ドミノ (角川文庫)

著者 :
制作 : sengajin 
  • KADOKAWA
3.60
  • (881)
  • (1418)
  • (2109)
  • (264)
  • (46)
本棚登録 : 10549
レビュー : 1287
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • お堅い本の合間に読んだら、あっという間に読み終えることが出来た。
    なんとスピーディな視点の切り替わり。
    最初はどこで交差するのやらと思っていた人々が、見事にクロスしていく。
    とはいえ、それは佳代子さんのくだりは、ちょっと無理やりすぎて何がしたいかよく分からないくらいになっているけれど。

    場面場面は、非常に早いスピードで展開されるのだけど、合間にゆっくり進むシーンがお気に入り。
    「エミー」のオーディションシーンとか、ダリオがお目当ての袋を前に思案するシーンとか。

    「人生における偶然は、必然である」

    冒頭の一文を複雑にも思う。
    世の中には同じくらいセンセーショナルな事件が、日々飽くことなく起きている。
    結果良ければ笑い話で済むことも、深い傷を負う人もいれば、一生忘れられない出来事にもなる。

    そんな道徳的視点で断じるつもりもないけど。

    今日一日の誰かを思う。

  • 2018/1/12

  • 難しいことはなく、勢いでさくっと楽しく読むならこの作品!非常に明快で痛快、これぞエンタメ小説だと思う。

  • 冒頭あたり、登場人物の多さに不安があったが、シーンがコロコロかわりまるで喜劇を見ているような作品。まさに疾走感溢れるドミノのよう。

  • <内容紹介より>
    一億円の契約書を持つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!
    抱腹絶倒、すいーど感あふれるパニックコメディの大傑作!

    ――――
    物語の展開は疾走感があり、続きが気になってどんどん読み進めることができる作品だと思います。
    印象としては、三谷幸喜のドタバタ喜劇に近いでしょうか。
    それぞれ、登場人物たちは自分の「やりたいこと」をしているだけなのに、バタフライ効果とでもいうのでしょうか、他者へ多大な影響を与え、巡り巡って自分に返ってくる。

    登場人物の設定が少しハチャメチャすぎるところがあり、いまいち作品世界に浸りきれなかったかな、とも思います。
    8000ccのバイク、とか女遊びが趣味の二枚目青年実業家(別れ話をするときにいとこを使う)とか、どうなのよ、と。

    ラストシーンのつくり方もあまり好みではなく、全体としては楽しんで読めていただけに少し残念でした。

  • 前から好きな作家さんだったが、
    ここまで面白おかしく読んだのは初めてかな?
    一気読み必須です。

  • 蜂蜜と遠雷が面白すぎたので、何年ぶりかに恩田陸を読み返してみよう祭。

    最初はバラバラだった東京駅をとりまく各々のエピソードが、だんだんと折り重なって事件を繰り広げていく。
    あるいはどらやの紙袋が手に手に渡されるイメージでの「ドミノ」なのかもしれない。

    けど、私の感覚では「竜巻」に近いかも。
    はじめは散り散りだった個々のエピソードが、だんだんと渦をまいてより集まってくるような。

    どうしても直近読んだ蜂蜜と遠雷と比較してしまうと、キャラクターがキャラクターらしすぎて、人間味をあまり感じない気も。。
    とりあえず他の作品も読み返してみようと思う。

  • 4に近い評価3で。
    全く関係ない多くの人々が、わずか数時間に東京駅近辺で交錯するコメディタッチドラマ、でいいでしょうか。組み立てや登場人物の描き方は流石著者らしく面白いのですが、最後の交錯するところがかなり弱い感じがしました。盛り上げておいてオチが今一つというところです。


  • 「楽しい本は無いかな」とネットを見ていたら、この本に当たりました。しかも、たまに読みたくなるスラップスティックという紹介でした。
    恩田さん、本当に久しぶり。
    いや、見事なドタバタ劇。最後はタイトル通り見事に一気に倒れていきますし、キャラも楽しい。
    何にも後に残らない話ですが、それがまた良いところ。
    とは言え、このエンディングは良いのかな?

全1287件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

ドミノ (角川文庫)のその他の作品

ドミノ (文芸シリーズ) 単行本 ドミノ (文芸シリーズ) 恩田陸
ドミノ (角川文庫) Kindle版 ドミノ (角川文庫) 恩田陸

恩田陸の作品

ツイートする