある。

    同じ事を何度も何度も、ありとあらゆる表現やたとえ話を使って、繰り返す。「正しいことはどうしても断定できない」という根本的な問題を取り上げながら、飽くことなく「真理」を問い続けている。そこには内田氏のどうしてもこれだけは伝えたいという姿勢が伝わってくる。

    思想というものはすべからくそうあるべきである、と理解した。

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著者プロフィール

東京大学フランス文学科卒業。武道家。凱風館館長。専門はフランス現代思想、ユダヤ文化論、映画論。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞。第三回伊丹十三賞受賞。

「2018年 『待場の読書論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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